ファミクル パロディック
(ビッツー)
1988年/MSX2/シューティング/6800円
MSXで「パロディウス ~タコは地球を救う~」が発売されたのは1988年4月28日。
「ゲームの中で他のゲームのパロディをする」という手法の面白さを提案した
最初期のゲームであった。
そんなパロディウスと同じ1988年に本作はリリースされた。
本作が1988年のいつ発売されたものなのかハッキリしていないので、
本作が「パロディウス」の影響を受けて開発されたものなのか?
それとも偶然類似したコンセプトで作られたのかは定かではない。
パロディウスが同じコナミの
「グラディウス」をパロディにしたゲームだったのに対して、
「ファミクル パロディック」は、
他社のゲームを(無許可で)パロディするという挑戦的な内容であった。
ゲームをスタートすると、まずファミリーの誰を出撃させるのか選ぶ。
ファミリーは5人おり、それぞれ機体が違うようだ。
パピクルから順番に選択していく事にしよう。
こちらはパピクルの機体「ヴォレビュール」。
ゲームは縦スクロールのシューティング。
対空攻撃と対地攻撃にボタンがわけられている。
敵を破壊するとエッグを落とす。
拾うと持っているエッグの数が増えるが、
その数を確認する事はできないw
自機には耐久力があるらしいが、
どこにも表示はされていないw
何発か当たると自機は爆発し、残機を消耗し、その場で復活する。
だが残機がいくつあるのかも表示されていない。(^^;
全ての残機が無くなるとゲームオーバーだ。
ステージ1は「ゼビウス」のパロディのようだ。
「ゼビウス」と言えば、
移植具合がイマイチだと正式タイトルを名乗る許可を出さなかったり、
ナムコがとても厳しい版権管理をしていたタイトルだが、
よく本作は見逃されたものだ。(^^;
めちゃめちゃ単調な敵の攻撃を耐え続けると画面が暗転してボス戦になる。
これもアンドア・ジェネシスのパロディみたいだな。
次のステージではシルクルを選択。
自機はダックスベリー。
どうやらステージ2は
「クレイジークライマー」のパロディらしい。
クレイジークライマーの場合、窓をつたって登るので、
上から落とされるものを避けるのは難しいが、
本作では飛んでいるため、安全地帯が多い。(^^;
あ、そうそう。
ダックスベリーは対地ミサイルの照準が後ろ側にあるみたい。
ビルがだんだん細くなっていく。
よくみると他社の看板をもじったものが通過していく。
とことん大手に喧嘩を売るスタイルw
ステージ2のボスはジャンポイ。
帽子に表示されたグーチョキパーいずれかに勝てるモノを撃つ。
3回勝ったらクリア。
パロディウスにもジャンケンするボスキャラいたな~。
パロディウスを見てから開発した疑惑が濃くなってきたぜ。
ステージ3はセガの「ファンタジーゾーン」のパロディみたい。
視点も違うし、全然似てないけどw
このステージで初めてショップが登場する。
今まで集めたエッグはここで使うようだ。
どれを買うとどうパワーアップするのかはゲーム内では不明だ(^^;
ちなみに本作で自機をパワーアップさせるのはショップを利用するしかない。
また、このステージ3あたりから敵の攻撃が激しくなってくるので、
パワーアップをちゃんとしていかないとキツクなってくる。
ちなみに敵にやられるとパワーアップは初期状態に戻る。
再びショップに入っても、エッグは消費されているのですぐには復帰できない。
つまり残機を失った時点でクリアは難解となる。
ステージ3のボス「ボヨンボ」。
攻撃を避けつつ、ボヨンボの顔のまわりをまわる黒いハートを撃破する。
なんとかステージ4まで辿り着いたが、
難易度的にこれ以上進むのは限界だった。
ちなみにステージ4が何のパロディかはよくわからなかった。
ステージは全部で10あるっぽい。
残りのステージは一体何のバロディで、
ボスにはどんなやつが出てくるのか気になる。
(本作のプレイ意欲はその一点に尽きる)
が、そこまでの過程がシューティングとして単調で面白味が無く、
精神的にツライのでこれ以上は無理だった。
色んな会社に怒られそうな本作であるが、
リリースされたのがMSXだったため見つからずに済んだのだろうか?
なんと本作は1990年には続編も発売させている。