ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(99)「ぐるりん」

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ぐるりん
(フェイス)
1994.5.25発売/58000円/落ちモノパズル

 

フェイスはアーケードで「ジャンケンマン」などをリリースしていた
サンワイズの子会社。
「麻雀学園」はカプコンの精鋭部隊が開発した事で有名だが、
その「麻雀学園」の版権を引き継いだのがフェイスだった。
その後、PCエンジンにも参入し、
B級路線のゲームを作る会社としてちょっとだけ名が知れるようになる。
そんなフェイスがMVS向けにリリースしたパズルゲームが本作「ぐるりん」だった。

 

MVSとは「Multi Video System」の略。
ネオジオと互換性のあるアーケード筐体。
筐体の中にはカートリッジスロットが6つあり、
ここに6本のROMカセットを挿し込んでおけば、
プレイヤーは6種類のゲームをセレクトして遊ぶ事が出来る。
基本的にはプログラムが家庭用ネオジオへ流用できるので、
まずMVSでリリースされ、
少し遅れてネオジオソフトとして登場するというパターンだった。
(そのためネオジオソフト発売日がそのゲームの初リリース日にはならない)
そんな中で、MVSでしかリリースしない初のタイトルが本作という事になる。

 

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本作は「テトリス」に代表される「落ちモノパズル」に分類されるゲームだ。
画面上部から、RPGのモブみたいな二頭身のキャラが2人並んで落下してくる。
正方形の盤面に積んでいき、縦か横に同じキャラが揃うと消える。
また、盤面は全体を左右に90度ずつ回転させる事ができる。
回転させると中のキャラがその回転に合わせて落下するので、
これを利用してキャラを合わせる事も可能。
直感的に判断して消していくにはなかなか複雑で、
難しいパズルである。
二人対戦可能。

 

グラフィックは簡素でコンシューマっぽいクオリティ。
これを2~3万で売っても不良在庫になるのは明白なので、
MVS専用にしたのは正解だったと思う。