激突ペナントレース2
(コナミ)
1989年8月30日/MSX2/野球/6300円
前作「THEプロ野球 激突ペナントレース」が発売された翌年に
続編「激突ペナントレース2」が登場した。
劇画調で野球選手が描かれた前作のパッケージとはうって変わって、
ポップカルチャーを意識したようなイラストで、
ゲーム内容との共通点は“野球であること”ぐらいしかないw
(なーんか見たことある絵だけど、有名な人だっけ?)
野手が激突してタイトルへ。
ゲームモードは1人で1試合のみ行う「CPUと対戦」。
2人対戦で1試合のみ行う「2人で対戦」。
最大130試合を行う「ペナントレース」。
チームや選手の名前などをエディットできる「チームエディット」。
前作のチームをコンバートできる「チームコンバート」。
COM同士の対戦を観戦する「観戦」。
今回も「CPUと対戦」モードを遊んでみる。
選択できるのは今回も6チーム。
ANIMALS
動物の名前が選手名になっている。
HEROES
アメコミなどのヒーローが選手名になっている。
STARS
星の名前が選手名になっている。
COCOMOS
南国の土地の名前が選手名になっている。
KONAMICS
コナミゲームのキャラ名が選手名になっている。
NEO DARKS
開発スタッフの名前が選手名になっている。
やはりプロ野球をもじったチームは出てこないが、
まったく感情移入できないコーヒーの名前や神戸の地名よりは
マシなチーム設定に改善されている。
「さすがにこのゲームはプロ野球ゲームじゃないよな」と思ったのか、
タイトルからは「THEプロ野球」がしれっと抜けている。
今回はオープン球場とドーム球場の2種類からスタジアムを選べる。
先発ピッチャーとスターティングメンバーを決めたらゲームスタート。
基本操作は前作と変わらない。
だが投球スピードが明らかに違う。
それによって全体的な試合のテンポが爆上がり。
左右の外野フライのときに前作は画面が切り替わったが、
今作ではそのままスクロールするようになった。
これにより遊びやすさも向上。
ホームラン演出は前作よりシンプルかも。
7回になると「ラッキー7」演出。
実際に打者のステータスがアップしているようだ。
大量得点同士のハデな試合になったが、
9回で逆転できずに負けてしまった。
前作のようなおバカなプレイは見られず、
COMもちゃんと試合するようになったな。
最後はこれといった演出なくタイトル画面へ戻る。
1年でかなり遊びやすくパワーアップしている。
今から遊ぶなら2作目の方をオススメする。
本作でMSXの代表的な野球ゲームを完成させたメインスタッフは、
このあとX68000向けに「生中継68」を開発。
これまた完成度の強い野球ゲームで、
これを元に生み出したのがコナミの大ヒットシリーズとなった
「実況パワフルプロ野球」である。
ファミスタを目指したMSXの野球ゲームが、
ついにはファミスタ以上の野球ゲームに伸し上がったわけである。