MSXとはMSXの事である 第35回「ディスクステーション 創刊準備0号」


ディスクステーション 創刊準備0号
(コンパイル)
1988年7月/MSX2(ディスク)/ディスクマガジン/980円

 


2DDのディスクで980円という低価格を実現した
「ディスク・ステーション」ついに創刊!
「ディスクだからできる」アニメーションあり、
サウンドありの総項目40の大迫力!
ゲームやオマケ・プログラム、
メーカー別ハードニュースやソフトニュースも満載!
絶対損はさせません!

 

コンパイルは「アレスタ」の発売を控え、店頭デモを作成していた。
ROMでそれを用意するのはコストが高いのでディスクでの作成を決定。
容量の余った部分に「アレスタ」体験版以外のプログラムを色々と入れていたら
「これディスクマガジンみたいなものにしたら売れんじゃん?」
という事になったらしい。

なお、当時俺様はMSXでこのディスクステーションを購入して衝撃を受けた。
パソコンソフトで雑誌のようなバラエティある内容、
980円という低価格、そしてそれを毎月出すという形態。
これまでのパソコンソフトには無い着眼点だった。
そこで俺様は88でこのフォーマットをマネした。
文章を中心としたアラカルトな内容の同人ソフトを毎月100円で出し始めた。
それが「帝王通信」の始まりである。

 


CONTENTS画面にコーナーがズラッと並ぶ。
選択して決定するとそれぞれのコーナーが始まる。
[01]~[30]まで並んでいるが、
番号に1つずつコーナーが収録されているのではなく、
コーナーの容量によって複数の番号を埋めている構成。


[01]インフォメーション

このたびにディスクステーション創刊0号をお買い上げ下さいまして、
まことにありがとうございます。
なにしろ980円という値段には絶対に見合わない内容充実を目指し
日夜努力を重ねたため、
パッケージの印刷や広告に間に合わない部分が若干ありまして、
多少内容が変わってしまったこともお詫び申し上げます。
まぁ……そこし、なんでもやる、というコンセプト、
980円という低価格、そして創刊準備0号‥という事で勘弁して下さいね。

 

■キャラクター紹介■

RANDAR(ランダー)
MSXでは最初に「窓拭き会社のスイングくん」(ポニー)で出たキャラクター。
当時は敵だったが「ファイナルジャスティス」(ポニー)で
エネルギーUPキャラになったのをきっかけに
ザナック」(ポニー)、「ガーディック」(コンパイル)、
「魔王ゴルベリアス」(コンパイル)、
などで1UPなどお助けキャラとなってよく登場する。
その姿の単純さから、
コンパイル社会でマスコットキャラ扱いするのを嫌う人も多いが、
時すでに遅し、である。

 

CHUMY(チューミー)
今回のゲームコーナーにある「HUSTLE CHUMY」の主人公。
パート2がボツになったためか、あまり日の目を見てない。

 

KELESIS(ケレシス)
「魔王ゴルベリアス」の主人公。特にコメントは無し。

 

RIO(リオ)
ザナック」のMSX2版に出てきた妖精を破壊してくれる要塞……
じゃなくて、要塞を破壊してくれる妖精。
「魔王ゴルベリアス」では、しつこいほどあちこちで出てくる。


[02]ゲームコーナーinfo

収録されているゲームの説明ページ。


[03]Back Ground Art!

 

[05]FM-PACのすべて!!

新しく発売になったFM音源つきゲーム用S-RAMカートリッジの
「Pana Amusement Caetridge」を紹介したコーナー。

 

[06]アート・ギャラリー

CG作品募集のお知らせとグラフィックの描き方解説。

 

[07]アレスタ体験版

アレスタの1面がまるまる収録されている。

 

[16]ラスト・ハルマゲドン

オートデモ。

 

[20]あかんべドラゴン

ゲーム画面が2枚表示されるだけ。

 

[24]ソリテアロイヤル

[27]しょうせつ!?

[29]ハッスルチューミー

フルーツを全てとって巣に戻るゲーム。
フルーツを取るほどスピードが遅くなるのが特徴。

 

[30]原稿募集&編集後記

はっこうにん
Moo Niitani

編集・システムプログラム
Pac Fujishima

編集・協力
Ryu Ohmori
Kumiko Matsui
Jemini Hirono