集中攻略『キュービーパニック』

f:id:g16:20191129001418p:plain

発売元:ゲームアーツ
発売時期:1985年4月
定価:7800円
機種:PC8801mkIISR

 

 

~紹介~

f:id:g16:20191129001451p:plain

88時代を生み出したPC-8801mkIISR。
本体とほぼ同時発売で売り出されたとして有名なのが『テグザー』だ。
発売されたばかりのSRでしか遊べない
SR専用ソフトという思い切ったタイトルは、
SR普及に大きな功績をもたらした。
そしてあまり知られていないのだが、
テグザー』とほぼ同時にもう一本
SR専用ゲームがゲームアーツから発売されていた。
それが本作『キュービーパニック』だったのだ。

 


~解体~

f:id:g16:20191129001549j:plain

このゲームは固定画面のパズル要素の強いアクションゲームだ。
テンキーで8方向に移動。スペースキー+カギのある方向でカギを取る。
全てのカギを集めて白いブロックに接触しながらスペースキーを押すとゴールとなる。

ステージ上には動くブロックと動かないブロックがある。
ブロックとブロックの間に挟まるとミス。
潰されそうになっても、完全に潰される前に脱出する事が出来るのは凝ってるね。
主人公ノッツ君の体がグニャリと変形して、この瞬間が快感なんだよ~。

f:id:g16:20191129001624p:plain

要するに動くブロックの全体を把握して、
どういうルートとタイミングで移動すれば
潰されないかを考えながら進むゲームなんだ。
(斜め移動を上手く活用するのがポイント)
フラッピー』などは敵と障害ブロックが役割分担されているが、
本作はそれらがとてもシンプルに融合されており、スマートなゲームデザイン
また、前述したグニャリ回避などのテクニックを介入させる余地もあり、
とても良く出来たゲームだと思う。

だが、『テグザー』と比べると画面的に地味だ。
一見すると同人ソフト的なミニゲームを連想してしまう。
動いている画面を見ないと余計にそう感じる。
テグザー』は新しいスペックのパソコンをアピールするには十分な要素があるし、
ゲームアーツが『テグザー』の出荷を優先したとしても致し方なかったかなと思う。

 


~MEMO~

・マップコンストラクション搭載
・全50面。
・広告には「高速グラフィックとFM音源を100%活用」とある
・作者は酒井博さん。(『ちゃっくんぽっぷ』を生み出した方)