思い出は時として事実を湾曲する。
お台場にあるダイバーシティ東京。
そこのフードコートに夢民が復活したのは知っていた。
だがそこに一抹の不安があった。
そこにあの頃の夢民があるのか?
悲しい結末になるのではないか?と。
今回はそんな迷いを吹っ切るためにお台場へ。
そこはフードコート。様々な店舗が一箇所に集まっている。
その一角にある夢民のブースへ。
かつて最も食べていた「ベーコンエッグ野菜」にほうれん草をトッピング。
辛さは3HOTで大盛を注文した。
呼び出しブザーを受け取り最寄りの席へ。
5分ぐらいしたらすぐにブザーが鳴ったのでカレーを取りに行った。
夢民のカレーが待たずにすぐに食べれるなんて・・。
お昼時なのにね。
カレーポットと同時にライスにもルーがかかっている。
ライスには干しブドウもまぶされているね。
そして福神漬けとキュウリの漬物はカウンターに常設。
以前は帰りに貰えたコーヒーキャンディもついている。
およそ夢民のスタイルはほぼ継承していると言っていい。
味も正直、当時との違いは全然わからない。
だけどなぜだろう?
あの閉店間際に本店で食べた感動は蘇らない。
むしろインスパイア店の「インド式 チャオカリー」などの方が
夢民を思い出させるものがあった気がする・・。
料理は味だけではなく、シチュエーションも大事だ。
このインターチェンジのようなフードコートの雰囲気が
カレーの味をぼやけさせているのか?
それともやはり思い出が膨張し過ぎて現実を捻じ曲げているのか?
何か食後は寂しいものを感じたのは事実だ。
ちなみにこのフードコートをすぐ出たところにガンダム立像がある。
これもすっかりお台場のシンボルになっているようだな。
予算に余裕が出来たら、
左右にガンキャノンとガンタンクも配置して欲しいところ。
そこからしばらく周囲を散歩。
すると意外な出会いがあった。
かつて何度も通ったバルチックカレーがワゴン販売していた!
なんだろう?
今日は思い出と出会う日なのだろうか?
バルチックカレーは2008年に倒産してるんだよね。
でも、あの何度食べても飽きない中毒性のあるザ・ライスカレーは、
無くしてしまうには惜しい味だった。
すでに夢民カレーで満腹になっていたのがあまりに惜しい。