スパロボなどを開発していたゲーム開発会社「ウィンキーソフト」が
2015年11月10日に事業を停止し、
自己破産申請の準備に入っていたことが明らかとなった。
負債は約2億5000万円とのことだ。
もはや驚くようなことでは無いが、
また一つ昔馴染みのゲーム会社が消えていくと思うと寂しい気持ちでいっぱいだ。
世間的には「ウィンキーソフト」はスパロボが有名ではあるが、
8bitPCで数多く出していたオリジナルタイトルも忘れてはならない。
今日はそれらのゲームを思い返して別れを惜しもうと思う。
(1本を除いて全て88のゲームである)
ウィンブルドンゴールデンテニス(1984年3月発売)
ポンタの大冒険(1984年3月発売)
タッチダウン(1984年7月発売)
ゲームを立ち上げるとチアリーダーが踊り、アメリカ国歌が流れる。
アメリカを代表するスポーツ、
アメリカンフットボールを題材としたアクションシミュレーションゲームだ。
いちいちフォーメーションを入力してからリアルタイム操作に移行するユニークな構成。
アメフト知らないと底の深さはよくわからない。
ベーダー(1984年11月発売)
おとなの絵本(1984年12月発売)
Mr.ウインキー(1985年2月発売)
アークスロード(1985年6月発売)
5人のキャラクターをメイクし、
パーティを組んで冒険するフィールド探索型のRPG。
前年に発売された『ザ・ブラック・オニキス』と
『夢幻の心臓』のいいとこ取りをしたような内容で、
おそらくは両作品を研究したのだろう。
構成は手堅くまとまっている。
テニスフリーク(1985年6月発売)
ウルトラ物語(1986年3月発売)
ウルトラマンに似た青いヒーローを操作しながら、
光線やドロップキックなどを多用して怪獣と戦い、
逃げ遅れた少年を救出して進めるアクションゲーム。
おそらくは円谷プロのライセンス商品ではない。
強い攻撃を当てるには離れた位置から狙わないといけないが、
怪獣は機敏に隣接しようとしてくるのでやたら難しい。
ショッキングクロスワード(1986年5月発売)
ロストパワー(1986年6月発売)
俺様の中でのウィンキー最高傑作。
肉体と能力を奪われてしまった魔王が主人公で、
レベルアップするに従って本来の姿を取り戻していくという設定が異質で魅力的。
クセのあるゲーム設計なのでクリアするには苦労するが、
とにかく世界観に浸っていたい一本。
ルーイン(1987年5月発売)
空手部主将の主人公を操作して妖怪の封印が解かれた村を探索するゲーム。
とにかくマップが広大な上にサイドビューなのでわかりにくく、
ジャンルとしてはアクションRPGなのだろうが、
村を探索してさまよっている時間の方がはるかに長い。
妖怪に遭遇するとアクションが始まる。
あかんべドラゴン(1988年発売/MSX向け)
天地を喰らう(1988年6月発売)
この当時には珍しい三国志の世界観でのアクションRPG。
戦闘は『ザナドゥ』を思い出させる。
途中でバグ暴走してクリア出来ずに終わったのが永遠に悔やまれる。
アメリカンサクセス(1988年11月発売)
いわゆるモノポリータイプのゲーム。
画面構成が味気なく、もう少しボードゲームっぽく頑張って欲しかった。
構成されているグラフィックも最小限で、イベント絵の一つも存在しない。(^^;
オルテウス(1991年1月発売)
88で最後にウィンキーソフトが発売したタイトルはVA専用だった。
VAは持っいないので、プレイした事は無いのだが、
貯めたお金で自機をレベルアップ出来るシューティングだったようだ。
こちらも「よそとは毛色の違うゲーム」というウィンキー魂を感じる一本のようだ。
続編の『オルテウスII』はTAKERU専売でX68000向けに出てて、
購入した記憶はあるんだけど、どんなゲームだったかはまったく覚えていないぜ。(^^;
いつか誰かが『ロストパワー』や『天地を喰らう』をリメイクする日を祈って
別れを告げたいと思う。
さらばウィンキーソフト。
あと、名も知らぬペンギン君もお元気で!