2021年Switch総括

2020年はコロナ禍の緊急事態だったため、
去年の大晦日は、コロナ禍で体験した新生活について語って締めくくったが、
今年からは通常営業に戻って、今年プレイしたゲームについて語って締めたいと思う。
今年もゲームはほとんどSwitchで過ごしたので、
2021年にリリースしたSwitchタイトルで印象的だったものを思い出していこう。
今年リリースされたSwitch向けゲームで購入したタイトルは93本だった。
(アケアカなどの復刻ゲームは除く)

リリース順に回想していこう。

 


Capcom Arcade Stadium】

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発売元:カプコン
購入時価格:4000円
発売日:2021年2月18日
カプコンがリリースしたアーケードゲーム32本を収録したオムニバスソフト。
これまで家庭用に移植されなかった「プロギアの嵐」や、
家庭用移植が珍しい「天地を喰らう」など、
思い切った大放出が嬉しい。
ゲームプレイの巻き戻しなどサポート機能も実装。
大手各社は見習うべし。


【Shaolin vs Wutang】

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発売元:GODSPEED GAMES
購入時価格:1080円
発売日:2021年3月4日
以前に記事を書いたので詳細は割愛するが、
カンフー映画の世界を本気でゲーム化した数少ない奇跡の一本。


【FRONTLINE ZED】

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発売元:Forever Entertainment
購入時価格:1000円
発売日:2021年3月18日
固定画面で向かってくるゾンビをバリケード越しに射撃で撃退する。
バリゲードまでゾンビが辿り着くとゾンビがバリケードを壊し始める。
完全に破壊されるとゲームオーバー。
ゾンビをしのぎ切ると、探索フェイズに。
決められたコストで施設のどこを調べるか決める。
コストはバリケードの回復に使っても良い。
施設を探索すると、新しい武器や生存者が見つかったり、
榴弾などの消耗系攻撃アイテムが見つかったりする。
生存者が増えるという事は自動砲台が増えるようなものなので有利だが、
探索で生存者が死ぬ事もある。(つまり自動砲台が減る)
完全な運だが、ゾンビサバイバルっぽい要素をシンプルに表現していて面白い。
集めた武器は自分用に2つ、生存者用に1つずつ装備。
自分は撃退中に武器を切り替える事ができる。
(切り替えるタイミングが悪いと片方の武器で弾が出なくなるバグあり)
探索で強い武器を見つけると有利だが、
マシンガンやショットガンなどはリロード時間が長く、
連射できてリロードの速いハンドガンの方が使いやすかったりする。
2人同時プレイ可能。
「サバイバル」と「ニューゲーム+」という2つのモードがあるのだが、
「ニューゲーム+」の方は生存者が出てこない。

 

PAC-MAN 99 DXパック】

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発売元:バンダイナムコエンターテインメント
購入時価格:3190円
発売日:2021年4月8日
オンラインで99人同時にパックマンを遊び、最後まで生き残る事を競う。
そこの基本構成は「テトリス99」や「スーパーマリオブラザーズ35」と同じ。
パワーエサを取ってモンスターを食べると他プレイヤーにお邪魔要素が送り込まれる。
パックエサを一定数食べるとフルーツが出現し、
フルーツを食べるとパックエサが復活する。
お邪魔攻撃は4種類から切り替え可能だが、
有利なものほどパワーエサの効果時間が短くなる。
パックマンのシンプルなルールが99人対戦と相性が良い。
通常版は無料で、DXパックを購入すると1人でも遊べるモードや、
背景やキャラクターが他のゲームに切り替わるカスタムテーマがアンロックされる。
BGMもそのゲームのものに変わるので、ナムコゲームファンには熱い。
1位を一度でも取ると燃え尽き症候群になってしまったので、
イベントゲームなどの別の目標も欲しいところ。

 

ライジングヘル】

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発売元:コーラス・ワールドワイド
購入時価格:990円
発売日:2021年5月20日
上へ上へと登っていく地獄のステージを
ジャンプ&アタックで進んでいくアクションゲーム。
二段ジャンプと激しい攻撃でテンション高く駆け上がる。
攻略中に集めた魂で、途中購入できる強化要素で生き残る戦略を練る。
また、ケガレというものを集めると毎回使える強化要素が購入できる。
だが、たいして優位になる強化要素は無い。(^^;
減った体力はなかなか回復しないので、
なるべくダメージを受けないように進む必要がある。
そんなわけで自分の腕が上がらないとなかなか先へ進めず、限界を感じて途中断念。
赤を基調とした地獄を表現したグラフィックデザインはなかなか雰囲気があって良い。

 

【Rangerdog】

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発売元:Hanaji Games
購入時価格:600円
発売日:2021年6月17日
犬を操作するサイドビューシューティング。
パロディウス」のようなコミカルなデザイン。
絵のセンスが良いのでプレイしていてなんか楽しい。

 

【HADES】

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発売元:Supergiant Games
購入時価格:2800円
発売日:2021年6月24日
ギリシャ神話の冥界が舞台。
冥界の王ハデスの息子ザグレウスが主人公で、
冥界の脱出を描いたローグライクのアクションゲームだ。
ディアブロのようなクォータービュー視点のダンジョンを進んでいくのだが、
失敗するたびにそこで集めたアイテムを使って強化していける要素があり、
挑戦するたびに別のアクションやスキルなどを試す事ができる。
このバランスが絶妙で、何度も試したくなるような構成になっているわけだ。
この「次やったら上手くいくかも」と思わせるゲームデザインは、
ローグライク系ゲームには超重要で、
たいていのローグライクゲーム
「これ以上やっても同じ事の繰り返しでツライだけだ」という諦めをさせてしまう。
それを思わせない本作は素晴らしい。

 

【元祖みんなでスペランカー

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発売元:Tozai Games
購入時価格:1620円
発売日:2021年7月15日
PS3ダウンロード販売していた「みんなでスペランカー」のリメイク。
Switchでは既に「みんなでワイワイ!スペランカー」というタイトルが登場していたが、
ショートステージのクリアを繰り返していくそれとは違い、
元祖スペランカー同様に下へ下へと連続で進んでいく構成なので、
より「スペランカー」らしいプレイ感覚で楽しめる。
また、グラフィックを「ファミコン風ドット絵」と「3D」に切り替える事が可能で、
スペランカーファンとしては「みんなでワイワイ!スペランカー」では残念だった点が
やっと実装された作品となっている。
エンディングまではかなり長いのだが、
セーブするとタイトル画面へ戻るという余計な仕様が謎。

マルチプレイで遊べるモードや、
強制スクロールする高難易度の「チャンピオンシップ」モードも実装されている。

 

ツクールシリーズ 武雷銃 GALAXY STORM】

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発売元:Gotcha Gotcha Games
購入時価格:960円
発売日:2021年7月29日
「アクションゲームツクールMV」を使って作成された縦スクロールシューティング。
ショット&ボムのシンプル操作。
3色のカプセルを取る事でショットの種類が変化する。
ツクール作品とは思えないダイナミックで派手な画面構成は完成度高い。
途中で巨大な重機と合体するシーンはビックリした。
EASYモードだと真のエンディングは見れないっぽい。

 

Apple Knight】

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発売元:Limitless
購入時価格:880円
発売日:2021年9月9日
二段ジャンプと壁登りが気持ち良いサイドビューのジャンプアクションゲーム。
攻撃は武器による隣接攻撃と有限のリンゴ投げ。
ステージ内で稼いだお金を使ってキャラ、武器、リンゴを強化できる。
武器が弱いままだと敵を倒すのに何度も攻撃を当てる必要がある。

お金稼ぎに効率の良いステージを見つけて何度もプレイし、最強装備にしてクリア。
ステージ変化がもう少し欲しかったけど、満足。

 

【Steel Assault】

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発売元:Tribute Games
購入時価格:1512円
発売日:2021年9月30日
サイドビューのアクションシューティング。
日本のドット絵黄金時代を思わせるグラフィックが素晴らしい。
このドット絵を観賞するだけでも価値のあるタイトルである。
どうやら「魂斗羅」リスペクトゲームのようで、難易度は魂斗羅に習って相当高い。
常に攻撃が激しくてやり過ぎ感強い。
だが、体力が倍以上ある状態で始まる「超イージー」モードを用意していたのは偉い。
Switchには魂斗羅リスペクト系は多いが、
そのほとんどが難しすぎて序盤しか見れないから。
アクションシステムでは、
上下か左右にロープを張ってそこを渡る事ができるのが特徴的だ。

 

【Fury Unleashed】

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発売元:ハピネット
購入時価格:1628円
発売日:2021年10月28日
挑戦するたびに形状の変わるサイドビューのマップを探索し、ゴールを目指す。
プレイヤーは射撃と斬撃を中心としたアクションで敵を撃破しつつ、
ドロップアイテムを集める。
死んでもプレイで溜まったコインを使ってスキル強化が出来る。
つまり何度も何度も死んで少しずつ強くなるキャラクターで再挑戦可能ということ。
この繰り返しがまったりしていて面白い。
だが、スキルの内容がパッとせず、いくら繰り返しても強くなった実感はあまり無い。
それよりも、初期装備が強いものに変えられるクエストを達成して行くのが効果的。

 

真・女神転生Ⅴ】

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発売元:アトラス
購入時価格:9878円
発売日:2021年11月11日
エンカウントした悪魔と交渉して仲魔にし、
悪魔同士を合体させて上級の悪魔を手に入れていく。
これまでの女神転生シリーズ同様にこの仲魔集めが異様に楽しい。
この仲魔集めの過程でマップ探索をさせるように構成されている。
それは良いのだが、探索があまりに不親切なシステムになっている。
まずマップであえて迷うように地形が組まれている。
レーダーだけでは目的の場所に辿り着けず、
高低差のあるマップで抜け道を発見しなければならない。
(高台から落下しないと進入できない通路とか)
依頼を受けたクエストを達成しても、依頼者の元へ戻る事すら困難。
また、足を踏み外して崖下へ落ちやすいマップなのだが、
落ちてしまうと、回り道しなければ戻ってこれないようになっている。
これらの構成により探索が「楽しいもの」ではなくストレスになってしまっている。
「面白いこと」をするのに
「面白くないこと」も一緒にやらなければならない仕組みは、
ゲームデザインとして古い。
また、最大の難点は主人公が死んでしまうと、
前回セーブしたところからやり直しになること。
セーブはスポットでしか出来ないので、スポットから探索に出て、
それまでに獲得したものやゲーム進行が全て無かった事になる。
探索で道に迷っている過程で今のレベルでは勝てない強敵が突進してくる事もある。
「緊迫感を出して慎重にプレイさせよう」という思惑だろうが、
理不尽にしか感じない。
それに緊迫感は出ても慎重になんてプレイしない。
RPGは効率化の遊び。ずっと慎重にプレイする事は効率化に反するからだ。
せいぜい事あるごとにスポットに戻ってセーブするようになるだけ。
つまりユーザーに余計な労力を与えているだけのダメな設計なのである。
とはいえ、仲魔集め自体も悪魔のグラフィックが素晴らしいので、
根本的にずっと遊んでられる楽しさはある。
なんだかんだストレスを感じながらも100時間以上も楽しめている。
(レベルアップが必須のゲームなので面倒だが)
もうちょっとユーザーの側にたったシステム設計がされていれば傑作になれたと思う。

 


2021年遊んで特に良い印象だったものはこんな感じだ。
まだ全貌を理解するには遊び切れていないものは割愛させて頂いた。


2022年3月で発売から6年目に入るSwitch。
これまで任天堂がリリースしてきた据え置きゲーム機を振り返ってみよう。
1990年11月21日スーパーファミコン
1996年06月23日ニンテンドウ64
2001年09月14日ニンテンドーゲームキューブ
2006年12月02日Wii
2012年12月08日Nintendo Switch
だいたい5~6年間隔で新機種がリリースされている。
PS5が沈没しそうな中でSwitchにはライバル機がいない。
あわてて新機種を出す必要もない状況ではあるが、
Switchも上位互換機が出てもおかしくない2022年だよな。
任天堂は次にどんな一手をハード戦略として出してくるか楽しみだぜ。

 

それでは、みなさん。よいお年を!