バカ映画大研究(7)「激殺!邪道拳」

完璧なるエンターテイメントを追求した映画だけが全てではない。
完璧であるがゆえに退屈になる事だってある。
そんな映画と真逆に位置する存在「バカ映画」。
演出がバカバカしい映画、
金の掛け方がバカバカしい映画、
設定がバカバカしい映画、
制作者達が自らのおバカなセンスに気づいていない映画、
存在そのものがバカバカしい映画。
駄作映画、失敗映画の一言では片付けられない“面白さ”の本質は何か?
俺様はそんな愛すべきバカ映画を研究し、
その本質を解明すべく日々、バカ映画を視聴してきた。
そんな研究の記録を連載で記していきたいと思う。

今回の題材はこちら。

 

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激殺!邪道拳
東映
ジャンル:カラテ
上映時間:94分
1977年2月11日日本公開
監督:野田幸男、陳銅民
脚本:長田紀生
原案:ヤン・スエ
出演:千葉真一(ムーユンテック役)

 

舞台はタイ。
幼き頃に母親を野党に殺された少年。
「大きくなったらてめぇにみんなぶっ殺してやる!」
そして「俺を強くして下さい!」と武道の先生に弟子入りする。
やがて大人になった少年(千葉真一)だが、
兄弟子サムワンに先生を殺され、復讐のためにサムワンを探す旅に出る。
だが、やっと見つけたサムワンに返り討ちにあってしまう。
 
場面は変わってとある麻薬密売組織。
そこに現れた売人のキザ男。
余裕ぶちかまして、組織にたてついた上に組織の女まで抱く始末。
当然、翌日に命を狙われるが、
組織に侵入していた麻薬捜査官・小金に救われてケガを負いながらも逃亡に成功。
その生命を助けた麻薬捜査官は生き別れの弟だった。
ケガをおして救出にもどるギザ兄。
・・ってだいぶ長い間、千葉真一関係無くなっちゃってるけど大丈夫か!?
 
なんとか弟を助けたキザ兄だが、逃げる寸前で射殺されてしまう。
一方の千葉ちゃん。
ときおり何の説明もなく刺客に襲われていた。
ムエタイ使いに襲われたり、猿人間に襲われたりする。
(猿の魂がのりうつる呪術にかけられた人達らしい)
猿人間に苦戦するが「猿ではない、人間だ」と自分に言い聞かせて辛勝。
 
そして千葉ちゃんの回想シーンへ。
サムワンに大怪我を負わされた千葉ちゃんは、
現地の美女・志穂美悦子に介抱されていた。
少林寺拳法が使える悦ちゃんと一緒に武道の訓練をする千葉ちゃん。
さらに千葉ちゃんはサムワンに勝つために
体に電流を流す謎の特訓を積むw

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「こんなに電気を流したら体に良くないのよ」と悦っちゃんに諭されるも、
「いいからボリュームをもっと上げてくれ!」と無茶する千葉ちゃん。
「これならサムワンに勝てる」と確信した千葉ちゃんだったが、
場所を嗅ぎつけたサムワンに悦っちゃんを殺されてしまう。
 
で回想シーンから戻り、サムワンの居場所が判明。
自分を慕う少年(ドトイ)に別れを告げる。
強くなりたいというドトイに
「お前はあんな機械(電気特訓装置)に頼らずもっと強い男になるんだ」と。
そのサムワンがキザ兄を殺した組織のボスという事で千葉ちゃんと小金が合流。
「サムワンは島の裏にいる」
口のまわりに麻薬の粉をつけながら現れる千葉ちゃん(^^;
(電気特訓の副作用で麻薬使わないともたない体になっているらしいw)
サムワンを倒した千葉ちゃんだったが、
麻薬組織の黒幕が殺されたはずの先生だった事を知り、
涙を流しながら命を閉じるのだった・・。
最後の瞬間、千葉ちゃんの脳裏には、
電気装置で痺れるドトイの姿が浮かぶのだった(^^;;

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色々とバッドエンドだな!ww
・・誰かこの脚本に異論を唱える人はいなかったのかよ・・。

 

 

警戒レベル:

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