完璧なるエンターテイメントを追求した映画だけが全てではない。
完璧であるがゆえに退屈になる事だってある。
そんな映画と真逆に位置する存在「バカ映画」。
演出がバカバカしい映画、
金の掛け方がバカバカしい映画、
設定がバカバカしい映画、
制作者達が自らのおバカなセンスに気づいていない映画、
存在そのものがバカバカしい映画。
駄作映画、失敗映画の一言では片付けられない“面白さ”の本質は何か?
俺様はそんな愛すべきバカ映画を研究し、
その本質を解明すべく日々、バカ映画を視聴してきた。
そんな研究の記録を連載で記していきたいと思う。
今回の題材はこちら。
マック
アメリカ(ヘラルド)
ジャンル:SF
上映時間:97分
1988年12月24日日本公開
監督:スチュワート・ラフィル
脚本:スティーヴ・フェケ、スチュワート・ラフィル
出演:ジェイド・カレゴリー
人間の送った無人探査機に乗って地球にやって来てしまった火星人のファミリー。
科学者のもとから逃げ出した火星人の子供が、
車イスの少年とその家族に出会い、友情を温めていく。
そう、この映画は、1982年に全世界を感動の渦に巻き込んだ
『E.T.』を真正面からパクった感動作。
でもこの顔じゃ、全世界の人々に愛されないかも…。
マック(少年が決めたエイリアンの名前)の存在を知った車イスの少年は、
エイリアンだとバレないように熊のヌイグルミを着せてパーティに行く。
そこにマックを捕えにきた政府の役人。
少年の兄は「踊ってればバレないさ!」と踊り始める。
それにつられてパーティの参加者達も踊り出す。
……息合い過ぎだろ!
ちなみにこのパーティ会場はマックである。
くだらねぇダジャレだな・・。
車イスにマックを乗せて逃げる少年。
さすがにこのまま飛んで逃げるのは
良心が痛んだらしいww
最後は警官隊に囲まれて一斉射撃されるエイリアンファミリー。
「撃たないでよーっ」とエイリアンの元に駆け寄る車イスの少年。
警官の誤砲が少年に!
倒れる少年。歩み寄るエイリアンファミリーは、
(指が光る)奇跡の力で少年を治癒し始める。
さっきまでガンガン発砲していた警官隊は
黙って見守っている。
生き返る少年。
こうしてエイリアンファミリーは、
アメリカ合衆国の市民になれました。
…。
うそーーーん!!
本作は“文部省推薦作品”なのだが、
この映画のどこを推薦しているのだろう?(^^;
警戒レベル: