やっぱりセガが好き第107回「T.M.N.T. トーナメントファイターズ」


T.M.N.T. トーナメントファイターズ
1994年12月3日
コナミ
8800円

忍者の修行を受けた亀のミュータント4人組が活躍するアメコミ
ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」を
原作とした格闘ゲームだ。
メガドライブでは2度目のゲーム化で、1作目は1年前の1994年12月22日に登場。
1作目は格闘ゲームではなくベルトスクロールアクションゲームだったのだが、
なぜか本作はそれより2000円値上がりとなっている。

 


タートルズの武術の師匠であり育ての親でもあるスプリンターは、
ニューヨークを離れ、単身瞑想の旅に出ていた。
そんなある日スプリンターが瞑想をしていると、
ニューヨークにいるはずのタートルズが目の前に現れた。

しかしそれが本物のタートルズではなく、
良く似たクローンだということに気づいたときはすでに遅く、
スプリンターは捕まってしまった。

一方ニューヨークではスプリンターのいないのをいいことに、
タートルズは一日テレビを見ながらゴロゴロしていた。
すると突然、テレビにノイズが走り、
宇宙の悪の独裁者クラング皇帝がうつったのだ。

タートルズの活躍によって幾度も苦汁を飲まされてきたクラングは、
自らの野望である地球征服を達成する為、
スプリンターを人質にタートルズを誘い出そうとしているのだ。

スプリンターの危機を知って駆けつけた仲間
エイプリル、ケイシー、レイ・フィレ、武者ビートルと共に、

タートルズはクラングの本拠地である異次元空間「ディメンションX」へと出発した。
しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは、
姿、形はもとより、スピード、パワー、テクニックまでもがまったく等しいという、
クラングによって造られたタートルズと仲間達のクローンであった。
タートルズとその仲間達よ、クローンを倒してスプリンターを救い出し、
悪の野望を打ち砕け!

 

選択キャラクターは以下の8体。


8体と言ってもタートルズは武器が違うだけの類似キャラなので、
純粋に8体のバリエーションがある感じはしない。
特筆すべきはエイプリルが「戦うキャラクター」として選択できること。
エイプリルってスプリンターの次に登場の多いキャラクターではあるが、
TVキャスターであり、ゲームでも毎回悪漢に拐われるヒロイン。
それが急にミュータント相手に戦う戦闘力を持ったんだから、
何があった?と言わざる得ない(^◇^;)

ちなみに前作に登場したエイプリルと容姿を比べてみたが、
同一人物なのかどうかよくわからないw

 


あとタートルズファンでも
「武者ビートル」というミュータントは記憶に無いと思うが、
それもそのはずで、
武者ビートルは本作のオリジナルキャラクターである。
原作のあるキャラクターゲームで、
8人しかいない選択キャラ枠になんでオリジナルキャラ入れるんだよ(^◇^;)

 


ディメンションXの様々な惑星を転々として
スプリンター救出に向かうメインのモードの他、
2人対戦モード、プラクティスモード、
ライフゲージ1本で88人と戦っていくトーナメントモードがある。

 


オーソドックスなサイドビューの格闘ゲームで、
先にラウンドを多く勝利した側が勝利となる。
負けてもコンティニューして再挑戦できるが、コンティニュー数は有限である。
キャラクターを選択したらスピードとパワーの設定を変更できる。
(相手もその設定になるので一方的に強くなるわけではない)

 


操作は左右で前後移動、上でジャンプ、下でしゃがみ、
後方に方向ボタンを入れるとガード。
Aボタンでパンチ、Bボタンでキック。
前方に方向ボタンを入れながら攻撃すると強い技に変化する。Cボタンは挑発。
各キャラ固有のコマンド技がある他、
ライフが赤点滅したときに超必殺技を出せるのだが、
超必殺技のコマンドはマニュアルにも載っていない。
超必殺技のコマンドはCボタンを使うので、偶然発動する事は稀である。


さて、今回は格闘技に開眼したエイプリルを使って進めていこう。


まずは8体の選択キャラクター相手に勝ち抜いていくのだが、
本物そっくりのクローンという設定で体の色が違う。
オプションで難易度は8段階に切り替えられるが、レベル1にしても難易度は厳しい。

 


8戦目では自分のクローンとの戦いに。
エイプリルのクローン、肌色悪いなw

 


タートルズ達は、いよいよ敵を追い詰めた!


「スプリンターの居場所を知りたくばオレを倒してみろ!」
「望むところだ!!」


「スプリンター先生、待っていて下さい!!」

 


なんとか8戦目まで突破すると9戦目に「トリケラトン」登場。

 


「出て来い!クラング!!」


「おのれ、タートルズ。けりをつけてやる!」


スプリンター先生、待っていて下さい!!」

 


10戦目に皇帝クランの操る「クランロボ」が登場。

 


「ハーッハッハ、よくクラングをたおせたな!
スプリンターは私の手の中にある。
私を倒せたら・・・・今度こそ返してやろう。」


「くそっ、奴がクラングを影で操っていたのか。」


「行くぞ、カライ!最後の戦いだ!!」

 


11戦目の相手はシュレッダーの養女「カライ」。
クランを操っていたのが彼女らしい。

 


勝利すると唐突にゲームが終わりタイトル画面へ移行する。
どうやらこのゲームは
難易度最高レベルでクリアしないと真のエンディングは見れないらしい。
どんだけエンディング見せたくないの?(^◇^;)
スプリンターが救出される事は永遠に無いだろう(爆)


本作は明らかに海外向けに作られたタイトル。
(タートルズ自体、日本と海外では温度差が違う)
高過ぎる難易度も海外向けのチューニングなのだろう。
なお、同じ発売日にコナミ
スーパーファミコンでもタートルズ格闘ゲームをリリースしている。
ゲームシステムや登場キャラなどが異なり、別ゲームである。
スーパーファミコン版ではエイプリルは登場しないかわりに
アスカというハイレグレオタードの女忍者が
オリジナルキャラクターとして登場している。