バカ映画大研究(1)「悪魔のいけにえ2」

完璧なるエンターテイメントを追求した映画だけが全てではない。
完璧であるがゆえに退屈になる事だってある。
そんな映画と真逆に位置する存在「バカ映画」。
演出がバカバカしい映画、
金の掛け方がバカバカしい映画、
設定がバカバカしい映画、
制作者達が自らのおバカなセンスに気づいていない映画、
存在そのものがバカバカしい映画。
駄作映画、失敗映画の一言では片付けられない“面白さ”の本質は何か?
俺様はそんな愛すべきバカ映画を研究し、
その本質を解明すべく日々、バカ映画を視聴してきた。
そんな研究の記録を連載で記していきたいと思う。

今回の題材はこちら。

 

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悪魔のいけにえ
THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE PART 2
アメリ
ジャンル:ホラー
上映時間:95分
日本公開日:1986年10月25日

監督:トビー・フーパー
製作:メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス
脚本:L・M・キット・カーソン
特殊メイク:トム・サヴィーニ
音楽:トビー・フーパー、ジェリー・ランバート
出演:デニス・ホッパー、キャロライン・ウィリアムズ、ビル・ジョンソン

 

全世界に衝撃を与えたスプラッター映画の代表作「悪魔のいけにえ」の続編。
本作でもレザーフェイスらの殺人一家が映画館を恐怖に陥れる・・はずだった。

場面はとあるラジオ局から始まる。
DJがリクエストに応えていると、
電話越しにチェーンソーの音と悲鳴が聞こえてきた。
翌朝、リクエストした二人を乗せた車は事故車として発見される。
このラジオの女DJは、二人は事故ではなく殺されたのだという事を、
元保安官デニス・ホッパーに伝える。
デニス・ホッパーは13年前の前作でレザーフェイスに甥を殺されており、
復讐のため彼を探していたのだ。
女DJに対して
「ヤツを誘き出すために惨劇のテープをラジオで流すんだ!」
と言うデニス・ホッパー
(どんなラジオ番組だよ・・)
よせばいいのに人が殺される瞬間の録音テープを
リクエストと称して一日に何度もかける女DJ。
当然の事ながら苦情が殺到。
苦情する方がマトモと言えよう。(^^;
これを聞いた殺人一家の兄が、
弟のレザーフェイスを連れてラジオ局に乗り込んできた。
散々に追い回される女DJ。
そして(人肉採取のため)生け捕りにされる彼女の恋人。
去っていく車を見て「ここで逃がしたらダメだわ」と彼らを追う女DJ。勇敢だ。
やがて車は潰れたホラーハウス(遊園地)の中へ。
入り口にすら入っていないのにいきなり落とし穴が仕掛けてある遊園地だ。
(そんな遊園地ねぇよ!)
やっと助けに来たデニス・ホッパーが一言、
「君をおとりに使ったんだ」
ひ…ひでえ…。
落とし穴に落ちそうな彼女を白骨ミイラの腕で助けようとするが、
やっぱり落ちてしまう彼女。
だがデニス・ホッパーはそんな彼女に構っていられない。
あらかじめ購入したチェーン・ソーを振り回し、
遊園地を片っ端から斬り崩し始める。
「破滅させてやる!打ちのめしてやる!うおぉぉぉぉぉっっっっ!!」
とか叫びながら…。
どんどん崩れていく遊園地内。女DJの逃げ道まで塞いで…。
デニス・ホッパーが一番狂ってると誰もが思ったはずだ。(^^;

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そんなデニス・ホッパーだが、
最後にはレザーフェイスとのチェーンソー対決で勝ってしまう最強キャラとなる。
俺はいったい何を見させられてるんだ・・。
それに感化されてしまったのか、
ヒロインの女DJも最後は戦士として目覚めてしまう事に(爆)。

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世界に衝撃を与えた前作「悪魔のいけにえ」の続編であるのに、
よくここまでバカ映画にしたなぁ…って言うほどの狂った映画
“もともと狂った人々を描いたテーマなのだから、映画も狂ってていいんだ!”
という開き直りを感じる。
普通はこういった作品はまったく違うスタッフで作ってメチャクチャになるものだが、
トビー・フーパー自らがトドメを刺しているのが珍しいw


警戒レベル:

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