「いっせーのせ」のゲーム性を解剖

俺様が子供の頃にやっていた遊びの一つに
「いっせーのせ」というものがある。
ルールや名称については地域差があると聞いているが、
ここでは俺様が知っているルールで説明させてもらう。
参加者は2人以上なら何人でもいい。人数が多い方が面白い。
全員が手をグーにした両拳を前に出す。
このとき親指が上を向くようにする。
ゲームがスタートすると1番手のプレイヤーが
「いっせーの・・(数字)」という掛け声とともに全員が手を決める。
全員のする事は、出した手の親指を立てるか立てないか。
まったく立てないと手は「0」、
一本立てると「1」、
二本立てると「2」となる。
掛け声を言うプレイヤーは全員で何本指を立てるか予測して
数字を言い当てるわけである。

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掛け声は時計回りに順番に担当していく。
数字が的中すると、拳を一つ下ろせる。
両拳を下ろせたら勝ち抜け。
最後まで残ったら負けである。

 

俺様は、この遊びはとても素晴らしいゲームデザインがされていると思っている。
得てしてこういった遊びはプレイストーリーが平坦なものが多いが、これは違う。
プレイが進み拳が減るほど数字を当てやすくなり、
緊迫感が終盤に向かって右肩上がりに高まっていく。
これがまず素晴らしい。
そして数字当てに正解しても拳はまだ1本残るので勝負はすぐには決せず、
他プレイヤーへの逆転チャンスを残している点も良い設計だ。
誰でもルールを瞬時に理解でき、道具も必要なく、場所を選ばない。
俺様はジャンケン以上のポテンシャルがあるゲームだと思っている。

だが、そんな「いっせーのせ」にも最大の欠点がある。
順番が早い方が有利なので、
1番手を決めるのにジャンケンをする必要がある事だw
(本末転倒w)