デビルクラッシュ
(ナグザット)
1990年7月20日/ピンボール/6300円
前回紹介した「エイリアンクラッシュ」発売から1年10ヶ月後。
続編となるピンボールゲームが登場した。
開発は同じくコンパイル。
タイトル画面にはNAXAT表記の横に「RED」とも表記されている。
レッドカンパニーが本作の開発に何かしら関わっていたのか?
なお、本作は1年後にメガドライブへ移植がされているが、
そちらの開発と販売はテクノソフトが行っている。
前作「エイリアンクラッシュ」は
ギーガーのエイリアンをイメージしてデザインされていたが、
本作はギーガー調では無くなり、悪魔系の世界観でまとめている。
前作よりさらに禍々しく、ビジュアルの魅力は進化している。
そんな本作だが、
前作の反省点を明確にフォローされた見本のような続編になっている。
「エイリアンクラッシュ」はゲームが長く続くと
単調な作業になってしまうのが最大の欠点だが、
本作は興味が長続きするように
ギミックの種類を増やし、そのアイデアも面白いものになっている。
前作で縦2画面だったのが、縦3画面にパワーアップ。
また、画面切り替え式だった前作から、スクロール式に変更。
よりプレイしやすくなっている。
また、前作同様に本作もカンストするとエンディングを迎える。
前作では電源を落とさずに48時間以上プレイし続けなれば達成できない
というクレイジーな設計だったが、
本作ではパスワードやバッテリーバックアップで
状態保存が出来るようになっているので、
毎日少しずつプレイしてエンディングを目指すプレイも可能だ。
入れる条件を探して全6種あるボーナステージをコンプするのも楽しみの一つ。
このゲームで最も印象的なギミックをご紹介しよう。
中央で目を瞑っている女戦士の顔。
ボールを当てていると目を覚まし、
爬虫類の顔になっていく。
さて、せっかくなのでエンディング画像もご紹介。
点数が10億点以上になると表示が崩れて台が崩壊。
女戦士の顔に球体が集まって、人間に戻る(?)という演出。
全ては終わった。
悪魔は滅んだ。
しかし・・・・
というメッセージを残して終了。
スタッフロールは無し。
余談だが、本作は「デビルショック」というタイトルの
アーケード版も開発されていた。
残念ながらリリースまで漕ぎ着ける事は出来なかったが、
本物のピンボールも設置されているゲーセンで
デジタルピンボールが稼働しているという珍しいケースを目撃したかったなぁ~。