ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(103)「ネオMr.Do!」

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ネオMr.Do!
(ビスコ)

1997.6.26発売/価格不明/一画面アクション

 

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ビデオゲームが全国のゲーセンや駄菓子屋に広く流通しだした頃。
当時は著作権もしっかりしていない時代。
何かヒットするゲームがあると、その仕組みやグラフィックをコピーし、
ルールを少しだけ変えたり、ドット絵を少しだけ変えたりする海賊版が出回った。
スペースインベーダー」「ギャラクシアン」「パックマン」「ドンキーコング
といった世界的なヒットゲームがその標的となっていた。
ナムコの「ディグダグ」も一つに数えられる。
ユニバーサルという会社からリリースされた「Mr.Do!」というゲームも
そんなディグダグ」をマネたゲームの一つであったが、
そのアレンジのセンスが良かったために、
良作ゲームとして評価されたタイトルであった。
(ゲームデザインを担当したのはのちに「ソロモンの鍵」を生み出す上田和敏さん)

そんな「Mr.Do!」リリースから15年後、
Mr.Do!」のリメイクがMVSでリリースされた。
このゲームの存在は謎だらけだ。
ユニバーサルの代表作の一つがなぜビスコでリメイクされるのか?
格闘ゲーム全盛の1997年という時代にどんな勝機があって
ディグダグ」の亜流ゲームを出す流れになったのか?
携帯ゲーム機向けとかならまだ話はわかるが、
MVS専用タイトルなわけで、インカムを稼ぐ事が義務付けられているはずなわけで。

 

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基本的なシステムはオリジナルを踏襲。
ドット絵はスーパーファミコンレベルには進化している。
ただ、アイテムを取ったときにどんな効果なのか判らなかったり、
敵なのかアイテムなのか迷ったりする絵柄だったり、
オリジナルから追加している要素は概ね蛇足っぽい。

 

本作はアケアカNEOGEOにも登場しておらず、
プレイするにはMVSのROM基盤を買うしかない。
せめてネオジオポケットに移植して欲しかったぜぇ~。