MSXとはMSXの事である 第28回「ディスクNG」

ナムコがMSX1向けにリリースしていたアーケードゲームからの移植タイトルを
オムニバス形式にまとめてディスクでリリースしたのがディスクNGだ。
「ディスクNG」とは本作においては「DISK NAMCOT GAME SERIES」の略であるが、
おそらくはナムコが出していた広報誌「NG」にもモジッているのだろう。


ちなみに「NG」はナムコ直営のゲームセンターで無料配布されていた。
1983年に創刊され、年に4回配布されていた季刊誌だ。
1993年4月号まで続いており、集めていたマニアも多い。

 


ディスクNG1
(ナムコ)
1990年3月9日/MSX2/オムニバス/4800円

 


収録タイトルは単体ゲームとして販売されていたギャラガ」「キング&バルーン」
ボスコニアン」「ワープ&ワープ」「タンクバタリアンの5本と、
本作用に作られたオリジナルゲームの「XVM」という構成。
今回はその「XVM」を遊んでみた。

 


縦スクロールのシューティング。
対空攻撃のブラスターと、対地攻撃のザッパーを使い分けて
空中敵と地上敵を倒しながら進む。
特定の敵はパワーアップアイテムを放出。
[S]スピードアップ
[T]タイムストップ
[O]残機アップ
[P]パワーアップ

 


要塞まで到達するとスクロールが止まり、
完全破壊するとステージクリアとなる。
3ステージクリアすると次のラウンドに進む。

 


今回、エンディングを目指していたが、
ラウンド7までやって思った。
似たようなステージの繰り返しだし、
難易度も上がっている感じもしない。
これ、もしかしたらエンドレスなのではないか?
そう言えばタイトル画面で
「終わりなき、戦いが始まる」って書かれてたよな・・。orz

さて、この「XVM」だが、
同じナムコのシューティングゼビウス」に類似している。
つまり「XV(ゼビウス)M(モドキ)」というわけである。

 


ディスクNG2
(ナムコ)
1990年4月26日/MSX2/オムニバス/4800円

約2ヶ月後に発売された第2弾も同じ構成で、
収録ゲームは既存タイトルの
ギャラクシアン」「ディグダグ」「パックマン
マッピー」「ラリーXの5本と、
オリジナルゲームの「SHM」が収録されている。

 

「SHM」は画面奥へ進む疑似3Dのシューティングゲーム


対空攻撃と対地攻撃を使い分けて、奥からやってくる敵を撃破する。
こちらも敵が出すパワーアップアイテムで以下の効果がある。
1UP・・残機アップ
SPEED・・スピードが4段階までアップ
WEPON・・攻撃力が5段階までアップ
DEAD・・画面上の敵を全滅させる
SHILED・・シールドが1ポイントアップ
シールドが無くなるとミスとなり、残機が尽きるとゲームオーバー。

 

今回もエンドレスに続くゲームである可能性が高いので、
ちょっとプレイするぐらいでやめとく。

さて、「XVM」は「XV(ゼビウス)M(モドキ)」とするなら、
「SHM」は何モドキなのか?
そう。たぶん「SH(スペースハリアー)M(モドキ)」だ。
だがスペースハリアーに積極的に似せている感じはしない。
遊んでみてもスペースハリアー感は無い。


「XVM」も「SHM」も、
MSX2で新作されたゲームに期待されるクオリティには達しておらず、
新人に研修で作らせたゲームをオマケに入れたレベルだ。
ゼビウスもどきを作るんだったら、
せめてドット絵はゼビウスを流用すればいいのにと思った。