クイズ大捜査線
(SNK)
1991.8.30発売/16800円/クイズ
謎に迫って、謎を解け。
クイズシティーという街で起こる事件を追って、
探偵の「ネオ・マクドナルド」と「ジオ・ケンタッキー」が
クイズに答えて道中を進んでいく。
ストーリーモードとスゴロクモードに分かれているが、
ストーリーモードが秀逸なのである。
「アクション映画モノ」と「ホラー映画モノ」の2つから選択する事ができ、
それぞれ登場人物の出すクイズのノルマを達成するとストーリーを進める事が出来る。
ここに出てくる人物は、ハリウッドスターなどのパロディであり、
その登場の仕方からそれらしい演出が成されている。
数あるクイズモノの中ではベーシックな方だが、
本作はその演出でクオリティを保っていると言える。
登場人物が残り時間を5本の指を折りながら数える演出とか大好きだ。
(指を折りながら「5、4、3・・」としゃべる)
また、クイズの問題は右から左に流れて表示されるので、
問題を読み終える前に早押しできるシステムだが、
クイズ番組などで多様される
「○○○は○○○・・・ですが」といった引っ掛け問題も用意されている。
出題者が登場すると4枚のカードから1枚を選び、
それによってノルマが減ったり、ジャンルが選択できたりもする。
クイズのジャンルは
「ノンセクション」「アニメ」「スポーツ」
「文学・歴史」「芸能・音楽」「映画」の6種類。
また、パネルめくりクイズ、ビンゴクイズ、連打クイズ、アップダウンクイズ・・
といったイベント的な特殊ルールのクイズもあり、
クイズドラマバラエティと呼ぶに相応しいエンターテイメントに仕上がっていた。
ストーリー完結までプレイを進めるとクリア。
エンディングまでは「捜査進行度」という形で表現されている。
ちなみにパロディの元ネタとなった人物をここに挙げると、
ヒッチコック、中村主水、ブルース・ウィリス、ブルース・リー、
ジャッキー・チェン、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、ドク博士(BTF)、
ケンシロウ、天本英世、ショーン・コネリー
…などなど…。
スゴロクモードは対戦プレイを楽しむ事ができる。
先にゴールクイズで正解した方が勝ちだ。
これはこれで結構白熱する対戦になるぜ。
(ただし、一方がやり込んでいると答えを暗記している可能性あり)
さて、そんな本作と続編の「クイズ迷探偵NEO&GEO クイズ大捜査線パート2」だが、
ネオジオタイトルの復刻が盛んに行われている昨今でも、
復刻ゲームとしてタイトルが浮上する事は無い。
肖像権無断使用が乱用されている事で復刻不可能である事が容易に想像できる。
数あるクイズゲームの中でも上質な一本である事は間違い無いので、
歴史に埋もれるしかないのはとても残念である。
(そもそもクイズゲームの復刻はほとんどされてないけどね)