88ゲーム回想録(55)「ハングオン」


ハングオン
発売元:パックスエレクトロニカ
発売時期:1986年12月
定価:6800円
対応機種:PC-8801mkIISR以降

 


ハングオン」はセガがアーケードでリリースした体感ゲームシリーズ第1弾である。
体感ゲームとは、画面と連動して筐体自体が動作したり、
筐体自体を動かして操作するダイナミックな作りで、
当時のアーケードゲームの最先端。
それだけに家庭でそれらを遊びたいという思いは強かった。
そんな「ハングオン」が88でも遊べたわけである!

88版を紹介する前にアーケード版を解説しておかなければ説明不足である。
アーケード版は赤いバイクの形状をした筐体跨り、
実際のバイクと同じように筐体を左右に傾けてバイクの左右移動を行う。



右ハンドルをひねるとアクセル、ブレーキレバーを引くとブレーキ。
レースゲームではないので順位は無く、
時間内にチェックポイントまで辿り着けば良いスコアアタックゲームだ。
敵車やコース外の障害物にぶつかると爆発してタイムロスとなる。
全5ステージ。

さて、88版に話を移そう。


グラフィックは当然ながら簡素化されている。
これは想定の範囲内
テンキーの4と6で左右移動。
Xキーでアクセル、Zキーでブレーキ。
そして88版ではテンキーと2と8で3速までギアチェンジができる。
(アーケード版にはギアは無い)


攻略はとてもシンプル。
左右移動で敵車を避けつつ、
カーブではギアを落としてアクセルブレーキでコースアウトを防ぐ。
(最後までブレーキボタンは使用しなかった)
この切り替えを適格にやっていけばそれほど理不尽な難しさではない。

 

チェックポイントを通過すると次のステージへ。
CIRCUIT、SEA SIDE、MONUMENT VALLY、NIGHT CITY、CIRCUITと全5ステージ。


ステージ5クリアとともに「CONGRATULATIONS!」と表示され、
2周目が開始される。
スタッフロールは無し。

ハングオン」は筐体に跨る事自体が魅力なので、
そこが再現されない以上は代替品にはならないのだが、そこは仕方ない。
しかし、アクセルやステアリングのアナログ感を欠いた「ハングオン」は
圧倒的に遊びが足りなく、味気ない。
また、88版は動きの滑らかさも無いので、
ハングオン」というより「ジッピーレース」の後半ステージのようであるw