史上最大の倉庫番
(メサイヤ)
1990年1月30日/パズル/5200円
メサイヤのメガドライブ参入第一弾は、
シンキングラビットが生み出したパズル「倉庫番」だった。
「倉庫番」は1982年にパソコンのPC-8801で
シンキングラビットの今林宏行さんが開発。
そのシンプルで完成されたゲームデザインは、
様々なパソコンに移植され、世界中で知られるパズルゲームとなる。
それは家庭用ゲーム機にも進出。
1986年にファミコンで発売された「涙の倉庫番スペシャル」、
1989年にゲームボーイで発売された「倉庫番」に続いて、
1990年にメガドライブで登場したのがこの「史上最大の倉庫番」なのである。
倉庫番はこれまで(一部を除いて)ほとんどシンキングラビットが開発してきたが、
本作はメサイヤが開発を担当している。
オープニング。
美女を黄色い車でナンパ(?)するが、
彼女は赤い車の方に乗って去っていってしまう。
こうして主人公は倉庫番の仕事を頑張るのだった!
何故だ・・(^^;
プレイヤーのできる操作は荷物を押すことのみ。
押す順番や向きなどを計算しながら、
全ての荷物をドットの描かれた場所まで移動できたらクリア。
ザ・シンプル。
操作も方向ボタンでの移動だけ。
ステージが進むと荷物の数やステージの広さが変化していく。
250面をクリアするとエンディング。
エンディングでは赤い車を無視した美女が
ポルシェに乗り換えた自分の車を選んでくれる。
(倉庫番のバイト代で買ったのかな?)
車でいった浜辺の夕陽をバックに美女と接吻。
やったゼ!
スタッフロールは無し。
ゲームの再開はパスワード制。
ステージエデットモードも実装。
タイトルの「史上最大の倉庫番」の“史上最大”とは何の事だろうか?
ステージ数は1989年に発売された「倉庫番パーフェクト」の方が多いしな。
それにしても、この「倉庫番」というゲームほど進化が不向きなゲームも珍しい。
つまりは最初から完成形であり、ゲーム性を追加したり、
ビジュアルを豪華にしたりすると蛇足にしかならないのだ。
(このゲームの場合、視点も真上から遊ぶのが最も遊びやすいしなぁ)
ちなみに現時点で倉庫番の最新作は
2019年に配信されたNintendoSwitchの「みんなの倉庫番」なのだが、
笑っちゃうほどメガドライブ版からの変化が無いw
だが、それでいい。