わが青春のPCエンジン(94)「コラムス」

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コラムス
(日本テレネット(レーザーソフト))
1991年3月29日/パズル/6400円

 

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コラムス」はセガがアーケード向けにリリースしたパズルゲームである。
テトリスの大ヒットで
次の落ち物パズルを生み出そうとして生まれたタイトルの一つだ。
落ちてくる縦に3つ並んだ宝石を積んでいき、
縦、横、斜めのいずれかに同じ色の宝石を揃えると消える。
セガは「ぷよぷよ」の権利手に入れてからは、
あまり「コラムス」を振り返らなくなったが、
ルールの分かりやすい本作は「ぷよぷよ」より好きだったりする。
だがシステム的に難易度が高くなりがちで、人を選ぶパズルでもある。

 

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そんな「コラムス」はPCエンジンにも登場。
ただしセガセガハード以外でソフトを販売しないスタイルだったので、
他社が移植したセガゲームを売っていた。
よくよく考えてみたら、
ライバル機に自社の面白いゲームの販売許可を出していたのだから、
セガも太っ腹な事をしていたもんだ。

 

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PCエンジン版を移植したのは日本テレネット
日本テレネットと言えば「ヴァリスII」や「ゴスミック・ファンタジー」など、
ビジュアルシーンに定評のあるゲームを多く出していた会社だ。
コラムス」の前にゴールデンアックスというセガゲーを
PCエンジンに移植しており、
ゲーム内容の再現度が低いかわりに、
ステージ間にオリジナルのビジュアルシーンを入れるという、
会社の強みを活かした改変を行って物議を醸していた。
だが俺様はそんな姿勢は嫌いじゃなかった。
原作に近い「ゴールデンアックス」が遊びたいなら
メガドライブ版を買えば良いわけだし、
PCエンジンでしか遊べないバリエーションを生み出すのは有意義だ。

本作「コラムス」もそれを期待していた。
無味乾燥なパズルゲームだった「コラムス」にアニメ的世界観をのせて、
パズルの進行とともにビジュアルシーンが流れる・・みたいなね。

ところが本作はベーシックな「コラムス」そのものだった。
それ以上でもそれ以下でもない。プラス要素も無い。
日本テレネットらしさは欠片もなかった。
ゴールデンアックス」で
セガに怒られたのだろうか?(^^;

ちなみに日本テレネットはMSX2にも「コラムス」を移植している。
(PC98版はシステムソフト)