炎の闘球児ドッジ弾平
(ハドソン)
1992年9月25日/スポーツ/6500円
コロコロコミック編集部は、読者アンケートの「好きなスポーツは?」で
1位になっていたドッジボールに着目。
週刊少年サンデーで「パニック方程式」を連載していた
こしたてつひろ先生を抜擢して生み出したのが「炎の闘球児ドッジ弾平」である。
1989年コロコロ11月号で連載がスタート。
ままたく間に大人気作品へと伸し上がっていった。
1991年にはテレビアニメ化も達成し、
当然ながらゲーム化も当時発売されていた主要ゲーム機ほとんどで実現した。
ファミコンとスーパーファミコン向けにはサンソフト、
メガドライブとゲームギア向けにはセガ、
ゲームボーイとPCエンジン向けにはハドソンからリリースされた。
それぞれ別々に設計されたゲームとなっている。
今回はPCエンジン版をプレイしてみた。
開発したのはエイム。
日本一のドッジボール選手を目指して練習に励む弾平!!
だがそんな弾平も最近は何か物足りない。
「きっと心がワクワクするように強い敵に出会っていないせいだ!!」
「このままじゃ退屈で死んじゃいそうだ!!」
「あ!そうだ!!そういえばもうすぐドッジボールの全国大会が始まるんだっけ!!」
「きっと全国から強いチーム達が集まってくるに違いない!!」
そう思うと弾平の胸は新たな闘志でいっぱいになってきた!!
「よし!!そうとわかれば早速試合に向けてレッツゴーだ!」
「まずは町に出て試合をするための情報を集めよう!!」
トップビューの町の中からスタート。
なんだかガラの悪い奴らがウロウロしているw
彼らに話しかけたり、家の玄関に入ると情報を得る事が出来る。
どうやら「5つの神器」というのを集めながら
全国大会に優勝するのが目的のゲームらしい。
町の中にいる「ひうら」という男がメンバー入り。
どうやら進行に応じて新規加入メンバーが増えていくらしい。
町には浮浪者が不法侵入している家が二軒ある(^^;
一通り情報を聞いたら「日本ドッジ連盟」の建物へ。
ここで最初の試合をする事が出来る。
試合前にはメンバーチェンジ、並び替え、ステータス参照が可能。
ステータスを見ると、それぞれの選手に「S」と「P」というパラメータがある。
「S」はスタミナ、「P」はパワーのこと。
次にメンバーを7人選出。
「ひうら」を仲間に入れていると8人いるので、
顔が脇役っぽい「つとむ」を外して「ひうら」を入れてみた。
そしてゲームスタート
まずは先攻後攻を決めるボールの取り合い。
ボールを持っている選手はまず誰を狙うのか選択する。
(パスしたい場合はパスする相手を選択)
Iボタンがパス、IIボタンがシュート。
シュートするとパワーゲージが高速で伸縮する。
このときバーが長いほど強いパワーで投げる事になる。
MAXでバーを止める事に成功すると、
スーパーショットを投げる事ができる。
(最初は「ひうら」しかスーパーショットが投げれない)
ボールを受ける側だが、ボールが飛んでくる位置が「▲」で表示される。
これを頼りに避けるか正面からキャッチするか瞬時に選ぶ。
キャッチする場合は受ける瞬間にIボタンを押す。
キャッチに成功したとき、正面で受け止めるほどダメージが少なくなる。
このダメージが蓄積されるとキャッチに成功しても弾かれる。
オフェンスでもディフェンスでも
ボタンを押すタイミング勝負なわけだが、
このタイミングを合わせるのが超絶難しい。
敵チームは平気でスーパーショットをバンバン投げてくるし、
こっちが攻めても的確にキャッチされてしまうのに
味方は一撃で弾かれ続けていく・・。
試合は何度も挑戦できるが、
何度やっても勝てないので心折れた。
たぶん勝ち進むにはボタンタイミングをマスターする必要があるが、
逆に確実にボタンが押せたら勝てるんだったら、
それは単純作業になって面白く無いんじゃないかなあ?
アクションゲームではなくシミュレーションゲーム的な建付けにしたのに、
そのゲーム性の要はボタンタイミングというのは悪手だったと思う。