MSXとはMSXの事である 第23回「THEプロ野球 激突ペナントレース」

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THEプロ野球 激突ペナントレース
(コナミ)
1988年/MSX2/野球/5800円

 

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1986年にファミコンファミリースタジアムが登場し、
ゲーム機で本格的に野球が体験できる時代が訪れ、
各社が野球ゲームを開発するちょっとしたブームが訪れていた。
そんな中でMSX2でもちゃんと遊べる本格的な野球ゲームが登場した。
それがコナミの「THEプロ野球 激突ペナントレース」だ。

ゲームモードは1人で1試合のみ行う「1PLAYER」。
2人対戦で1試合のみ行う「2PLAYERS」。
最大130試合を行う「PENNANT」。
チームや選手の名前などをエディットできる「TEAM EDIT」。
COM同士の対戦を観戦する「WATCH」。

 

とりあえず「1PLAYER」モードを遊んでみよう。

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選択できるのは6チーム。

FLYERS
航空機の名前が選手名になっている。

RIDERS
バイクの名前が選手名になっている。

KOBE LINES
神戸の地名が選手名になっている。

BRENDS
コーヒーの名前が選手名になっている。

PROGRAMS
プログラム言語が選手名になっている。

DARKS
スタッフの名前が選手名になっている?

タイトルに「THEプロ野球」とついているのに
実在のプロ野球をもじったチームが1つもないw
そればかりか、その題材がコーヒーの名前とかプログラム言語とか、
わざと感情移入できないものをつけているとしか思えない、(^^;

 

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先発ピッチャーとスターティングラインナップを決めたらゲーム開始。

 

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バッターボックスでは左右に位置を調整できる。
操作は概ねファミスタと同じ。
左右の外野にボールが飛ぶと、
そのままスクロールせずに画面切り替えになるので、このあたりは慣れが必要だ。

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出塁すると画面の左右に走者のウィンドゥが開く。

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そうこうしているうちにホームランでた!
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投手側は球に高低差を指定できる。
野手はボールに飛びつけるファインプレイが可能。

選択したチームが強いチームだったのか、それとも相手チームが弱かったのか、
1回で7点の大量得点。

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3回でコールド勝ち。
野球ゲームで圧勝したの久しぶりだ。
プレイしてみて思ったのは、相手の守備の下手さが目立ったこと。
1塁に投げたらアウトなのに、なぜか3塁に投げたりとか。

結果画面のあとは直後にタイトル画面に戻る。
演出皆無。

BGMはドンドンドンといった応援団風で盛り上げを後押し。

 

本作は当時の野球ゲームの中でもバランスの良い安定した完成度であったが、
同時に突出した何かがあるわけでも無かった。
本作最大の特徴は「TEAM EDIT」にあった。
名前入力がラクに出来るのはキーボードのあるパソコンならでは。

この「TEAM EDIT」で作ったオリジナルチームを
WATCH」モードで戦わせるというスタイルが流行っていたようだ。
MSX専門誌でも全国大会が開かれていた。