わが青春のPCエンジン(75)「パズルボーイ」

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パズルボーイ
(日本テレネット)
1991年2月22日/パズル/6400円

 

パソコン向けパズルゲーム「コンストラクションツール めいず君」発売から9ヶ月後、
ゲームボーイ向けに「パズルボーイ」と名称を変えて
「めいず君」の開発をしていたアトラスの販売でリメイクされた。

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日本テレネットとの契約に問題があったのか?
それともキャラクターデザインの重要性に気づいたのか?
「めいず君」というキャラクターはリストラされ、
主人公は野球帽をかぶったジャガイモの少年「ポテリン」になった。

その「パズルボーイ」がPCエンジンに移植されたのが本作なのだが、
こちらは開発も販売も日本テレネット
・・ちょっと良くわからない。(^_^;

世界観はゲームボーイのものをトレースしている。
テレネットに戻ったのだから「めいず君」に戻しても良かったと思うが、
「めいす君」は完全に消滅した。

 

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こちらはモード選択を案内するゲームボーイ版のトマトちゃん。
まあ、かわいく描けているだろう。
PCエンジンのグラフィックスペックをアピールしなければならないと思ったのか?

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妖怪感の強いトマトに描き直されている

 

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ゲームモードは「めいず君」のように
レベルごとに分かれたフロアをクリアするパズルモードと、
連続でフロアをクリアして、そのタイムを競うトライアルモードに分かれている。
トライアルでは2人対戦も可能で、PCエンジンGTがあると通信対戦もできる。

「めいず君」同様にパズルモードで初級フロア1から初めて、
行き詰まるまでやってみよう。

 

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これが最初のフロア。
超カンタン。
「めいず君」よりも全画面のマス目が少なくなっている分、
パズルがシンプル化している。
原作がゲームボーイだから当然と言えば当然だろう。
とはいえPCエンジンと考えると、それでも画面の地味さは否めない。
ルールは「めいず君」とほぼ一緒。
4方向に移動してゴールの階段に到着すればクリア。
手数制限は無くなっている。
ボタン一発で初期状態に戻る事ができる。

 

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フロア4で「穴床」登場。
ここにブロックを移動させると・・

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穴を埋める事が出来る。

 

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フロア13で早くも行き詰まった(^^;;
こんなシンプルなのに解法がわからん・・。

 

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気を取り直してトライアルモードで遊ぶ。
トライアルモードはゴール階段に入るのではなく、
隣のフロアへの通路をへ向かう。
スタートするとタイムカウントされる。
全10フロアのタイムトライフルなのだが、
出題されるフロアはランダム。
途中、バグなんじゃないか?と思われるフロアがいくつか出てくる。

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例えばココ。
上のL字扉を押すと・・

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T字扉に変わった。
パズルのし掛けとしては理不尽なので、これはバグではないか?

 

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クリアタイムは「3:54」。
特にタイムが記録されたりはせず・・。


パズルモードだけで全80フロア。
シンプルになった分、「めいず君」より洗練されているし、
空いた時間潰しに良いゲームだと思う。
しかし、やはりビジュアルや演出は最低限で簡素。
野菜キャラに拘らずに、キャラ受けする世界観に載せ替えればもっと売れた気がする。
それこそ日本テレネットが得意だった分野なのにね。