ソニック・ザ・ヘッジホッグ2
(セガ)
1992年11月21日/サイドビューアクション/6800円
前作から1年4ヶ月後。
セガは、世界的に認知されつつある
ソニック・ザ・ヘッジホッグの続編を投入した。
アクションは前作とほぼ変わらないが、
スピンダッシュという操作が加わった。
方向ボタンを下に入れながらジャンプボタンを押すとその場で回転。
ボタンを離すとダッシュするというもの。
前作ではダッシュをやり直そうとすれば、助走距離を戻る必要があったので、
これはソニックというゲームにとっては大きな進化だ。
そしてもう一つの大きな変化。
それは2人プレイが可能になった点だ。
新しい仲間キャラであるキツネの“テイルス”が゛本作から登場。
対戦モードで遊ぶと画面が上下2分割になり、
ゴールにどっちが先に到達できるかを競う。
画面を2つ表示するというのはそれだけで制限を背負う事になると思うのだが、
ただでさえスペックをギリギリまで使ってそうな本作で
それを実現させる技術力は正直驚いた。
そして2人プレイの要素はもう1つある。
通常の1人プレイのモードでソニックには常にテイルスが付き添うのだが、
このテイルスは2コントローラで操作できる。
このときのテイルスは無敵で、谷に落ちるなどして画面から外れても
自動的に戻ってくる。
これは例えば兄妹のいる家で、
お兄ちゃんがソニック2を遊んでいるシチュエーション。
まだゲームをちゃんと遊べない妹が隣で見ている。
そんな妹でも無敵のテイルスを操作して参加できる。
そんな風景を想定してのものらしい。
そこまでの配慮をしたゲームは未だ存在しないだろう。
前作で感じた最大の矛盾点。
「スピードアクションが売りなのに高速移動するとミスになりやすい設計」
という点も改善のあとが伺える。
ステージがピンボールのようになっているカジノステージのように、
ソニックが跳ね回るようにステージが進む設計を意識的に取り入れている。
だがそれだとあっという間にクリアできてしまうからなのか、
迷いやすいステージ構成になっており、
ときおりどっちに進めばいいのかわからずウロウロする箇所もあった。
これはソニックにとって悪手と言わざる得ないが、
この時代でのゲームデザインの限界だろう。
ところで今回のボーナスステージは、
前作の画面全体が回転するものから、
画面奥へ向かってパイプ状のコースを駆け抜ける疑似3Dステージに進化。
だがこのボーナスステージは、
リングを50枚所持している状態で
ポイントマーカーを通過しないと入り口が出現しない。
今回の記事のためにしたプレイでは、一度も出現させる事は出来なかった。(^^;
EXECUTIVE PRODUCER
HAYAO NAKAYAMA
PRODUCER
SHINOBU TOYODA
DIRECTOR
MASAHARU YOSHII
CHIEF PROGRAMMER
YUJI NAKA(YU2)
GAME PLANNER
HIROKAZU YASHUHARA(CAROL YAS)
CHARACTER DESIGN AND CHIEF ARTIST
YASUSHI YAMAGUCHI(JUDY TOTOYA)
ASSISTANT PROGRAMMERS
BILL WILLIS
MASANOBU YAMAMOTO
OBJECT PLACEMENT
HIROKAZU YASUHARA
TAKAHIRO ANTO
YUTAKA SUGANO
SPECIALSTAGE OBJECT PLACEMENT
YUTAKA SUGANO
ZONE ARTISTS
YASUSHI YAMAGUCHI
CRAIG STITT
BRENDA ROSS
JINA ISHIWATARI
TOM PAYNE
PHENIX RIE
SPECIALSTAGE ART AND CG
TIM SKELLY
PETER MORAWIEC
MUSIC COMPOSER
MASATO NAKAMURA(DREAMS COME TRUE)
SOUND PROGRAMMER
TOMOYUKI SHIMADA
SOUND ASSISTANTS
MACKY
JIMITA
MILPO
IPPO
S.O
OYZ
N.GEE
PROJECT ASSISTANTS
SYUICHI KATAGI
TAKAHIRO HAMANO
YOSHIKI OOKA
STEVE WOITA
GAME MANUAL
YOUICHI TAKAHASHI
CAROL ANN HANSHAW
EXECUTIVE SUPPORTERS
DAIZABUROU SAKURAI
HISASHI SUZUKI
THOMAS KALINSKE
FUJIO MINEGISHI
TAKAHARU UTSUNOMIYA
SPECIAL THANKS TO
CINDY CLAVERAN
FRANCE TANTIADO
DAISUKE SAITO
KUNITAKE AOKI
TSUNEKO AOKI
DEBORAH MCCRACKEN
TATSUO YAMADA
RICK MACARAEG
LOCKY P
MASAAKI KAWAMURA
さて、前作の記事で「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は、
スーパーマリオとの比較広告がアメリカで当たった事をお伝えした。
続編となる本作では、セガも強気になり、
日本でも以下のようなプロモーション映像を作っている。
▲オーバーオールを着た配管工が電話をしている。
▲そこにソニックが高速で駆け抜けて配管工はコードに絡まるw
▲次に配管工は緑の弟と合流。
▲またソニックが駆け抜けて無惨に転ばされる兄弟。
▲そして最後は追い詰められてパニックになる。
つまり配管工兄弟ではソニックのスピードには太刀打ちできない・・
という攻めの演出なのであった。