8ビット時代にエニックスが行った大胆な人材募集

昔のエニックスゲームのマニュアルにはこのような記述があった。


■オリジナルゲーム・ユーティリティ各ソフトの作者、移植者、商品企画者募集

当社では、一般から持ち込まれる作品に適切なアドバイスを行ない、
作者の名前で商品化しております。
また、当社商品を他機種に移植、
ないしは移植を希望される方のご応募をお待ちしております。
(あなたのお近くに実力のある方がおられましたらお知らせ下さい)。
そのほか、こんな商品が欲しいとか、
奇抜なアイデアや企画がありましたらお寄せ下さい。
商品化させていただきました作品に対しましては、
当社規定の印税をお支払い致します。


エニックスがアマチュアの投稿したゲームを積極的に商品化していた事は有名だが、
まさか自社ゲームの移植まで募集していたとは!
「自分の持っているパソコンにも発売して欲しいなら自力で移植すればいいじゃん
という時代である(笑)。
当時のプログラマーがその気になっていれば、
ドラゴンクエストが88やFM-7でもリリースしていたかも知れないんだな。
(ドラクエ誕生の時期まで募集を続けていたかは知らないけど)

さらに驚きなのは自薦だけでなく“推薦で”
「実力のあるプログラマー」を募集していたこと。(^_^;
ジャニーズのアイドルじゃないんだから・・。
「もしもーし!僕の隣に住むAさんは凄いプログラマーですよ~!」
みたいな電話が果して掛かってきていたのだろうか?