セーラー服反逆同盟
日本テレビ/月曜19時30分~
全23話(1986年10月13日~1987年3月23日放送)
脚本:二色ひとし、日暮裕一、大川俊道、園田英樹
演出:江崎実生、帯盛迪彦、藤田保行
音楽:大谷和夫
製作:ユニオン映画
青春、それは悲しみと苦しみ。
この物語は悪の巣窟「黒鳥学園」を舞台に
暗い過去と秘密を背負った少女達が
勇敢にも悪に立ち向かう戦いのドラマである。
第1話「悪の巣、黒鳥学園!」
ヤクザにしか見えない暴力教師の安岡力也。
朝礼で「お前らはクズだ」と生徒に伝える校長。
いい感じに反社会的な学校で清々しいw
(安岡力也はこのあと職員室で瓶ビールをラッパ飲みw)
安岡力也が遅刻してきた生徒を竹刀でボコボコにしているとき転校生登場。
ヘリコプターから下ろした縄梯子に乗って登場する仙道敦子(役名:高坂ユミ)だw
「飛行機が遅れたために新聞社のヘリで来ました」
にしても女子高生を縄梯子で運ぶなよ新聞社ww
で、この仙道敦子が仮面ライダー並の身体能力だ(^^;
飛んできた刃物をはたき落とす、
3m以上ジャンプして建物の上に飛び乗る(爆)、
そこから飛び降りてライダーキック!
スポーツ万能で叔父の元で空手の修行をしたから強いみたい(^^;。
この回は思わせぶりに影から仙道敦子を見つめるだけの
理事長の娘・中山美穂(役名:山縣ミホ)。
セリフも数少ないけど凄く棒読みだ(大爆)。
第2話「熱き!4人の誓い」
反省房に入れられた同級生の合田雄太。
その様子を覗き見していた仙道敦子を中山美穂が後ろから襲撃。
ボコボコに殴る。
だがそれは仙道敦子が先生に見つかりそうな彼女を庇うためだった。
中山美穂、不器用かッ!w
反省房に入っていた合田雄太を助けた善人教師の牧野先生は
翌日水死体で発見される(^^;
仙道敦子は第1話で戦ったルリとケイと合流し
セーラー服反逆同盟を結成するのだった。
(戦力にならない合田雄太も仲間入りw)
このあとセーラー服反逆同盟の初陣になるんだけど、
正体ばれないように白いセーラー服とカツラを被って戦う。
にしても仙道敦子、もっと似合うカツラなかったん?(爆)
まあ、カツラ被っても顔隠さないと知り合いなら一発でバレそうだけどw
第3話「反抗は地獄への道」
学園を批判したビラを配った濡れ衣を着せられる仙道敦子。
柔道場で部員にバンバン投げられる拷問を受ける。
「まだまだ手ぬるいでざがしょ」
変態おねぇ教師・竹中直人がどこの方言がわからない訛りw
セーラー服反逆同盟の戦いになると
毎回影から中山美穂が登場して助太刀するんだけど、
中山美穂の武器が赤いバラで、
それを投げると相手の近くで爆発。
花びらが目に貼りついて
「目が!目が見えねぇー!」
どういうカラクリなんだこれ・・。
第4話「死神が呼んでいる」
学園にかつて中山美穂の家庭教師をやっていた盲目の男が赴任してくる。
ところがその男の補修授業を受けた生徒達が家庭内暴力を振るい始めた。
男は校長に雇われた催眠術師だったのだ!
真相を知ったセーラー服反逆同盟によって陰謀は打ち砕かれる。
第5話「学園、幽霊現わる!」
用務員の小宮は、銀行へ荷物受け取りを頼まれたが、
強盗に奪われてしまう。中身は3000万円だった。
これは事務長・亀井の陰謀だった。
セーラー服反逆同盟が亀井とサラ金社長相手に反撃に出る。
全然関係無いが、このドラマには同級生のチョイ役として森口博子がいる。
この回には中山美穂登場せず。
第6話「真夜中の処刑遊戯!!」
代議士の息子・浜渡達也は、自ら起こしたひき逃げを父親に頼んでもみ消そうとする。
事件を目撃した同級生のミノルを守るセーラー服反逆同盟。
ミノルの妹を誘拐してミノルを誘き出した達也は、
ミノルの四肢をロープで縛り、バイクで引っ張る(^^;
これはいわゆる「牛引きの刑」と同じだねw
セーラー服反逆同盟は達也率いる暴走族軍団相手に大立ち回り。
散弾銃を持ち出した達也に対してセーラー服反逆同盟は、
ゴロゴロ転がって狙いをつけさせないという奇策に出るw
この回も回想シーンのみの中山美穂。
第7話「危ない少年仕掛人!」
仙道敦子の家にやってきた中山美穂。
迷子の少年を預かってくれという。
いや、警察に連れていかんかい・・。
仙道敦子は中山美穂にセーラー服反逆同盟に入るように誘うが、
昔、自分を庇ったせいで半身不随になった父親を裏切れないと告白する。
迷子の少年は父親が取引していた麻薬を奪って逃げていたのだった。
最後はセーラー服反逆同盟が麻薬組織を成敗する。
第8話「ツッパリ候補生!」
安岡力也がかつての教え子(ヤクザ)に頼まれて、
教室の生徒に「中退させてやるからヤクザの組へ就職しろ」と斡旋w
めちゃくちゃな高校だな!(^^;
このヤクザの兄貴分としてガッツ石松登場w
このヤクザは、ツッパリに憧れる中学生4人組を丸め込む。
悪を仕込まれて万引きとかするんだけど、
盗んだのがマーク3のソフトだったりw
対立する組長暗殺に使われた中学生を救うため、
セーラー服反逆同盟が採石場みたいなところで戦う。
第9話「パソコン逆転計画!」
パソコンを買った雄太。
ルリのパソコンに情報を送ってびっくりさせてやろうとするが、
回線が混線して謎の怪文が表示されてしまう。
それをプリントアウトする雄太。(なぜプリントアウトした?w)
にしてもパソコン通信どんだけ普及してるんだよ(^^;
まだ80年代だぜ?
怪文はストーカー男の日記だった。
セーラー服反逆同盟はストーカー男を退治する。
ルリ「パソコンだけが友達だったらしいよコイツ」
雄太「俺もうパソコンやめたかんね!」
“パソコン使うヤツ=精神異常者”みたいな偏見脚本(^^;;
第10話「赤いバラの死闘!」
学園に英語教師オードリーが赴任してくる。
だがオードリーはセーラー服反逆同盟のメンバーを探す刺客だった。
オードリーはバラの花を手掛かりにケイに疑いをかける。
セーラー服反逆同盟はオードリーと対決する。
このオードリー先生、戦いになると仮面をつけたり、
トランプを投げたり、バラを咥えたり、今までの敵役と比べてキャラ立ってるw
セーラー服反逆同盟に倒されたオードリーは、
ダンボールに入れられて職員室に放置されていたw
毎回思うけど、セーラー服反逆同盟って敵を懲らしめるだけだから、
悪党側は戦力的には無傷なんだよな・・(^^;
(警察に突き出されたのもいたけど)
第11話「カケフ君危機一髪!」
冒頭「青春とは何か?愛とは何か?」なんて授業をしている安岡力也w
なんなのこのキャラのブレw
そんな教室に犬が乱入。
雄太らがその犬を連れて外へ。
そこへ登場したのがカケフ君w
カケフ君を付け狙うブルースブラザーズみたいな格好した3人組。
カケフ君を家へ送り届ける雄太達。
カケフ君に懐かれる雄太。
そんなカケフ君はブルースブラザーズに誘拐される。
ブルースブラザーズをやっつけるセーラー服反逆同盟。
人気子役のカケフ君を絡めたかっただけの雑な回w
第12話「落ちこぼれ名門高校(秘)作戦!」
理事長(美穂の父)が登場。
校長に「事業拡大するから父兄から寄付金を集めるように」と命令。
父兄が集まる学校。
ジェリー藤尾や南田洋子に混じって水野晴郎いるw
しかも演技が超ダイコンww
実力テストで落第した生徒の親に寄付金を払わせる学園。
そして寄付金を払えない家の女生徒は、
闇キャバクラで強制労働させられるのだった(^^;
森口博子もバニーガール姿で頑張っているw
黒幕の立川事務長を追い詰めるセーラー服反逆同盟。
そのとき、立川事務長が背広を脱ぎ突然アメフトのユニフォームに!w
「ライジングフォーメーション!」という掛け声とともにアメフト選手が大集合!
急過ぎて脳がついていかないんだが・・w
結局は中山美穂の投げたバラでフォーメーションが崩れてお終い。
第13話「水着がいっぱい!学園騒動」
なんだこのタイトルはw
先週のバニーガール姿に続いて水着姿も披露する森口博子。
学園に美人水泳コーチがやってくる。
そのコーチは殺された妹の犯人を調査するために潜入していた。
そしてその手掛かりは化学部部室に・・。
なんと学園の地下では死体蘇生実験が行われていたのだ!(スゲェ・・)
例によってセーラー服反逆同盟が懲らしめて終わるんだけど、
後半はもう水着関係無かったw
「水着がいっぱい」ってマジで
「キャストの水着姿がたくさん見れるぞ」って意味かよ!w
第14話「フォーカスの罠!」
仙道敦子の後輩は有能な陸上選手だったが、
万引きが雑誌にフォーカスされ、自殺してしまう。
これは学園が知り合いのカメラマンに頼んで起こした陰謀だった。
事件解決後、雄太はカメラで仙道敦子のスカートの中を撮って
「へへーん、アクションカメラ~!」
人が自殺してるのに不謹慎ですよ!
第15話「プッツン気分!初恋しちゃった」
主題歌を歌うA-JARIのライブシーンからスタート。
1コーラスたっぷり歌う。
ライブハウスの店長が近江俊郎w
A-JARIのギタリスト逆刀京二が転校してくるのだが、
ちなみに逆刀京二を演じているのはJACの高木淳也!
あのカンフーチェンを演じた人と言えば全国民が顔を思い出すだろう。
(A-JARIのメンバーというのは役の上でのこと)
さすが高木淳也、なんとサイコキネシスの使い手であるw
相手に触れずに手をヒューン!と振ると相手が吹き飛ぶww
このドラマ、だんだん“なんでもあり”になってきた(^^;
ケイは高木淳也にホの字だが、
彼はセーラー服反逆同盟を抹殺するために校長に雇われた男だった!
で、最後にセーラー服反逆同盟は
このサイキックパワーにどう対抗するのか?と思ったら
打撃の真っ向勝負で勝利するのだった(^_^;
それにしても高木淳也と仙道敦子が蹴り合う場面のキレが素晴らしい。
(仙道敦子側はJACのアクターが吹き替えなんだろうけどw)
第16話「翼の折れた天使」
学園内に少年院を脱走した少女エリカが侵入。
エリカは恋人のイサオと海外へ逃げるために
瀕死を負いながらここまで辿り着いたのだ。
ところがイサオはコカイン密輸に手を染める外道。
エリカにガソリンをかけて消そうとする。
セーラー服反逆同盟との対決では火炎放射器を使用。
第17話「にせ者現わる!汚れた白い制服」
仙道敦子がテレビを見ているとトーク番組にセーラー服反逆同盟が登場w
セーラー服反逆同盟ってそんなに全国的に有名になってたの?ww
それを見て口ポカーンの仙道敦子がイイww
で、その正体は誰かというと・・
レギュラー脇役の森口博子達じゃねーかッ!(^^;
いつもはチョイ役の森口博子の画面露出が多く、
森口ファン必見の回になっている。
第18話「20億円の夢!シンデレラ騒動」
金持ちの婆さんから遺産を騙し取ろうとする悪徳弁護士。
悪徳弁護士が用意したニセの孫娘がたまたまルリにそっくり。
別人の役とはいえ、このコントみたいな格好はヒドイw
ルリ主役回だからなのか、山本理沙(ルリ役)が歌う挿入歌が流れるw
このドラマで流れた挿入歌はいつも終盤に流れる
仙道敦子の「Don't Stop Lullaby」とこの曲だけだ。
ケイの曲も作ってやれよ・・(^^;
第19話「白い制服を着たミホ同盟加入!」
事故で目を負傷した親友カオリを救うためにイギリス留学を決心した中山美穂。
だが事故は理事長の陰謀だった。犯人を目撃していたカオリは殺される。
この事件をきっかけに中山美穂がセーラー服反逆同盟入りを決意する。
タイトルが「白い制服を着たミホ同盟加入!」になっているが、
この回ではまだ白い制服は着ないwww
それにしてもセーラー服反逆同盟は、
毎回バトルでは中山美穂の物陰からの騙し討ちで勝ってたのでw
4人で戦うようになったら戦力ダウンが心配される(^^;
第20話「ミホ大活躍!学園の計画粉砕!」
中山美穂の義理の母親・加寿子は、
学園理事と結託してB計画なるものを進めていた。
この学園理事が黒部進w
ウルトラマンがぁ~w
最後のバトルではついに中山美穂が一緒に戦う。
お馴染みの「顔に化粧すれば正体バレないの法則」によって
薄化粧のブル中野みたいなメイクで登場w
もはやカツラすら被ってないけどww
余談だがこの法則は2019年放送の
「秘密戦士ファントミラージュ」でも適用されているw
それにしても中山美穂だけ明らかにアクションが浮いてる。
運動できなそうな人の動きだ(爆)
鉄仮面でも被せて全編吹き替えの方が良かったんじゃないか?w
最終回まであと4話。
合流はあまりにも遅すぎた(^^;
第21話「ミホ怒り爆発!バラ投げさえる」
セーラー服反逆同盟を炙り出すため、
学園は全生徒に発信機付きの腕輪装着を強制する。
どうでもいいけど竹中直人のキャラ設定変わってるけど(^^;
変な方言も使わなくなったし、
オネエキャラでも無くなったw
変態教師を履き違えたような竹中直人の演技が冴えるw
セーラー服反逆同盟の正体がバレないようにどう戦ったのか?
中山美穂がいつの間にか腕輪の鍵を入手していた模様w
「私にいい考えがある」とか言って犬や猫に腕輪をつけて撹乱するが、
そもそも腕輪外せるんなら普通に出撃できただろ・・。
第22話「ミホ危機一髪!血まみれの決闘」
B計画を知った生徒が教室に立て籠もり。
安岡力也らは教室の前で鰻を焼いて中の生徒に嫌がらせw
平和かよっ!(^^;
最後は反逆同盟を燻り出すために毒ガスを教室に流し込む。
前言撤回。
法治国家日本の学校で教師がやる事かよっ!(^^;
そしてついにセーラー服反逆同盟の正体がバレてしまう。
安岡力也とセーラー服反逆同盟の直接対決。
ライダーキックみたいなので決着。
最後、ルリとケイが何者かに射たれる。
第23話「さようなら!仲間達 涙の別れ」
黒鳥学園は廃校となる。(^^;
そりゃ、校長をはじめとした教師全員が退治されたんだから仕方ない気も・・w
学園を追い出された不良生徒達はプレートなどを掲げて「学園を返せ!」とデモ。
お前らそんなに学校好きだったっけ?w
最後は真の黒幕である理事長の再婚相手・奈美悦子との対決。
奈美悦子はかつて仙道敦子を捨てた母親であった。
仙道敦子に銃を向けるが、泣き崩れる。
場面が変わって黒鳥学園の朝。
なんやかんやで廃校はキャンセルされたご様子。
校長や竹中直人や安岡力也が笑顔で「おはよう~」。
お前らそんなわけないだろ?(^^;;
なんやかんやで仙道敦子は転校していくのだった。
母親の行方を探すために転入してきたとはいえ、転校せんでも良くない?
総括:
長年勘違いしていた事が2つ。
このドラマの主役は中山美穂ではなく仙道敦子だったこと。
そして番組は打ち切りでは無かったこと。
(実際はその逆で高視聴率により2クールに延長された)
当時の番組の印象は「スケバン刑事」の二番煎じといった感じで、
「スケバン刑事」ほどアクションに見せ場が無く、
またすでにスーパーアイドルだった中山美穂が目玉キャストなのに
登場シーンが少なく活躍しない内容で、あんまり真剣に視聴していなかった。
だからてっきり打ち切りドラマだと思っていたのだ。
「セーラー服反逆同盟」の放送は1986年10月13日から1987年3月23日。
一方、「スケバン刑事」3作目の「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」の放送が
1986年10月30日から1987年10月29日であり、同時期に放送されていた。
(月曜と木曜に分かれるが、ともに19時半からの放送だった)
このようにして比較されるべくして比較されたこの2作。
1週間先に始まった「セーラー服反逆同盟」が、
「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」より半年も先に最終回を迎えた事から、
“打ち切り”というイメージになってしまったのだろう。
本作は一見すると少女漫画が原作にありそうな雰囲気だが、
特に原作は無く、オリジナルで製作されたドラマである。
前述したように「スケバン刑事」シリーズをお手本にした事は明白であり、
精神的関連作品と言えなくもない(爆)
(原作ではないが少年キャプテンでコミカライズはされていた)
本作放送の時間帯は、その後「きまぐれオレンジ☆ロード」、
「燃える!お兄さん」、「美味しんぼ」と人気アニメが続く枠に変わった。
日テレのこういうニッチな市場を狙ったチャレンジングなドラマは好きだ。
その後の中山美穂や仙道敦子の成功に想いを馳せたり、
森口博子売れて良かったなぁとか、奈美悦子顔変わったなぁとか、
歴史を噛み締めながら視聴するのは楽しいぜ。
完全に余談だが日テレのアイドルアクションドラマとしては
安達祐実のカンフードラマ「聖龍伝説」も要チェックだ。