発売元:徳間書店(テクノポリスソフト)
発売時期:1984年12月
定価:3200円
機種:PC8801
~紹介~
当時の人気美少女アニメ『魔法のプリンセス ミンキーモモ』を
アクションゲーム化したタイトルである。
ここで『魔法のプリンセス ミンキーモモ』について少し触れておこう。
このアニメは1982年3月から1983年5月まで放送されており、
第二期魔法少女ブームの最初期にヒットした作品である。
本作が放送終了後の1年も過ぎた頃にゲーム化されているのはなぜか?
ミンキーモモというのはただの魔法少女アニメに留まらなかった作品だったからだ。
当時は美少女ブーム(ロリコンブームとも言われている)に火が着いた時期で、
本作の作風がアニメおたくの間でざっくり刺さった。
そして同人誌のかっこうの題材として多く引用されたのである。
つまりはアニメ放送が終わっていたとしても、
マニア層に向けたコンテンツ力を持っていたわけだ。
(このゲームがそのコンテンツ力を活かしたかどうかは別の話w)
モモが舞う。トマトを追ってモモが舞う。
他と違うキャラクタのカワイさ!
美少女キャラのプリンセス・ミンキーモモの反射神経ゲームだ。
キミは、おとぎの国“フェナリーサ”の王女に変身!
雨あられと降ってくるボールを、持っているカゴでうまくキャッチすること。
ボールは下に落ちるとハネまわるぞ!
ボールの降り方やハネ方には色々なパターンがあるから研究してネ!
変身前のミンキーモモにプレイヤーが変身しているという難解な設定だなw
煽り文句で言っているように、
確かにキャラクターは当時の他のゲームとくらべてカワイク描けている。
むしろそこに全労力を費やしたような内容である(^_^;
~解体~
本作はいたってシンプルなゲーム。
カゴを持ったモモ(主人公)を左右に操作して、
上から落ちてくるフルーツなどをカゴに入れていけば良いだけ。
スペースキーでジャンプもするが、
ジャンプが有効になるくらいまで遊び込んでいない。
基本、落ちてくるものの軌道を読んで立っていればいいだけ。
もしもモモの体に当たるとミスになる。
一発でキャッチできなくても地面をハネたものをカゴに入れても問題無し。
一定量を獲るとレベルクリアだ。
(ハドソンの『キャノンボール』をもっとシンプルにした感じのゲームだね)
とにかく落ちてくるのが遅い。
何の予告演出もなく10秒ぐらい待たされてやっと落ちてくる。(-_-;
何かを試されている感じであるw
だんだんと一度に落ちてくる数が増えるのだが、
レベル3でやっと落ちてくるものが2つに増えるぐらいなので、
パニックになってミスするより、忍耐力が尽きてミスになる(爆)