自作ゲームTシャツ その20

今週はビデオゲームシーンにおいて最もホットな一週間となった。
まずマイクロソフトXBOXシリーズの新型機
Xbox Series X/S」11月10日に発売した。
続いて11月12日にはソニー・インタラクティブエンタテインメント
プレイステーション5」を発売した。
だが世の中はあまりにも静かだ。
SNSを見てもそれほどこれらの話題で盛り上がっている感じはしない。
例えばプレイステーション3の頃などは、
本体購入を求めた群衆がヨドバシカメラに殺到し、
有名な「モノ売るってレベルじゃねえぞ」発言が広がった光景を思い出す。
それらはワイドショーやニュース番組で取り上げられ、
ゲーム機の歴史の新章が始まる雰囲気が日本中に熱を発していたように思う。
それは他のゲーム機も同様だ。

コロナ感染防止による緊急処置という側面もあるだろう。
だが、それを差し置いても、
メーカー側はあえてムーブメントが起きるような仕掛けをしていないように思える。
XBOXは前世代機の「X-BOX ONE」のときから
日本市場を相手にしなくなったので驚かないが、
プレイステーション5」は異常だ。
販売は予約のみで店頭販売は無し。
しかも抽選販売であり、その確率の厳しさから、
日本でも販売台数は相当少ないと思われる。
かつてドリームキャストは生産トラブルで
本体発売日に生産数が間に合わなかった事があったが、
PS5の場合、そんな話は聞こえてこない。
ゲーム機というのは出来るだけ早く台数を普及したい性質を持っている。
なぜなら、どんなに面白いゲームを発売しても、
本体を所持しているユーザー数が少なければ、
その数以上には売れないからだ。
売り上げの天井が低ければ低いほどゲーム会社はソフトを作りたがらない。
対応ソフトの少なさはそのゲーム機の魅力そのものの低下を意味する。

ローンチソフト(本体発売日と同じ日にでるゲームソフト)に
力を入れていない事も異常である。
これまでのゲーム機は、
いかにローンチソフトに魅力的なタイトルが用意できるか?が勝負だった。
ゲーム機は遊べるゲームがあってこそ。
「このゲームが遊べるなら本体欲しい」と思わせる事が重要。
PS5のローンチタイトルを見てみると、
PS4版パッケージを購入してアップグレードする形のものや、
すでにアップグレードされたものをパッケージされたタイトルを除けば、
ビックタイトルは「Godfall(ゴッドフォール)」というタイトルのみである。
あとは無料配信の「アストロプレイルーム」「Bugsnax」ていうやつぐらいかな、
PS5でしか楽しめないゲームは。
もし本気でローンチタイトルを魅力的にしようと思ったら、
アンチャーテッド」シリーズとか、「ザ・ラスト・オブ・アス」シリーズとか、
何年も前からローンチに照準を合わせて人気タイトルを開発する事も出来たはず。
それをあえてしなかったように思える。

まるで次世代機ではなく“PS4の上位互換機”でも出したようなテンションなのだ。
そう言えば、iPhoneの新作発売日も以前のようなお祭り騒ぎにはならず、
静かなものになったなぁ。
(ちなみに本日11/13は「iPhone12 mini」「iPhone12 Pro Max」の発売日である)

もしかしたら、ムーブメントを演出するような売り方ではなく、
粛々とスペック上げた機種を積み重ねていく時代にシフトしたのかも知れないな。
お祭り好きの日本人としては寂しいものがあるわけだが・・。

そんな哀愁を込めて作ったTシャツがコチラだ。

 

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Tシャツの下には、
かつてのゲーム機ムーブメントを表現する代表的な言葉を刻ませて頂いた。

 

The Game Changes.
64 will Change.

(ゲームが変わる、64が変える)