2021年に全話観たドラマまとめ

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「30禁 それは30歳未満お断りの恋。」
フジテレビ/2021年1月11日~3月1日放送/全8話
監督:宮脇 亮、浅見真史
脚本:関 久代
主演:松井玲奈

30過ぎて安定した結婚生活を求めて焦る森山志乃。
そこへ現れた10歳年下の男子・真雪に一目惚れしたと告られる。
結婚相手ができるまでという条件で付き合う事になるが・・。

2020年にFODで配信されたネットドラマで、
2021年になってフジテレビで放送された。
畑 亜希美原作漫画のドラマ化である。

そもそも「10歳年下は安定した結婚相手ではない」と
決めつけているところに共感できず、
最後に二人は結婚する事になるのだが、
じゃあ今までのイザコザは何だったんだ・・と思った。
まあ何にしても好きな人がいるのに
将来設計のために別の人と結婚するなんて、
不幸な未来しか描けないよな。

ついこの前までSKE48で制服を着ていた松井玲奈
年増女性を演じてるんだから年月の経過は恐ろしい。
終始イチャイチャするシーンが満載だった。

 

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「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―」
フジテレビ/2021年1月12日~3月16日放送/全8話
監督:国本雅広、白川士、高橋史典
脚本:大石哲也山岡潤平小島聡一郎
主演:藤原竜也

佐々木充郭の『スクールポリス』を原案としたドラマ。

東京都は学校内に警官を常駐させるスクールポリス制度を試験的に導入。
スクールポリスに志願した嶋田隆平は、
住浜区立赤嶺中学校に配属される。
嶋田は強権的な行動力で学校内の問題を次々と荒療治していく。
そして彼の目的は恋人の死の真相を探ることだった。

藤原竜也のキャラが立ち過ぎていて、とても警官に見えなかった。(^^;
あと嶋田の後輩である三枝弘樹を山田裕貴が演じていたが、
「先生を消す方程式。」のサイコパス役が記憶に新しすぎて、
善玉役に見えなかった。
最終回では「学校は教師の聖域だからスクールポリスは必要ないんだ」
という結論にしていたが、
これまでのエピソードでは教師の行動はまったく物事を解決に導かず、
嶋田によって助けられてきたわけで、まったく説得力が無かった。

 

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「知ってるワイフ」
フジテレビ/2021年1月7日~3月18日放送/全11話
監督:土方政人、山内大典、木村真
脚本:橋部敦子
主演:大倉忠義

2018年に放送されていた韓国ドラマ「知ってるワイフ」のリメイク。
銀行員の剣崎元春は、
モンスターのようになってしまった鬼嫁の澪との結婚に後悔していた。
そんなとき、謎の男に声をかけられ、過去にタイムスリップできる事を知る。
彼はタイムスリップを使って、未来を変える。
そして大学時代の憧れの女性だった江川沙也佳と結婚した未来に戻った元春だったが、
彼の職場に澪が現れる。

第1話のあまりにひどいモンスター妻っぷりに、
これは絶対別れた方がいいやつだー・・って思ったけど、
元春自体に問題のある人間だったので
新しい人生でも同じ事を繰り返すっていう話だった。
最終回では元鞘におさまるわけだけど、
元春も澪も人間性は変わってないわけだから、将来的には問題起こりそう(^^;
登場する女性陣が広瀬アリス瀧本美織川栄李奈、と豪華で華やかだった。

 

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「天国と地獄~サイコな2人~」
TBS/2021年1月17日~3月21日放送/全10話
監督:平川雄一朗、青山貴洋、松木
脚本:森下佳子
主演:綾瀬はるか

サイコ殺人者容疑の男・日高陽斗と熱血女刑事・望月彩子が
階段から一緒にか落ちて体が入れ替わってしまう・・
という映画「転校生」の亜流ドラマだったw
入れ替わるカラクリを日高が知っているのかと思ったら、
それについては“ただ不思議な出来事だった”で終わってしまうのは残念。
高橋一生の女性らしい演技っぷりで引っ張ったドラマだったね。

 

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「君と世界が終わる日に」
日本テレビ/2021年1月17日~3月21日放送/全10話
監督:菅原伸太郎、中茎強、久保田充
脚本:池田奈津子
主演:竹内涼真

自動車整備工の青年・間宮響は
高校時代から交際して現在同棲中の研修医である恋人・小笠原来美に
プロポーズしようと準備していたある日、
トンネル崩落事故に巻き込まれてしまう。
4日後、崩落したトンネルから命からがら脱出すると外の世界は一変しており、
交通網は崩壊して街中に血痕が残され、
ラジオからは緊急避難指示が繰り返し流れていた。
三浦半島全域が警戒区域として封鎖されたことに気付いた響は、
絶望的な状況の中で来美を探し始める。
そこは未知のウィルスで死者が人を襲う世界になっていた。

日本の地上波ドラマで本格的なゾンビパンデミックものを扱うのは珍しい。
安全な寝床を探したり、立てこもったり、人間同士でいがみ合ったり、
お馴染みの展開を日本を舞台にアレンジしている。
ただやはり地上波の限界は感じる。
当然ゴアシーンは描けないし、
予算も限られてるからパンデミック後の世界をダイナミックに描けない。
また、日本ドラマ特有のウソっぽさ(マンガっぽさ)も随所に感じる。
(マッドサイエンティストが出てきたりとかw)
韓国映画界ではハリウッドに迫るゾンビ映画をいくつも生み出しているのに、
どうしても埋められない差を感じた。
その埋められない差をメロドラマで埋めようとしているようにも思えた。
そんな中でマキタスポーツの存在感は光ったね。
ドラマ終了後に「続きはHuluで」とシーズン2の制作を発表。

 

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「リカ~リバース~」
日本テレビ/2021年3月20日~4月3日放送/全3話
演出:松木
脚本:本田隆朗
主演:高岡早紀(雨宮麗美役)

2019年に放送されたドラマ「リカ」の続編。
「リカ」でリカを演じた高岡早紀が、リカの母親を演じている。
サイコパスなママを演じた高岡早紀の怖い演技が素晴らしい。
最終回で付き纏い始めた雨宮麗美からタクシーで逃げる家庭教師。
それを超高速ダッシュで追ってくる雨宮麗美とその娘二人。
このシーンで一気にシュールギャグと化し、
ドラマのサイコな雰囲気が台無しとなった。(^^;

 

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イチケイのカラス」
フジテレビ/2021年4月5日~6月14日放送/全11話
演出:田中亮、星野和成、森脇智延、並木道子
脚本:浜田秀哉
主演:    竹野内豊(入間みちお役)

東京地方裁判所第3支部第1刑事部の裁判官・入間みちおが、
型破りな裁判でイチケイメンバーとともに次々と事件を解決していく。

モーニングで連載されていた漫画が原作。
木村拓哉主演のドラマ「HERO」を思い起こさせるコミカルで軽快なノリが楽しい。
竹野内豊にとっても当たり役だったのでは無いだろうか?

 

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「コントが始まる」
日本テレビ/2021年4月17日~6月19日放送/全10話
演出:猪股隆一、金井絋、瀬野尾一
脚本:金子茂樹
主演:菅田将暉(高岩春斗役)、仲野太賀(美濃輪潤平役)、神木隆之介(朝吹瞬太役)

面白くなくて売れないコントトリオが、
解散を決めて、解散ライブをするまでを描いた青春グラフティ。
3人でふざけ合う日常風景やコント風景が本当につまらなくて、
どう転んでも売れそうもない3人をリアルに演じきっていた。
でもそんな人達のコントでも心を動かされたファンがいて、
支えてきたマネージャーがいて、それぞれの家族や恋人がいる。
成功するとかしないとかじゃなく、その時間そのものが青春なんだ。
考えてみれば、お笑い芸人というのは、
一般的な人よりも青春の時間が長い特別な生き方なのかも知れない。

春斗と里穂子が最後まで芸人とファンの垣根を越えないのが良かった。

 

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「彼女はキレイだった」
フジテレビ/2021年7月6日~9月14日放送/全10話
演出:紙谷楓、木下高男、松田祐輔
脚本:清水友佳子、三浦希紗
主演:中島健人(長谷部宗介役)、小芝風花(佐藤愛役)

幼い頃に裕福な家の美少女だった佐藤愛。
そしてそんな佐藤愛の幼馴染である長谷部宗介は
肥満児で鬱屈した人生を送っていたが、
佐藤愛によって救われていた。
それから時が過ぎ、大人になった佐藤愛は無職で残念な容姿の女性に、
長谷部宗介は海外から帰国し、イケメンエリート男子になっていた。
自分に自身がもてない佐藤愛は、
宗介に正体を明かさずに同じ女性誌編集部で働く事になる。

2015年の韓国ドラマの日本リメイク。
髪型をソバージュにしただけで
小芝風花ちゃんを“残念な女子”に仕立てるのは無理がある(^^;
小芝風花ちゃんの天真爛漫な演技を見れる事だけでも価値のあるドラマだったが、
話の展開もシンプルで見やすかった。

絵本作家役に日高のり子さんが出ていたのは意外だったなー。

最後にちょっとだけ生放送シーン。
中島健人が思いっきり噛んでたけど、そもそも生放送にする意味がわからない。
シーンまるごとアドリブとかなら意義あるけど。

 

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「漂着者」
テレビ朝日/2021年7月23日~9月24日放送/全9話
演出:本橋圭太、山本大輔、松本喜代美
脚本:秋元康神田優ブラジリィー・アン・山田
主演:斎藤工(ヘミングウェイ役)

海に打ち上げられた記憶を失った男。
彼は預言者と呼ばれ「しあわせの鐘の家」という団体に身柄を引き取られる。
そして彼に関わる不可解な事件が起こり続ける。

秋元康が原作と脚本を担当。
近年珍しいオカルト色の強いドラマ。
毎回風呂敷を広げまくる展開は刺激的だったが、
結局はほとんどの伏線は回収せずに最終回に。
おそらくはシーズンを重ねて
壮大な宗教ドラマみたいにしていきたいんだと思うが、
回収しないまま打ち切りになる雰囲気も強いなぁ。
秋元康の仕事だしなぁ。(^^;

生瀬勝久が頑張っていたドラマという印象。

 

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「劇的に沈黙」
TOKYO MX1/2021年7月6日~9月28日放送/全13話
監督:北畑龍一(チーフ)、吉田卓功、小山亮太
脚本:山崎洋平、山崎太基、冨坂友、北畑龍一、鈴木士
主演:渡辺佑太朗(鈴木幸平役)、武田光稀(橘 慎一役)、辻千恵(柴田英理子役)

江古田で活動する演劇サークル「佐古田のドラマンズ」の面々の
日常系トラブルを描く。
昭和レトロな雰囲気でダメ人間っぽいメンバーが集まって
ユルいやりとりをするのが、アングラコメディ感あって良かったな。
最終回は役者達の完全アドリブだったみたいだけど、実験的過ぎたな。
このドラマは演出が良かったドラマなので、それが無くなった最終回は残念だった。

 

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日本沈没-希望のひと-」
TBS/2021年10月10日~12月12日放送/全9話
演出:平野俊一土井裕泰、宮崎陽平
脚本:橋本裕志
主演:小栗旬(天海啓示役)、松山ケンイチ(常盤紘一役)、杏(椎名実梨役)

小松左京SF小説が原作。
日本国土が海に沈むまでの政府の奔走を描いている。
日本沈没」と言えば、壮大なディザスター作品を想像するが、
本作はポリティカルドラマとして描いている。
ディザスター映像はめちゃめちゃ金がかかるし、
日本のドラマでそれを見劣りせずに描くのは無謀なので、
この選択は妥当だったと思う。
小栗旬らしい小栗旬が次々と問題にぶちあたっていく展開は素直に楽しかった。

 

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「Tokyo Love Story」
フジテレビ/2021年10月13日~12月22日放送/全11話
演出:三木康一郎永田琴、山本透
脚本:北川亜矢子
主演:伊藤健太郎(永尾完治役)、石橋静河(赤名リカ役)

1991年に織田裕二鈴木保奈美主演でドラマ化された「東京ラブストーリー」を
2020年に舞台を移してリメイク。
原作はビッグコミックスピリッツに連載されていた同名漫画。
愛媛の田舎から上京し、東京の広告代理店に就職した永尾完治が、
先輩の赤名リカに振り回されながら、
田舎で同級生だった三上健一や関口さとみも絡んでのドロドロ恋愛劇を描く。

完治、リカ、三上、さとみ・・という4人がそれぞれどこか変で、
ほとんど全てのトラブルが自分達の行動のせいw
もともとの人間性なので、最終回以降も色々とトラブルありそうな4人だな(^^;
舞台は2020年でも恋愛観は昭和なので、アンリアルな奇妙な世界に思えた。

さすが大ヒットドラマのリメイクだけあって、
展開の引き込み方が良くて毎週楽しみだったぜ。