今日のチョイ呑み(205)「ちがさき倶楽部」

夏になったら海だ。
海に入らないと夏を過ごした事にならないのは全ての人類共通の認識であろう。
この日は本州へ向けてまっすぐ台風7号が向かっていた。
台風が過ぎるのを待っていては、お盆休みが終わってしまう!
そう考えた俺様は雲行きが怪しくなる前に湘南の海へと出かけたのであった。


俺様の賭けは当たった。
台風前夜で太陽の照りつける海水欲日和。
さっそく海へとダイブイン!
・・とズボンを脱いだ瞬間に俺様は凍りついた。
海水パンツ、家に忘れてきた・・。
海の家を一軒一軒覗いてみたが、海水パンツを売っているところは無いみたい・・。
炎天下の中、1時間以上歩き回り、ようやくコンビニで海水パンツをゲット。
熱中症寸前であった・・。
念願の海へ。台風が近づいているという事で、かなり波が高い。
俺様は波に向かってファイティングポーズを取り、
波にのまれる寸前にジャンプで回避するという遊び
2時間ほど続けていたのだった。楽しい。
時間は15時過ぎ。
そろそろチョイ呑みの時間だ。
俺様は「ちがさき倶楽部」という店を予め調べていた。
泳いでいたビーチから海岸沿いに進み徒歩25分。
普段ならば何の事はない距離なのだが、真夏の海岸沿いを甘くみていた。
照りつける直射日光。
歩いている場所は道路だけが続く一本道で、日陰になる場所が無い。
つまり熱射を25分浴び続けるという事なのだ。
時間以上に遠く感じた。
まるで「北斗の拳」第1巻で意識朦朧として砂漠を進むケンシロウの気分だ。

 

途切れる意識の中でやっと辿り着いた「ちがさき倶楽部」


店内に入るとシステムを説明される。
時間は90分食べ放題。
貝類を中心にビッフェ形式で好きなだけ席へと運び、
自分で網焼きするスタイル。
アルコールの飲み放題は無い。(ソフトドリンクは自由に飲める)
とにかく消耗した俺様を復活させるには生ビールしかない。
単品の生ビールを注文して一気に流し込む。
ふうー、九死に一生を得た。

さて、食材を取りに行こうか。


覚えている限りの食材を記しておこう。
殻付き牡蠣、イカ、赤えび、パーナ貝、つぶ貝、ししゃも、マグロほほ、マグロカマ、
ホタテ、サザエ、ホンビノス貝、シロガイ、焼き鳥、生姜天串、ソーセージ串、
サーモンハラス、ホッケ干物、アジ干物、野菜類、とり皮串、卵焼き、牡蠣グラタン、カニ味噌焼き、レンコンの煮物、マカロニサラダ、ポテトサラダ、もずく酢、
釜揚げしらすイカの塩辛、キムチ、塩キャベツ、フルーツなどデザート類。
そして味噌汁、マグロカレー、白米、うどん、ソフトドリンク・・。
とにかく食材が豊富で一回の来店ではとても全ては試せないぜ。


そんなわけで第一弾はこんな感じで持ってきた。
貝類、赤えび、イカ、マグロほほ、牡蠣グラタン、カニ味噌焼き、卵焼き、
釜揚げシラス、マカロニサラダ、味噌汁。


まずは焼き物から仕上げていこう。


貝が焼けてきた!
シロガイ美味かったなー。
巻き貝は爪楊枝でほじくり出すのが大変だった。
あとマグロが美味い!焼くと肉肉しくなるんだな~。

 


牡蠣グラタンはグツグツいったらかき混ぜて食べる。
中に大ぶりの牡蠣が丸々入っていた。いいぞいいぞ。

 


俺様が焼き海鮮をハフハフ食べていると「海鮮ちらし」が運ばれてきた。
これは食べ放題についているものらしい。
ごはんにアオサがまぶされていて、その上に漬けにした刺し身が盛られている。
美味いし、刺し身も食べられて嬉しいが、早くも腹が膨れてきたぞ(^^;

 


第二弾はマグロカレーとアジ干物、焼き鳥、鶏皮串、もずく酢を持ってきた。
腹膨れてきててもカレーは食べないわけにはいかない性。
ほのかにマグロの風味が香る良いカレーだったぜ~。

 


あとはこいつをジワジワいじめながら酒を流し込むぜ。

 


「残り時間10分です」と言われ、慌てて追加皿。
牡蠣、マグロカマ、サラダ、杏仁豆腐。


マグロ美味かったから、最後に堪能したかったのだ。

 

俺様の戦いは終わった。
飲んだアルコールは、生ビール2杯、メガジョッキ緑茶ハイ2杯、日本酒4合。
最後は終了時間がせまっていたので日本酒をグビグビいってしまった。
この店は夏に来る事が多いと思うが、
カラカラに乾いた体に対して目の前で燃え続けるコンロはキツイ。
難点をあげるとすれば、ここだな。
従って火照った体をアルコールで冷やしながら、
持ってきた食材をガツガツ平らげるというスタイルになる。
美味い海鮮に舌鼓を打ちながらダラダラと酒を嗜むイメージとは違ったぜ。(^^;

さて、戦いはまだ終わってはいなかった。
ここから最寄りのバス停まで、再び灼熱の海岸沿いを25分歩かなくてはならない。
やっとバス停についたとき、あたまがグワングワンまわっていた。
バスは1時間に1本。次のバスがくるまで30分。
気持ち悪くなってきたのでその場でしゃがみ込む俺様。
気持ち悪さはそこから乗り継いだ電車や家までの帰路でも続いていた。
家まで3時間。よく帰れたな~俺様。エライ!(^^;