EGRETⅡ mini収録タイトルレビュー(5)「ちゃっくんぽっぷ」

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ちゃっくんぽっぷ
1983年リリース

 

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かわいいキャラクターが目を引く「ちゃっくんぽっぷ」は、
東大マイコンクラブに在籍していた酒井博さんが自作したパソコンゲーム
タイトーが買い取ってアーケード向けに仕上げたものである。
しかし本作リリース当時、ゲーセンで本作をプレイした記憶は無い。
本作はリリースされた翌年にパソコンへと移植された。
最初に出たのがMZ-2000版で、
続けてPC-88、X1、MSX、PC-6001mkIIと多くの機種で遊べた。
俺様はPC-6001mkII版を購入しており、
「パソコンでもこんなアーケードゲームっぽいのが実現できるんだなあ」
と関心したのを覚えている。
元がパソコンゲームだったから、相性が良かったのかも知れないね。

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オープニング。
彼女とラブラブしていると、そのラブ(ハート)を奪われてしまう。
主人公ちゃっくんはラブを取り戻すために敵の逃げていった地下へと向かう。
虎穴に入らずんば虎子を得ずなのだ!

 

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この当時のゲームにしては珍しく、
最初にチュートリアルステージをプレイする事が出来る。
ここでミスしても残機は減らない。

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檻の中にあるハートを解放して出口に辿り着くとステージクリア。
ちゃっくんは左右に爆弾を投げる事が出来る。
爆弾は転がっていき、時間が経過すると爆発。
この爆風に巻き込むとダメージを与えられるので、
これを使ってハートの檻を壊す。
檻が壊れるとハートは自動的に出口へ向かう。
ハートが出口に到着したらプレイヤーもそこへ移動すれば良い。
画面上部に白い敵がいるが、
こいつが出口に蓋をしてしまうとタイムオーバーだ。
ゆっくりもしてられねーってわけさ。

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ちゃっくんはジャンプが出来ない。
レバーの上を押すと足を伸ばして身長の倍ぐらいまで背を伸ばせるだけだ。
ジャンプは出来ないが天井に張り付いて移動する事は出来る。

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このゲームで最も特徴的なのはこの挙動である。
慣れると楽しい挙動だが、最初のうちは操作ミスを誘発する。

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敵は最初、卵のような形で天井に張り付いている。
時間とともに卵の色が変わり、やがて孵化して移動するようになる。
全ての敵が孵化してしまうと数が多すぎて逃げ場を失うので、
卵のうちに爆風で破壊できると攻略がスムーズだ。

 

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ステージ3をクリアするとコーヒーブレイク。

 

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ステージ4あたりからパズル的な構造になっており、難易度を増していく。
壊せる氷の壁、左右ワープ通路などが登場。
上手くルートを切り開かないとすぐに敵に追い詰められるぞ。
このあとのステージでは、水の入ったビンを破壊すると、
水が流れてステージ下に溜まっていくギミックも登場。
全14ステージでエンディングも存在する。
(残念ながらそこまで行けなかった・・)


本作のオリジナルプログラムを作った酒井博さんは、
その後、ゲームアーツから発売されるパソコンゲーム
「キュービーパニック」を生み出した。
両タイトルを続けてプレイすると発想の変遷が見て取れて面白い。
そちらも過去に記事にしているので気になる方はコチラをどうぞ。