88ゲーム回想録(47)「キングフラッピー/フラッピー」


キングフラッピー
発売元:デービーソフト
発売時期:1985年
定価:6800円(ディスク版)
対応機種::PC-8801

 


本作は「フラッピー」というゲームの2年後に発売された上級者向けバージョンだ。
「紹介する順番が違うんじゃないか」って?
これには理由がある。
当時、雑誌の紹介で「フラッピー」を面白そうだなと思っていた俺様。
秋葉原に「フラッピー」を買いに行ったが、
2年も前のソフトはなかなか店頭に並んでいない。
そんなとき発売して間もない「キングフラッピー」が目に入ってきた。
キングというくらいだから、
フラッピー」を面白く進化させたバージョンに違いない。
自分を言い聞かせるように購入したのが「キングフラッピーである。

 


画面はこんな感じ。
スクロールはせず1画面固定タイプ。
左上にいる黄色いキャラクターがフラッピー
テンキーで4方向に移動する。
ゲームの目的は青い岩を青い床の上まで移動させること。
フラッピーは岩を側面から押す事ができる。
フラッピーや敵キャラクターを見ると、
トップビューのゲーム(真上から見たゲーム)に見えるのだが、
この岩はなぜか画面下へと落ちていく。
てことはサイドビューなのか?フラッピー達は空を飛んでいるのか?
茶色い岩も押せる。また、壁側に岩を押すと破壊する事もできる。
キノコの上に移動するとストックできる。
スペースキーでストックしたキノコを投げる。
敵キャラにキノコを当てると一定時間眠らせる事ができる。
敵に触れたり、落ちてくる岩の下敷きになるとミス。
また、岩の動かし方を間違えると容易に手詰まりになる。
その場合はSTOPキーで自殺して初期状態からやり直しだ。

 


ステージ1は比較的簡単だ。
中央の下にある茶色い岩をまず破壊し、
そこに青い岩を落とす。


そしてら左側から青い岩を押していけばクリアできる。
邪魔な敵はキノコで眠らせておけば良い。

 


こちらはステージ2。
いきなり難易度急上昇。
倉庫番のように岩を押す順番や位置を読み解く必要があるが、
すぐに敵がフラッピーを追ってきて考える暇を与えさせてくれない。
ぶっちゃけ、当時もステージ3ぐらいまでしか到達できなかった。
そして後になって知る。
本作は「フラッピー」をやり込んだ人向けの上級者バージョンであると。
なんてこった。
身の程知らずのものを買ってしまった・・。
激しく悔いが残っていた俺様は、
色々な店を探し回って中古で前作「フラッピー」を購入したのだった。

 


フラッピー
発売元:デービーソフト
発売時期:1983年
定価:4500円(テープ版)、6800円(ディスク版)
対応機種::PC-8801

 


やっと手に入れた「フラッピー」を起動。
ステージ1をプレイしてすぐに震えた。


あれ?
「キングフラッピー」より難しくないか?(爆)
上記の画面を見て、皆さん、すぐに解法がひらめきました?
しかも最初から敵がワラワラいるし・・。

フラッピーというゲームは
そもそもアクションパズルとして難解なゲームだった。
まずパズルとしては倉庫番の中盤以降ぐらいの難易度だし、
それを考えながら敵からの攻撃を避けるという事もしなければならない。
オマケにタイム制限があって、ゆっくりと攻略させてもくれない。

2本のパッケージを買った上でわずか数ステージしか遊べなかった。
俺様にとって恐ろしく高コストなゲームであった。(^^;

 

俺様はパズルが苦手なだけなので、
こういうのが得意な人にとっては良作として評価されているタイトルである。
事実、本作はX1、PC-6001mkII、PC-8001mkII、FM-7MSX、MZ-1500と
多くの機種に移植されていたし、
ファミコンゲームボーイにもリメイクされている。