集中攻略『パンガ』


発売元:ソフトプラン
発売時期:1987年7月
定価:5800円
対応機種:PC-8801
ディスク2枚組

 


タイトル画面から入ると、

画面には
「心に太陽を 心に親切を そしてあなたの心に いつも笑いを」
と表示される。
いきなり不穏な雰囲気(^_^;

 


このゲームはアクション性の無いパズルゲームだ。
テンキーで上下左右に移動する。
移動すると、通った道に足跡がついて通過不能となる。


ルート上にはゴミが落ちている。
全てのゴミの数は画面右に表示されている。
全てのゴミを拾ってゴールできればクリア。


つまり一筆書きのルートを見つけるパズルってわけだ。
ただし、このゲームにはもう一つの要素がある。
ルートの壁になっている中でブロックの箇所は、
Jキーを押すと一度だけ通過する事ができる。
ほとんどのステージではこれを使わないと
一筆書きにはならないようになっている。
この一度をどこで使うのかを見つけるのが難しい。
行き詰まったらGキーを押すとやり直す事ができるが、
残機を消費してしまう。
残機が0になるとゲームオーバーだ。
残機を減らさずに攻略する方法がある。

ステージが開始したら、
正解ルートを頭でシミュレートしてからそれをなぞれば良い。
このパズルには不確定要素は無いので、
移動しながら攻略する意味は無い。

 


ステージをクリアすると
実写ヌード画像をコラージュしたよくわからない現代アートと、
ポエムみたいなよくわからないテキストが表示され、
チープなBGMが流れる。
これはステージクリアのご褒美なのだろうか?
ヌードが表示されてはいるが、エロとは違う何かだ(^_^;
ちなみにBGMが鳴り終わるまでこの画面はスキップできず、
罰ゲームにすら思える(^_^;;

 


2面。




3面。
前述したようにこのゲームは基本的には残機を減らさずにクリアできるが、
のちほど残機を消費してしまうトラップが登場する。
念のために残機を増やしておきたい。


「T」と書かれているブロック隣まで移動する。
そしたらTキーを押す。
すると「いくら賭けますか?」と聞かれるので、賭ける残機を決める。
すると画面下にルーレットが表示される。
数字は追加で増える残機の倍率で、0を出すと賭けた分の残機が無くなる。
1~3が出るとその分の残機が増えるというわけだ。
早めのステージで増やしておくと安心だ。




4面。




5面。




6面。
このステージは途中まで進めていくと、突然犬が登場。


犬がゴミを咥えて行ってしまう!


すると・・


なんとこれは「元祖びっくりパズル」でした~。
なーんだ、だまされたー。(^^;




7面。




8面。




9面。




10面。




11面。
このステージにしか存在しないギミックとしてマンホールが登場する。
マンホールは見えず、その上を通過すると残機が1つ減ってやり直しになる。
こればっかりは事前に予測できないので、
トライ&エラーで場所を見つけていくしかない。
ここで残機ストックを増やしておいた事が効く。




12面。




13面。




14面。




15面。




16面。




17面。




18面。




19面。




20面。
このステージをクリアするとエンド。

 

このゲームのタイトルである「パンガ」とは、
パソコンマンガを略したものらしい。
パッケージにも「おとなのパソコンマンガ」と書かれていた。
漫画と言われるとコマ割りのある漫画を思い浮かべるが、
実際には何と形容していいかわからない絵とテキストの現代アート
「大人向け漫画」ってこういう事なのだろうか?(^^;
ヌード画像は出てくるが、エロゲーと呼ぶには変則的過ぎるしなぁ。
このゲームを出したソフトプランは、
孫子」「群雄争覇」といった硬派なSLGを出していた会社。
アダルトソフトが売れそうだから挑戦してみたけど、
アダルトソフトがどういうものかよく分からず作ったってとこかな?(爆)

パズル部分は楽しいものになっているだけに、
パソコンマンガという変な括りで
奇ゲーに仕立て上げられてしまった事が悔やまれる(^^;

ソフトのタイトルは「パンガ」だが、
パズル部のゲーム画面では「KIND MAN」というタイトルが表示されている。
もしかしたら本作が成功したらシリーズ化し、
ゲーム部分を変えてパンガ構成を増やしていくつもりだったかも知れない。
が、それは実現せず、再びソフトプランは硬派なSLG作りに戻っていく。
きっと周囲から猛反対があったのだろう(爆)