THEプロ野球 激突ペナントレース
(コナミ)
1988年/MSX2/野球/5800円
1986年にファミコンでファミリースタジアムが登場し、
ゲーム機で本格的に野球が体験できる時代が訪れ、
各社が野球ゲームを開発するちょっとしたブームが訪れていた。
そんな中でMSX2でもちゃんと遊べる本格的な野球ゲームが登場した。
それがコナミの「THEプロ野球 激突ペナントレース」だ。
ゲームモードは1人で1試合のみ行う「1PLAYER」。
2人対戦で1試合のみ行う「2PLAYERS」。
最大130試合を行う「PENNANT」。
チームや選手の名前などをエディットできる「TEAM EDIT」。
COM同士の対戦を観戦する「WATCH」。
とりあえず「1PLAYER」モードを遊んでみよう。
選択できるのは6チーム。
FLYERS
航空機の名前が選手名になっている。
RIDERS
バイクの名前が選手名になっている。
KOBE LINES
神戸の地名が選手名になっている。
BRENDS
コーヒーの名前が選手名になっている。
PROGRAMS
プログラム言語が選手名になっている。
DARKS
スタッフの名前が選手名になっている?
タイトルに「THEプロ野球」とついているのに
実在のプロ野球をもじったチームが1つもないw
そればかりか、その題材がコーヒーの名前とかプログラム言語とか、
わざと感情移入できないものをつけているとしか思えない、(^^;
先発ピッチャーとスターティングラインナップを決めたらゲーム開始。
バッターボックスでは左右に位置を調整できる。
操作は概ねファミスタと同じ。
左右の外野にボールが飛ぶと、
そのままスクロールせずに画面切り替えになるので、このあたりは慣れが必要だ。
出塁すると画面の左右に走者のウィンドゥが開く。
そうこうしているうちにホームランでた!
投手側は球に高低差を指定できる。
野手はボールに飛びつけるファインプレイが可能。
選択したチームが強いチームだったのか、それとも相手チームが弱かったのか、
1回で7点の大量得点。
3回でコールド勝ち。
野球ゲームで圧勝したの久しぶりだ。
プレイしてみて思ったのは、相手の守備の下手さが目立ったこと。
1塁に投げたらアウトなのに、なぜか3塁に投げたりとか。
結果画面のあとは直後にタイトル画面に戻る。
演出皆無。
BGMはドンドンドンといった応援団風で盛り上げを後押し。
本作は当時の野球ゲームの中でもバランスの良い安定した完成度であったが、
同時に突出した何かがあるわけでも無かった。
本作最大の特徴は「TEAM EDIT」にあった。
名前入力がラクに出来るのはキーボードのあるパソコンならでは。
この「TEAM EDIT」で作ったオリジナルチームを
「WATCH」モードで戦わせるというスタイルが流行っていたようだ。
MSX専門誌でも全国大会が開かれていた。