スパークスター ロケットナイトアドベンチャーズ2
(コナミ)
1994年9月23日/横アクション/8800円
前回ご紹介した「ロケットナイトアドベンチャーズ」の続編が
約1年後に登場している。
前作が好きだった俺様は、本作を発売日に購入。
プレイして「おや?」とすぐに思った。
前作を「ポストソニック狙いのゲームの一つ」と書いた事を思い出して欲しい。
1作目を見たコナミの偉い人が
「全然ソニックっぽくないじゃないか、もっとソニックに寄せなさい」
と命じたかどうかは不明だが、
本作はやたらとソニック風にシフトしている。
まずキャラクターデザイン。
前作ではかわいらしいツブラな瞳だったスパークスターだが、
ソニックのような小生意気なクールキャラを気取った顔に改変されている。
何が君を変えたんだスパークスター・・。
愛せそうにないゾ・・。
さらにゲームシステムもソニックのスピーディアクションに寄せている。
前作でもあったロケットアクション。
前作では基本的には通常アクションで進んでいき、
ピンポイントでロケットアクションを使うような配分だったが、
本作は通常アクションはほとんど使わず、
ロケットアクションをメインで進めていくようにレベルデザインを変更。
そしてロケットアクションもCボタンに独立。
より出しやすくなっている。
それだけならまだ良いのだが、
いちいちロケットアクションを使わないと
道が切り開かれないようなステージ構成になっている。
例えばネジ山が飛び出ているところにロケットアクションで突進すると、
その回転でネジがまわり、閉ざされた壁が開く・・など。
ロケットアクションを工夫して少しずつ進む事になる
アクションパズルのような構成で、
前作よりもテンポが悪い気がする(^^;
また、ステージのドットデザインも
ソニックに寄せているように感じるのは気のせいだろうか?
さて、そんな本作の難易度であるが、
前作は通常アクションでステージを切り抜ければ良かったので
根気よく挑戦すれば進めていけたのだが、
ロケットアクション中心の本作は、
クセの強いロケットアクションを正確に操作するのが必須であり、
前作以上の難易度になっていると感じる。
今回のレビューのためにプレイしたのだが、全く進める事が出来なかったので、
ゲーム全体のご紹介をする事は出来ない。申し訳ない。
そんなスパークスターだが、その後コナミの定番キャラにはなっていない。
何かチグハグなソニック歩み寄りによって迷走した結果だったのか、
あまりの高難度でユーザーがついて来れなかったのか・・。
まあでもよく考えたら「ゴエモン」も「ドラキュラくん」も活動停止状態であり、
コナミ自体がキャラクターを育てる事に向いていなかったと言えなくもない。
なお、スパークスターは海外では人気があるらしく、
スマホ向けレースゲームの選択キャラクターに登場したり、
イギリスで「Rocket Knight」という名前のリメイクが作られていたりする。