集中攻略『グーニーズ』

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発売元:コナミ
発売時期:1986年10月
定価:6800円
機種:PC8801

 


~紹介~

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グーニーズ』とはスティーブン・スピルバーグが製作総指揮をとった冒険映画。
本作はそれを原作にコナミ
ファミコンやMSXで製作したアクションゲームの移植版だ。
ファミコン版とMSX版とでは内容が違うようだ。
MSX版の発売が1985年12月。
ファミコン版の発売が1986年2月。
この期間から考えて、両機種版は同時進行で製作されたものと思われる。
俺様はMSX版をプレイしていないため、
88版が果たしてどちらの移植なのかは定かでは無い。

 


~解体~

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テンキーの4、6で左右に移動する。
2でしゃがむ。8で扉などに入る。
はしごでは2と8で上下に登り降りをする。
はしごにいる間はジャンプや攻撃は出来ない。
Xボタンで攻撃、Yボタンでジャンプ、しゃがみながらXボタンで爆弾を仕掛ける。
操作方法やゲームの基本ルールはファミコン版と変わらない。
爆弾で部屋を開けていき、
次のフロアーへのカギや囚われている仲間を救出したりしていく。
では、ファミコン版と違う点をあげていこう。

 

1)画面がスクロールではなく切り替え式になっている
これが違いとして一番大きい。
スーパーマリオのように著しく遊びにくくなっているわけではないが、
画面を切り替えると無敵が強制的に終わってしまったり、
爆破音は終わっているのに、戻ってみるとまだ爆発が続いていてミスになる…
なんてバグがある。

2)キャラクターなどが全体的に潰れた感じになっている
これはスペックの違いで仕方の無い処置だったのかも知れませんが、
ファミコン版の方がデザインとしてスマートだ。

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3)アイテムの隠し場所が違っている
このゲームでは重要であるアイテムの隠し位置が微妙に違っている。
それでもバランスが良ければファミコン版とは違った攻略が出来て歓迎できるのだが、
さんざん遠回りさせられて、
危ない橋を渡って辿り着いたら回復アイテムしか無く、
攻略上意味の無い通路だった…
なんて事もあって、ストレスがたまる。

 

4)後半につれてオリジナル要素が増えていく
ステージ2まではファミコン版と形状は同じマップなのだが、
ステージ3から段々と変化していく。
ステージ3ではワープ扉があるべき位置になかったり、
ファミコン版では無かったところにあったりする。
ステージ4以降は形状がさらに変異しているばかりか、
ファミコン版には無かった丸木で組んだ足場があったり、
海賊男やカエルといったオリジナル敵キャラも登場。
(もしかしたらMSX版にあった要素なのかも知れない)

その他では
・ワープ扉を使用するたびにローディングがある
・絵的に届いていない炎にダメージがある
といった違いを発見出来た。
まだまだあるかも知れない。


~結論~

ファミコン版をやりこんだ人が気分を変えたくて遊ぶ分にはいいかも知れない。
だが、名作『グーニーズ』を楽しみたければ
素直にファミコン版を遊ぶのが良いだろう(爆)
難易度バランスを崩している後半のオリジナル要素も本作に関してはマイナスに思う。

 


~MEMO~

・本作を担当したプログラマーは、本作完成前に逃げ出し、
 新人プログラマーが何とか形にしたらしい。