アウトラン
(NECアベニュー)
1990年12月21日/ドライブ/7200円
セガが体感ゲームで次々と歴史に残るゲームを出していた時期。
そんな体感ゲーム第4弾となる『アウトラン』も
家庭用移植が望まれていたタイトルの一つだった。
いわゆる完全移植ではない“目コピ移植”のアウトランは、
日本では5つのプラットフォームで登場していた。
アーケード版が登場した1986年9月から、
わずか9ヶ月後に登場したのがセガ・マークIII版。
そのあとがMSX2版。
そして1990年12月21日にPCエンジン版が登場した。
マークIII版とMSX2版はセガが開発していたが、
本作はパソコンを中心にアーケードゲームを多く移植していた
電波新聞社が開発している。
プログラマーはFM系のアーケードゲーム移植で活躍していた紅林俊彦さん。
「ディグダグ」「マッピー」「ドルアーガの塔」「スペースハリアー」などを
FM系のパソコンに移植したのは紅林さんの仕事だ。
ちなみにこのあと1991年8月9日に
メガドライブ版とゲームギア版が同時発売している。
ゲームがスタートするとお馴染みのBGM選択。
俺様は「SPLASH WAVE」が好き。
BGMは軽い感じで雰囲気再現。
SEでボイスはカットされている。
レーススタート。
ギャラリーが少なかったりと簡略化されているが雰囲気は出ている。
ギアは2速を切り替えるのだが、ちょっと表示がわかりにくいかな。
あとTIME、SCORE、LAPが画面外に表示されているので、
相対的に画面が狭くなっている。
コースの起伏も一応頑張ってる。
敵車がギチギチにコースを邪魔してくる気がするのは画面の狭さのせい?
コースは国内版ではなくUS版が元になっている。
マークIIIとMSX2でもUS版が元である。
コース分岐のシーンで突然、表示がブレたような表示になる。
え?大胆なバグか?と思ったが、実はコレは仕様。
左右に道が分かれる表示が出来ないので、
右曲がりと左曲がりの道を交互に表示させるという苦肉の策なのだ。
(3Dメガネをかけてみたら立体に見えるかもなw)
ルートによってはこんなに寂しいビジュアルになる。(^^;
ゴールすると画面が一回暗くなってから切り替わって演出表示。
こんなにたくさん観客が急に現れるw
スタッフロールは無し。
大満足ではないけど、時代的には「ここまで出来れば及第点」という感じだった。