やっぱりセガが好き第87回「メガドライブミニ2」

2022年10月27日にメガドライブミニ2」がリリースされた。
これは前作同様にメガドライブで発売されたタイトルが複数収録され、
当時のまま遊べるだけでなく、HDMI経由の綺麗な画面で楽しめるし、
どこでもセーブできる便利な機能で気軽に遊べる。
また、今回はメガドライブの周辺機器
「メガCD」向けに発売されたタイトルも採用されているのが特徴。

本体発売と合わせて1990年にX68000向けにリリースされていた
サイバースティックも復刻されたのも話題となった。
税込み10978円の本体に対して19800円のサイバースティックは、
X68000愛が試される一幕となった。

発売当日、朝に俺様がゴミを出そうと玄関を開けたら、
扉の前に「メガドライブミニ2」が置き配されていたw
まるでサンタクロースだ(^_^;


それにしても箱が小さい。
間違えてジョイパッドだけ注文しちゃったかと思った。
開封


構成は至ってシンプル。
本体の後部にHDMI端子とACアダプターから給電するためのUSB。
前部にはコントローラ2機を繋ぐUSB、
そして表面に電源スイッチとリセットボタン。
ROM挿入口は飾り。
電源ランプのようなものが無いので通電しているかどうかちょっと不安になる。

 

さて、ここからは収録タイトルについてレビューして行こうと思う。
メガドライブそのままのタイトルは
「やっぱりセガが好き」の通常回で取り扱うとして、
ここではメガドライブミニ2のオリジナルタイトルをご紹介していこう。
実は「メガドライブミニ2」には、メガドライブで発売していないタイトルや、
内容を「メガドライブミニ2」向けにカスタムしたタイトルが11本も収録させている。
狂気のセガ愛w

 

 


【01】スペースハリアーII


スペースハリアーII」はメガドライブ本体発売と同時に発売されたタイトルだが、
本作は「もしメガドライブにスプライトの拡縮機能があったら?」
というifのテーマを掲げてカスタムしたもの。


確かにオリジナル版より滑らかな動き。
ただしそれ以外にもカスタムされている点がいくつかある。
まずオリジナル版にはないオプション設定にタイトル画面から入れる。
そこでは難易度設定を変更したり、残機を変更したりできる。
試しにEASYモードの残機9でプレイしたら、ステージ5まで突き進む事が出来た。


また、最初に全ステージをセレクトできる。
つまり誰でも「スペースハリアーII」の全貌を体感出来るようになっている。
あと、ボタンがオートショット(押しっぱなしで連射)になってる。
これは良い改善。オリジナル版は手動連射だった。

 

 


【02】スペースハリアー
メガドライブには「スペースハリアー」は存在していない。
当時セガは、マークIIIで出したタイトルはメガドライブには出さない方針
を打ち出していた。
またメガドライブで「スペースハリアー」の忠実な移植は不可能とも言われていた。
スペースハリアー」はPCエンジンにも出ていたので
「何か言い訳臭いな・・」と当時の俺様は思っていた(爆)。
本作はそんな「スペースハリアー」を、
やはり「もしメガドライブにスプライトの拡縮機能があったら?」
というテーマのもとで再現したものだ。


これは判断に困るタイトル。
メガドライブのスペックもカスタムされているので、
メガドライブで念願のスペースハリアーが出たぜ!」という感覚は薄い。
アーケード版に近い移植が出来ているけど、
だったらアーケード版を遊べば良いんじゃないかと・・。
スペースハリアー」はアイトロシティミニでも遊べるしねぇ。

 

 


【03】ふたりでぷよぷよSUN
メガドライブで登場している「ぷよぷよ」は、
1992年リリースの「ぷよぷよ」と、1994年の「ぷよぷよ通」だけだが、
これはシリーズ3作目の「ぷよぷよSUN」の2人対戦のみを移植したもの。
残念ながら俺様は2人でメガドライブミニ2を遊ぶ事が無いので本作は遊べない。

 

 


【04】ファンタジーゾーン


ファンタジーゾーン」もメガドライブには存在していない。
こちらも「スペースハリアー」と同様の理由で
あんまりプレイする意義を見出だせないなぁ。
熱心なファンなら微妙な違いとかを楽しめるのかな?


ただし、最初からGOLDをたんまり持っている
SUPER EASYモードはちょっと楽しかった。
それでもステージ1をクリア出来なかったけど。(;_;)
ワガママを言えば購入した武器が無制限に使えるモードにして欲しかった(^_^;
弱者でも楽しめるファンタジーゾーンにはまだ達していないw

 

 


【05】でびとぴー


ソニックチームの飯塚隆氏がセガ入社時の研修時1ヶ月で開発したゲーム。
メガドライブタイトルとして開発が計画されるも、お蔵入りとなったもの。


方向ボタンの左右で画面下のパドルを移動。
ABボタンで画面上のパドルを左右に移動。
これを同時に行う。
上から降ってくる悪魔が下のパドルにぶつかるとミスで、
画面が下から上に狭くなってしまう。
下から舞い上がる天使は上のパドルで受け止めなければならず、
受け止め損ねると画面が上から下に狭くなってしまう。
最終的に画面がすべて閉じてしまうとゲームオーバー。
下のパドルは悪魔をサイドで叩くと弾き返す事ができる。


1ラウンドは5シーンに分けられており、
シーンによりどちらのパネルをどう制御していけば良いのか攻略法が変わる。


シーン5はボス戦みたいになっている。

1人で遊ぶには両方のパドルを気にする必要があり難度が高い。


2人でパドルを手分けして遊ぶ事もでき、
もしかしたらそちらのプレイがメインなのかも知れない。


プレイ途中には回復やパドルが伸びるなどのアイテムも登場する。
また、悪魔や天使の挙動を変えるお邪魔キャラも。


やや散らかった操作設計と、
シンプル過ぎてフルプライスで売るには厳しそうな構成が
発売中止の要因だったのかなと思う。

 

 


【06】三輪サンちゃん


1984年にアーケード向けにリリースされたセガタイトルを
メガドライブミニ2に移植したもの。
これまでどのゲーム機にも登場していない貴重な初移植。


三輪車に乗ったサンちゃんを操作してステージ中の花を全て集めるとステージクリア。
いわゆるドットイートゲームのジャンルに属する。
ガードレールをゴムのように伸ばして
敵を避けたり、ガードレールの外側の敵を弾いたりできる。


ブロックが登場すると、ブロックを弾いてその軌道上の敵を排除できる。


2ラウンドクリア後にボーナスステージがある。


ボーナスステージはサイドビューで、
フルーツを時間内にできるだけたくさん集める。
美女のもとに到着すると終了。
どことなく「マリオブラザーズ」のボーナスステージに類似している。
このゲームは全100面あるらしい。エンディングはあるのかなあ?

 

 


【07】スーパーロコモーティブ


1982年にアーケードでリリースされたセガの同名ゲームをメガドライブミニ2に移植。
こちらも「三輪サンちゃん」同様にゲーム機初移植となる。


自機は機関車。
画面は上下に二分割されており、上画面では上から見た線路。
下画面では横から見た線路が表示されている。
方向ボタン上下で分岐点での路線変更ができる。
同じ線路を走る敵列車に激突されるとミス。
普通に走ってると追いつかれる。
Aボタンで後方にスモーク発射。後方の敵車は撃退できる。
(ただしスモークの効かない敵もいる)
Bボタンで白い機関車にチェンジ。


スピードが上がり、敵の攻撃から無敵になる。
ただし一定時間で戻ってしまう上にENERGYを消費してしまう。
なので線路上のオイルを的確に回収していく必要がある。
ここまでは上画面だけで成り立つのだが、
敵飛行機が登場して爆弾落としてくるとき、
下画面じゃないと確認できない。


つまり上下を同時に気にしないといけないゲームなのだ。
ラウンドをクリアすると、ボーナスステージが始まる。
このときだけ自機は垂直に弾を出す事ができるようになり、
通過していく飛行機を撃墜する。


とにかくあらゆる方向から敵の追撃が厳しく、
チェンジボタンを使わざる得ない場面が連続し、ENERGYが尽きる。
そしてオイルでの回復量が圧倒的に少ない。
もの凄く難易度の高いゲームだと思う。

 

 


【08】パーティクイズMEGA Q 2022


リリースされたメガドライブの傑作クイズゲームだが、
問題を全て2022年向けに載せ替えられてリリース。


構成はオリジナルとまったく同じだけど、
オリジナルの完成度が高いから今遊んでも遜色無く面白い。

 

 


【09】パーティクイズSEGA Q


こちらもメガドライブでリリースされた「パーティクイズMEGA Q 」をもとに、
セガファン向けクイズに集約されてリリース。


問題がマニアック過ぎて全くわからないのも多いし、
早押しクイズなどは読み切るうちからCOMが答えてしまうので無理ゲーだ。

 

 


【10】ビューポイント


サミー工業がネオジオ向けに開発したクォータービューのシューティング。
海外ではメガドライブ向けにも移植されていた。
それを日本向けにカスタムしたのが本作。


ネオジオ版もかなり高難易度のゲームだが、その点も継承されている。
それにしてもメガドライブでこのゲームが動いている事自体が凄い。

 

 


【11】スターモビール


1992年にMNM Software社がメガドライブ向けに開発されていながらも
発売中止となっていたパズルゲーム。
X68000ではリリースされている。
(68版は当時プレイ済)


重さの違う星が画面上部から降ってくる。
星を一定数天秤に乗せるとラウンドクリアだが、
重さが傾き過ぎると崩れて星が落ちてしまう。
一定数落ちるとゲームオーバー。
同じ星で別の星を挟むと消す事ができる。
思ってた以上にパズル頭を使う。

 

 


収録タイトル62本。
まだまだ長く楽しめそうなメガドライブミニ2。
コストパフォーマンス良すぎる!