究極タイガー
(タイトー)
1989年3月31日/縦シューティング/5500円
1987年にアーケードに登場した東亜プランの名作シューティングを移植。
同作のコンシューマ移植はPCエンジンが初であり、
待望の一本としてPCエンジンを盛り上げるタイトルとなった。
(のちにファミコン、メガドラ、68、TOWNSといった機種にも移植された)
「究極タイガー」自体は東亜プランの「タイガーヘリ」の続編だ。
ゲームがスタートすると、空母から出撃するシーン。
これだんだんヘリが大きくなっていってカッコいいんだよね~。
ショットボタンとボムボタン構成。
(この構成を確立したのは「究極タイガー」だと言われている)
4色のカプセルを取得すると攻撃が変化する。
赤は横幅が広くなる正面ショット。
緑は正面への貫通レーザー。
青は扇状に弾を出すショット。
黄は前後左右に弾を出すショット。
Sと書かれたカプセルを取るとこれらが10段階までパワーアップする。
この攻撃の中で黄色のショットは、威力そのものが弱く、
また斜め方向への攻撃がカバー出来ないので、
“取ったらダメなカプセル”として評判が悪い。
ところがPCエンジン版は少し様子が違う。
PCエンジン版では、セレクトボタンを押しながら黄カプセルを取ると、
左右のショットが誘導弾になるという裏技が存在するのだ。
「究極タイガー」において、
どの位置にいても攻撃が届く誘導弾の存在はゲームが変わる。
つまりそれはPCエンジンならではのアレンジ要素という事になる。
今回は最初からこの「強化型黄カプセル」だけでプレイしていこうと思う。
「雷電」もそうだったが、
本作「究極タイガー」もアーケード版は縦長画面のゲームだ。
家庭用のテレビで遊ぶ本作は4:3の横に長い画面である。
そのまま移植してしまうと、難易度だけ爆上がりしてしまう。
だが本作は横画面に合わせたオリジナルからのアレンジが抜群に上手い!
「オリジナルをそのまま遊べる」移植ではないが、
これは「PCエンジン版究極タイガー」という
また別の良作ゲームと言って良いだろう。
ボムはスクロールが止まるボス戦に有効なので、集めて温存しておこう。
表示上は「9」でカウントストップするが、実際には9以上蓄積できる。
ボスのショットは発射する近くにいると避けられないので、
横方向の一番遠い位置で避けるのがセオリー。
ここで攻撃に誘導弾があるのが活きてくる。
一番安全な場所に退避してもこちらの攻撃はチクチクとダメージを与えてくれる。
避けきれない激しい攻撃のタイミングでボムを使い、
爆風がボスの弾を消している間に連打で弱らせよう!
オリジナル版同様に高難度だが、同時に爽快感もあって楽しい。
ボスに瞬殺されながらヒーヒー言いながらもなんとかクリア。
CONGRATULATIONS.
YOU HAVE SUCCESSFULLY COMPLETED YOUR MISSION.
YOUR GALLANT ATTITUDE OF FIGHTING.
DESPITE THE DANGERS YOU WARE IN.
TAUGHT US A PRECIOUS LESSON ABOUT COURAGE.
YOU ACHIEVED YOUR FAME IN THIS GAME.
AND WE HOPE YOU LIVE WITH JUSTICE AND STRENGTH IN YOUR REAL LIFE,
THANK YOU FOR YOUR PLAYING...
いや~、純粋に楽しかった。
本作を開発したのはエーアイ。
のちに「雷電」の移植もしたあの会社だ。
ちなみにファミコン版はマイクロニクス、
メガドライブ版はグラフィックリサーチ、
68版はカネルインターステイト、
TOWNS版はビング、
と開発会社はバラバラ。
遊び比べてみると開発会社の特徴が感じられて楽しいかも知れない。
「究極タイガー」は“M2 Shot Triggers”というブランドで
家庭用への移植が発表されている。
次回俺様が「究極タイガー」を遊ぶのは
Switchで完全移植版になりそうだね。
(現時点でSwitchで出るとは発表されてないけど)