やっぱりセガが好き第83回「ソーサリアン」


ソーサリアン
セガ
1990年2月24日/RPG/7000円

 


パソコンで大ヒットした日本ファルコムのアクションRPG「ソーサリアン」。
キャラクターを作り、キャラ同士でパーティを組み、
挑戦するシナリオを選択していくという仕組みが特徴的で、
シナリオを追加したりといった拡張性も魅力的だった。
そんなソーサリアン」初のゲーム機移植がメガドライブとなる。
メガドライブ版の2年半後に「ソーサリアン」はPCエンジンにも登場しているが、
メガドライブ収録されているシナリオが全てセガオリジナルであり、
パソコン版をプレイ済であっても遊ぶ価値のあるタイトルとなっている。
(なお、PCエンジン版は10本中3本がオリジナルシナリオであった)
開発はセガ第二研究開発部
マスターシステムイースの移植担当チームの流れを組んだ開発陣で
1年以上もかけて完成させた大作であった。

 


キャラクターを生成し、ペンタウァの街で冒険の準備をする。
このあたりはほとんどパソコン版と変わっていない。
街の人の顔グラフィックが省略されていたりするぐらい。


パソコン版の「ソーサリアン」については以前に記事を書いたので
ここでこのシステムの魅力については割愛。
未読の方はそちらから読んで頂くと理解も深まるかも知れない。
なので、この記事ではメガドライブ版オリジナルシナリオについて
ピンポイントで書いていきたい。
だがその前に冒険をスムーズにする準備が必要だ。

まずは不老不死だ。
このゲームは冒険に出たり、街の施設を利用したりするたびに1年時間が進む。
そして寿命を迎えたキャラクターは消え、
またレベル1のキャラクターを鍛え直す必要がある。
ソーサリアン」を初めてプレイする方なら、
素直に時の流れを受け入れた方が面白いが、
それだと凄くプレイ時間を要するので、
不老不死のキャラを3人作ってプレイする事にする。

今回作ったキャラクターは、ファイター・男、ファイター・女、ウィザード・男。
そしてパーティには加えないが、ドワーフ・男を用意。
「じかんをすすめる。」を選択して、3人ともオールド(60歳以上)にする。
そしたら3人パーティを組んでどこかのシナリオに出撃させ、全滅する。
この時点でドワーフ・男以外は死体になっている。
ここから20年時間を進める。
ひとまずセーブ。
街に入って「魔法使いの家」で「生き返らせる」を選択。
10%の確率で選択したキヤラクターは生き返り、副作用で不老不死になる。
(パソコン版では一度目で寿命が延び、二回目で不老不死になった)
もし生き返らなかったらデータをロードしてやり直す。
たぶんこの工程が一番時間がかかるだろう。(3人分やるわけだし)

老人のままなので、好きな年齢に若がえらせたいところ。
3人の武器にREJUVENATE(若返りの魔法)をかける。
「魔法使いの家」で木星、太陽、火星の順番でかける。
終わったら村長の家で鑑定してもらうと、REJUVENATEが使える武器となる。

実はこのままでは使えない。
REJUVENATEはMPが200必要なので、
城の謁見室でレベルアップし、MPが200以上になるようにする。
レベルが足りなければ「じかんをすすめる。」を連打していれば
経験値はいくらでも溜まる。
次に武器を使うにはSTRが1以上、魔法を使うにはINTが1以上必要。
街の「どうじょう」でそれらのパラメータを上げる。
準備ができたら3人パーティを組んで冒険へ出る。
ステータス画面で武器の魔法を使えるように装備し、魔法を使い続ける。
1回使うごとに先頭のキャラが3歳ずつ若返る。
好きな年齢まで下げたら先頭キャラを変更して3人分繰り返す。

街に戻って若くなっている事を確認したら、
「どうじょう」でパラメータを上げたり、冒険で使いたい魔法を用意したり。
納得行くパーティ編成になったらいよいよ出撃。
ちなみにドワーフ・男はもう必要ないのでサヨナラしよう。(^^;

 


シナリオ1「灰色のダンジョン」


ペンタウァの西のはずれに横たわる大洞窟「灰色の迷宮」。
そこは、かつて迷宮建築の第一人者アントロノフが
生涯をかけて完成した作品であった。
様々な仕掛けとモンスターが配置され、数多くの謎を持ったこのダンジョンに、
多くの探検家、冒険家が挑戦したが、皆、帰らぬ者となった。
そして近づく者も減り、洞窟は静けさを取り戻した最近、
今度は洞窟内からモンスターたちがあふれだし、人々を襲いだした。
大がかりな探索隊が組まれ、何度となく迷宮に向かったが、
他の冒険者たちと同様に帰る者はなかった。
国王は、ついに
「迷宮を封じ、『賢者の鍵』を持ち帰りし者には名誉と莫大な財宝を与える。」
というお布令をだした。
ソーサリアンたちも現地へと向かったが……。
(マニュアルより)

 

迷宮作りの天才アントロノフは、死ぬ前に巨大な迷宮を作り、
中に多くのナゾを残した。
その後、中に棲み着いたモンスターは迷宮から溢れ、人を襲い出した。
ナゾを解き、迷宮を封印するのだ!


画面構成やグラフィックの雰囲気もパソコン版のものを丁寧にトレースしている。
全てオリジナルシナリオなのだから、
メガドライブ向けに雰囲気の違うドット絵にする手もあったと思うが、
ソーサリアンは既存ファンも多いので、この方向性は正しい。


画面にはパーティメンバーの名前、体力、マジックポイントが表示。
プレイヤーの移動に合わせて表示位置が変わる。
Cボタンで武器を振る。押しっぱなしで連続で振る。
Bボタンで魔法を使う。ただし、冒険前に街で装備品に魔法をかけておく必要がある。
魔法を使いたい場合には、スタートボタンでコマンドウィンドを開き、
「そうび」で魔法を使うかどうかの設定を行う。
このコマンドウィンドウではゲームスピードを変更する事もでき、
「はやい」に設定すると高速でプレイする事ができる。
広いマップを行ったり来たりする事が多いこのゲームでは便利な機能だ。
Aボタンはパーティの並び順を変える。
方向ボタンの上でジャンプ。
ジャンプがボタンではなく方向ボタンに割り振られているのは、
パソコンゲーム原作らしい特徴。
その他、奥面の穴に入ったり、物を調べたり、地面を踏んだり・・
といった行動は全て方向ボタンで行う。

 


「お待ちなさい。あなた方もこの迷宮に挑戦しに来たのですか?」
いいえ。わたしたちはペンタウァのソーサリアン
ここを封印するために来ました。
「そうですか…、これは失礼しました。」
「私はこの迷宮を作ったアントロノフの孫で、ウェッジと申します。
実は私もあなた方と同じ目的でここへ来たのです。
祖父が作った迷宮のせいで、多くの人々が苦しんでいると聞きまして。
この迷宮のどこかにある“賢者の鍵”を手に入れればここを封印できるのですが‥
モンスターがあまりにも多くて、私の力ではこれ以上奥に進めません。
どうか私に変わって“賢者の鍵”を見つけ出して下さい。
足手まといにならないよう、私はここで待っています。
祖父の遺品を調べて、ここの仕掛けはある程度知っていますから、
何かわからない事があれば、またここへ戻ってきて下さい。
“賢者の鍵”を見つけるには、
“狂気の盾”、“悪夢の鎧”、“魔性の剣”と呼ばれる3つの武具が必要です。
まずそれを探して下さい。
それから、これは祖父の遺品の中にあったものです。
この指輪が無ければ開かない扉もあるらしいので、持っていって下さい。」
“古びた指輪”を貰いました。
「必ず賢者の鍵を探し出して下さい。」


扉に触れると“古びた指輪”が小さく光った。


ここだけ地面の色が少し違う。
強く踏みつけると地面が少し沈み込んだ。


“狂気の盾”を取りました。


おや?ここの燭台には火が点いていない。


盾の絵が刻まれた石版がある。
“狂気の盾”をかざすと体が石版に吸い込まれていった。


“悪夢の鎧”を取りました。


鎧の絵が刻まれた石版がある。
“悪夢の鎧”をかざすと、左手の方で何か音がした。


壁に何かのスイッチが取り付けられている。
スイッチを入れると部屋全体が動き始めた。


“魔性の剣”を取りました。


剣の絵が刻まれた石版がある。
“魔性の剣”をかざした。


“魔性の剣”を置きました。


“悪夢の鎧”を置きました。


“狂気の盾”を置きました。


“賢者の鍵”を見つけました。


置いたはずの剣、鎧、盾が無くなっている。


扉が開いている。


ボスキャラとして3つの武具が合体して襲ってくる!


「とうとう“賢者の鍵”を見つけたのですね!
さあ、その鍵を奥の部屋にある鍵穴に差し込んで下さい。
そうすれば、この迷宮の全ての扉は二度と開かなくなります。」


“賢者の鍵”を鍵穴に差し込んだ。


「ありがとうございました。祖父の罪もこれ以上重くならずにすみます。
本当にありがとうございました。」


「勇者よ、よく賢者の鍵を持ち帰ってくれた。」
スタート地点から外に出ると、集めたアイテムを分配してペンタウァの街に戻る。

 

 

シナリオ2「常春の村」


フリース村。山岳地帯にある小さな村である。
だが、万年雪を頂くような高山に囲まれているにも関わらず、
そこは、一年中春のように暖かかった。
なぜ、この村だけが?
それは、村のはずれの洞窟に奉られた「黄金の女神像」のおかげだと言われていた。
そして、今年も女神像を讃えて、年に1度の感謝祭が行われた。
今年は旅の途中に立ち寄ったというジプシー一座も加わり、
いつになくにぎやかだった。

だが、祭りも終わり、村もいつもの静けさを取り戻したあたりから、
洞窟にドラゴンが住みつき、村人を驚かすようになった。
このままでは、ドラゴンが女神像を壊してしまうかもしれないと心配した村長は、
行商人からソーサリアンたちのウワサを聞き、
彼らに女神像を運び出して欲しいと頼んできたのだが……。
(マニュアルより)

 

ある村の洞窟にドラゴンが棲み着いた。
洞窟の中には大切な守り神があるという。
ドラゴンに見つかる前に守り神を運び出してほしいと頼まれていたのだが…
※3人までしか参加できません


まわりは雪の山だというのに、この周辺は暖かく穏やかだ。
不思議なところだ。


ここよりフリース村。


「ようこそ。フリース村へ。お待ちしておりました。
近頃、わたくしどもの村の近くにある洞窟にドラゴンが棲み着いていたのです。
その洞窟にはこの村の守り神である“女神像”が祀られているのです。
女神像には村をまわりの雪や氷から守り、
いつも春のように暖かく保ってくれる不思議な力があるのです。
もしドラゴンが女神像を壊したりすれば、たちまち村は凍りつく事でしょう。
女神像を安全な場所へ運び出して頂きたいのです。
お願いします。
洞窟の中は暗いので、これを持っていって下さい。」
カンテラ”を貰いました。


「あの‥、ちょっと聞いておくれ。お願いがあるんだよ。
私の一人息子のキムが祭りの最後の晩、家を出たきり帰って来ないんだ。
もしかしたらドラゴンにやられてしまったのかも知れない。
…でも、そうだとしたら、せめて形見だけでも見つけて欲しいんだ。
息子は私と同じこの“ペンダント”をしているよ。
お願いだ。お願いします。息子を探して下さい。」
わかりました。引き受けましょう。安心して!


危険!ドラゴンが出るおそれアリ。


ドラゴンだ!!!


足跡が奥の方に続いている。


足跡が途切れた。


いたぞ!あそこだ。
「待って!殺さないで!!」
ドラゴンの首にあのペンダントがかけられている。
「俺はキム。村の人間だよ。
祭りにきたジプシーの娘が好きになって、そう、その踊り子にいったんだ。
そしたら「あたし、もっと強い人が好きなの」って言うんだ。
そして「仲間の占い師が強くなる呪文を知ってるからかけてもらえばいいわ」って。
俺は祭りの最後の晩、家を抜け出して占い師モスマのいるテントへ行ったんだ。
モスマに呪文をかけてもらうと、急に眠くなって……。
気がつくと俺は洞窟の中でドラゴンになっていたんだ!
村の人に助けを求めようとしたけど、みんな俺を見ると逃げ出してしまうんだ。
そして、ソーサリアンまで来たから、俺は殺されると思って必死に逃げたんだ。
頼む、お願いだ。俺をモスマのところへ連れてってくれ。
ちょっと待ってくれ。この姿じゃ外へは出られない。
何か体を隠すものを探してきてくれないか?」


だれもいない。
“マント”を手に入れました。


さぁ。このマントを被って。
“マント”を渡しました。


 


もうすっかり暗くなっている。


「モスマ!!」
「あら、随分と強そうになったじゃないの。
でも、人間じゃなきゃしょうがないわね。」


「あぁっ!お前は…。ジプシーの踊り子!?
だましたな!!そうやって面白がっていたんだな!」
「ふふふふふ…。たすけてぇ。ドラゴンが出たわー!!」


落石だ!!!
「アハハハハハ!そこで朽ち果てておしまい。」


落石のせいで入り口が塞がれている。


村の守り神の女神像だ。
“女神像”を手に入れました。
女神像を手にしたとたん、像は中から眩い光を放ち始めた。


「誰だい?そこにいるのは!?おや、お前様達は…。
お待ち。いまロープをおろしてやるよ。さあ、登っといで。」


「あぁ、キム。やっぱりキムだ。良かった。生きていたんだね。
さっきの騒ぎのときに見て、お前じゃないかって思っていたんだよ。
みんなはあの女占い師に氷漬けにされちゃったよ。
あたしだけ、見つからなかったのさ。

村の人を元に戻すには、あの女を倒して、呪文を解かなくては…。
あの女は洞窟へ向かったよ。早くおっかけて倒しておくれ。」
「ちょっと待っておくれ。それは村の女神像じゃないのかい?
女神像に何かあったら大変だ。わたしが預かってあげるよ。」
“女神像”を渡しました。
「ちょっと待った!ペンダントをかけていないぞ。おっかあじゃないな?!
お前は…モスマだな!!!」
「アハハハハハ。女神像は貰ったわよ。」


「モスマだ!!」
「きゃあーーーーーーっ!」
おかしい。様子が変だ。
「あぁっ!このペンダントは…!?」
「おっかあ!!!」


「おや、お前のペンダントは…。キム…、キムなんだね。」
「おっかあ。しっかりしてくれ!」
「モスマに姿を変えられて、洞窟に投げ込まれたのさ。モスマは私に…」
「おっかあ、無理するな。あんまりしゃべるな。」
「あの女の狙いは村の女神像だよ‥。
像を奪い、村を氷の土地にしようとしているの‥さ。
大丈夫だよ‥。それよりモスマを倒し、村を救っておくれ。
頼んだよ‥。」
モスマ!!姿を現せ!
「見破られちゃ仕方ないわね。女神像を打ち壊し、氷の村にしてやる!!」


モスマとのバトル。
“女神像”を手に入れました。


「キム!」
「ありがとう。あんたたちのおかげだよ。」
「ありがとう。本当に…、本当にありがとう。」
「こんどは遊びに来てくれよ。楽しみに待ってるよ。」
「このペンダントをお礼に持っていっておくれ。」
ペンダントを貰いました。


“女神像”を渡しました。
「おぉ、これは女神像!これで村は元通り穏やかになるでしょう。
村が救われて良かった。ありがとうございました。
これをお持ちになって下さい。私の家に伝わるものです。」
“勇者の鎧”を貰いました。
「あなた方の事は一生忘れません。本当にありがとう。」


「あぁ、恐ろしい目にあった。村を助けてくれてありがとうよ。
これはお礼だよ。あたしが作った薬だよ。」
“傷薬”を貰いました。
「またいつか来ておくれよ。楽しみにしてるからね。」

 


さて、この調子で全ての冒険をご紹介すると、
とんでもない大長編になってしまうので、
残りのシナリオはプロローグのみの紹介にしたいと思う。
あとは皆さんがプレイして確かめてくれ!

 


シナリオ3「天空の滝」


はるか天の高き所に雲を生み出す巨大な滝があるという。
そこから生まれた雲は、遠くの村や街へ流れ、雨や雪を降らせ、
人々の生活に大きく関わっていた。
ところが、ここしばらくの間、雲が異様に多くなり、
太陽が地を照らすことが極端に少なくなっていた。
預言者であり、科学者であるヤンは、
異変にいち早く気付き、このことを町の人々に話した。

だが人々は、その話を全く信じなかった。
その内に雲はますます厚くなり、陽は全く射さなくなり、
場所によっては大雨が降り続いて洪水を起こしていた。
作物は育たなくなり、食べ物が値上がり、人も家畜も病気がちになった。
このままでは町が全滅してしまう。
この異常気象の原因を究明すべく、ソーサリアンたちはヤンの元へ向かった。
(マニュアルより)

 

ペンタウァ周辺に黒く厚い雲が立ち込め、地上には光が射さなくなった。
預言者ヤンがこのことを予言していたが、誰もそのときは信じていなかった。
ペンタウァの空から雲を追い払い、光を取り戻せ!

 

 

シナリオ4「チャイニーズ・メディスン」


漢方の国、中国。そこでは昔から様々な薬が作られ、それらにまつわる伝説も多い。
ここペンタウァにも漢方薬のウワサが届き、
新しもの好きがそろっている町の人たちの間では、

すぐに漢方薬がブームとなってしまった。
王様の耳にもこの話は届き、最近、体力の衰えを感じている王様は、
大臣に若返りの薬がないか尋ねた。
大臣もそのウワサは聞いていたが、どこにあるかは知るはずもない。
そこで王様は、使者を中国まで捜しに行かせた。
だが、広大な中国のこと、なかなか見つからず、
結局「桂林地方のスーホアという小さな町にあるらしい」
ということしか分からなかった。

王様は、あきらめきれず、今度はソーサリアンに依頼をした。
直ちに、ソーサリアンたちは、薬を求めて、はるか中国へと旅立っていった。
(マニュアルより)

 

漢方の国、中国。
そこには素晴らしい効果を持つ若返りの薬があるという。
ソーサリアンは薬を求めて中国へと旅立った!
※3人までしか参加できません

 

 

シナリオ5「ぺトスの祭壇」


ペンタウァの町に原因不明の高熱を出す病が大流行した。
町の医者では熱を下げることすらできず、病は広がる一方であった。
ついに王様まで倒れ、このままではペンタウァは遠からず滅ぶものと思われた。
宮廷医の話では「ペンタウァの北にあるレムス山の洞窟には、
氷でできた樹『チルド』が生え、数年に1度美しい実をつける。
その実には、大変な解熱作用があり、
その実を食べればどんな熱でも下がるであろう。」

ということであった。
もともと、レムスは鍛冶の神のペトスを奉っていた山であり、
洞窟も昔は神殿であったと言われる。
だが、いつの頃からか厚い氷で覆われてしまい、いまでは、
そこを訪れた者は誰も戻らぬ魔の山として恐れられていた。
ソーサリアンはチルドを求め、魔の山へ向かった。
(マニュアルより)

 

王様が恐ろしい熱病にかかってしまった。
この熱を下げられるのは凍りついた神殿にあるチルドのみしかないという。
凍りついた神殿の謎を解き明かし、チルドのみを手に入れろ!

 

 

シナリオ6「魔法使いの弟子


「お願いです。校内からモンスターどもを追い払ってください。」
ソーサリアンたちは、魔法学校の校長から突然の依頼を受けた。
ペンタウァの町はずれにある魔法学校は、
一流のウィザードを育てるための名門魔法学校であった。

そして校長自身、諸国にまで名の知れている高名なウィザードで、
一時期、王様のお抱え魔術師として仕えていたこともあった。
だが、その校長自ら依頼にくるとは?
校長の話によると、平和だった校内に突然モンスターが現れ始めたのだという。
最初は大ネズミぐらいだったのが、スライムが現れ、
最近はこの世のものとも思えないようなものさえ現れるようになったという。
生徒たちの中には、襲われて重症を負う者も現れた。
ソーサリアンたちは急ぎ、学校へ向かった。
(マニュアルより)

 

静かな魔法学校にモンスターが現れた。
生徒達が襲われ、みな恐怖に怯えていた。
モンスターが現れた原因を突き止め、学校に平和を取り戻せ!
※3人までしか参加できません

 

 

シナリオ7「ツイン・アイランズ


インホア島と、アウタム島は南海にのんびりと浮かぶ平和な双子の島でした。
インホア島は、農業が盛んでした。
なぜなら、インホア島には、「妖精の竪琴」と呼ばれる美しい音色を奏でる岬があり、
その音色のおかげで農作物が良く育つと信じられていたからです。
アウタム島は、漁業が盛んでした。
それは、島の周りには、魚を島に導く「人魚」がいると信じられていたからです。
2つの島の間には橋が渡され、島民はお互いに仲良く助け合って暮らしていました。
ところがある日、妖精の竪琴が突然歌を止め、人魚も魚も島から姿を消しました。
島民たちの間には、疑惑が現れ、嫌悪さえもでてきました。
ちょうど、この地に観光で来ていたソーサリアンは、
双方を説得しようと乗り出したのですが……。
(マニュアルより)

 

南国に浮かぶ美しい二つの島。
島には橋が渡され、島民は仲良く助け合って暮らしていたが、
ある異変をもとに喧嘩を始めてしまったのだ。
異変の原因を突き止め島に平和を取り戻せ!

 

 

シナリオ8「マリオネットの館」


人形の町として有名なパペッテ。
町のあちこちに様々な人形の店があり、路上では人形使いが見事な芸を披露していた。
ソーサリアンたちも、きょうは人形を見にこの町にやってきていた。
と、その街角で泣いている女の子を見つけた。
「どうしたの?」優しくそう聞くと、女の子は涙で顔をくしゃくしゃにしながら
「ミンナのお人形が今朝から見つからないの。
いつもミンナのそばにいたのに、どこにもないのぉ。」

「よしよし、泣かないで。そうだ!捜すのを手伝ってあげる。
だから……ね!もう泣かないで。」

「ほんとぉ?」
「うん、ほんとう。」
「ありがとぉ、ミンナうれしい!」
女の子は涙を拭き、にっこりと笑った。
『まっいいか。』そんな気持ちのソーサリアンだったが、
それが今回の冒険の始まりだった。
(マニュアルより)

 

大切にしていた人形が、持ち主の女の子のもとから消えてしまった。
人形探しを頼まれ、訪ねた館に待ち受けていたものは……。

 

 

シナリオ9「狙われた村」
平和で温暖な気候の村、シャノア。
村人もまじめでたくさんの農作物を育て、それを生活の糧としていた。
ところがそのシャノア村で、最近、若い娘が何人も行方不明になっているという。
神隠しにあうのは双子の娘たちばかりで、
新月の晩ごとに姉が、そして妹がといった具合にいなくなるという。
ことの真相を確かめるため、ソーサリアンはシャノア村へと急ぎ向かった。
(マニュアルより)

 

ある村で何人もの若い娘が行方不明になっていた。
手掛かりは何もなく、人々は「神隠しにあったのだ」と噂した。

 

 

シナリオ10「邪神の砦」
このシナリオは他の全シナリオをクリアした者のみが進めるものです。
全てのシナリオを終わらせた者だけでパーティーを組まないと冒険にでられません。
また、シナリオの内容は、やってみてのお楽しみです。
(マニュアルより)


冒険者達に告ぐ
全ての旅を終えた者だけに、この冒険に望む事を許すものとする。



本作はパソコン版のシナリオは一本も遊べないが、
ソーサリアンがどんなゲームなのかを知る最適のパッケージだと思う。
本作はメガドライブミニ2にも収録されるので、
2022年現在で最も遊びやすいソーサリアンとも言えるだろう。