やっぱりセガが好き第101回「スペースインベーダー90」


スペースインベーダー90
タイトー
1990年9月7日/画面固定シューティング/5900円

 


アーケードゲームの「スペースインベーダー」を再現する形で移植するのではなく、
進化させる形でアレンジした家庭用初のゲームは、
PCエンジンのスペースインベーダー復活の日だと思う。
それは完全移植したものとアレンジしたものをカップリングした構成だったが、
それから6ヶ月後にリリースされた本作は、
アレンジしたスペースインベーダーのみで構成されている。
また、PCエンジン版のアレンジとも全く別物である。
ちなみに1990年に発売されたからタイトルが「スペースインベーダー90」なのだが、
アメリカでは1991年リリースになったのでタイトルも「Space Invaders'91」となった。

 


画面固定でステージ開始時に全てのインベーダーが隊列を組んで配置される。
自機移動は左右のみ。
ショットは単発のみ。放ったショットが消えるまで次のショットは撃てない。
つまり狙いを外すとそのショットが消えるまでがタイムロスとなる。
敵のショットを受けるとシールドが減っていき、
シールドが尽きるとミスとなり残機が減る。
インベーダーは左右に移動しながら、少しずつ隊列を下降させる。
一番下の段まで降りてくると、自機は全てのシールドを破壊されてミスとなる。
コンティニューは3回まで。

 


ときおり上空を通過するUFOを撃ち落とすと、アイテムを落とす。
(落とさないときもある)
アイテムの内容は以下の通り。

ハイパー・レーザー・・横一列を一気に破壊するレーザー(弾数:2)
ホーミング・ビーム・・ロックオンした敵に撃ったショットが確実に当たる(弾数:20)
バスター・レーザー・・真上に貫通レーザー発射(エネルギーが尽きると終了)
パワー・ビーム・・Bボタンで蓄積したエネルギーを放出するレーザー
スーパー・クラッシャー・・残像が3機出現して本機と同じショットを撃つ(15秒有効)
スピード・アップ・・ミスするまでスピードが2倍になる
リカバー・シールド・・シールド+2
タイム・ストップ・・インベーダーの動きを止める(10秒)
ハイパー・シールド・・ホーミングとレーザー以外の敵攻撃を受け付けなくなる(20秒)
サイキック・シールド・・敵攻撃を一切受け付けなくなる(20秒)

 


オリジナルのインベーダーにはないギミックが数々仕掛けられている。
斜めにショットを撃つ敵、レーザーやホーミング弾を撃つ敵、
2回破壊しないと消えない敵、撃つと岩が崩れてくるステージ、
傾斜があり自機も斜めにショットできるステージ、
敵が一定間隔で見えなくなるステージ、
隕石が浮いていてショットの邪魔になるステージ、などなど。

 


この18ステージでファイナル。
最終面なのにタイトルをもじってるスカし具合w

 

ART DESIGN
YOSHIHIKO WAKITA
KEISHI ITOH
TORU KAWANISHI
 
CHARACTER DESIGN
YOSHIHIKO WAKITA
 
PROGRAM
HIDEAKI TOMIOKA
 
GAME DESIGN
YOSHIHARU SATOU
 
SPECIAL THANKS
THE OTHER PEOPLE


ステージに傾斜があるのは面白いと思った。
このあたりもっと掘り下げれば大きな特徴になったと思う。

敵が斜めにも撃ってくるから、オリジナル以上になかなか左右移動が踏み込めず、
また複数回撃たないと消えない敵がいたりして、
インベーダーが最下層まで降りてきやすいゲームになっている。
左右端のインベーダー移動範囲まで自機は移動できないのも気になった。

プレイヤー側はUFOを落とさないと強化できない上に
時間制限や弾数制限が厳しいので、基本単発ショットで進める事になるが、
敵の攻撃側ギミックは盛り盛りなので、
相対的に爽快感が薄いゲームになっているように思う。