カレー番長への道 〜望郷編〜 第85回「インド式カレー 夢民 ダイバーシティ東京店」

思い出は時として事実を湾曲する。
お台場にあるダイバーシティ東京
そこのフードコートに夢民が復活したのは知っていた。
だがそこに一抹の不安があった。
そこにあの頃の夢民があるのか?
悲しい結末になるのではないか?と。
今回はそんな迷いを吹っ切るためにお台場へ。
そこはフードコート。様々な店舗が一箇所に集まっている。
その一角にある夢民のブースへ。

かつて最も食べていた「ベーコンエッグ野菜」にほうれん草をトッピング。
辛さは3HOTで大盛を注文した。
呼び出しブザーを受け取り最寄りの席へ。
5分ぐらいしたらすぐにブザーが鳴ったのでカレーを取りに行った。

夢民のカレーが待たずにすぐに食べれるなんて・・。
お昼時なのにね。
 
カレーポットと同時にライスにもルーがかかっている。
ライスには干しブドウもまぶされているね。
そして福神漬けとキュウリの漬物はカウンターに常設。
以前は帰りに貰えたコーヒーキャンディもついている。

およそ夢民のスタイルはほぼ継承していると言っていい。
味も正直、当時との違いは全然わからない。
 
だけどなぜだろう?
あの閉店間際に本店で食べた感動は蘇らない。
むしろインスパイア店の「インド式 チャオカリー」などの方が
夢民を思い出させるものがあった気がする・・。
料理は味だけではなく、シチュエーションも大事だ。
このインターチェンジのようなフードコートの雰囲気が
カレーの味をぼやけさせているのか?
それともやはり思い出が膨張し過ぎて現実を捻じ曲げているのか?
何か食後は寂しいものを感じたのは事実だ。
 
ちなみにこのフードコートをすぐ出たところにガンダム立像がある。
これもすっかりお台場のシンボルになっているようだな。





予算に余裕が出来たら、
左右にガンキャノンガンタンクも配置して欲しいところ。
 
そこからしばらく周囲を散歩。
すると意外な出会いがあった。
かつて何度も通ったバルチックカレーがワゴン販売していた!

なんだろう?
今日は思い出と出会う日なのだろうか?
バルチックカレーは2008年に倒産してるんだよね。
でも、あの何度食べても飽きない中毒性のあるザ・ライスカレーは、
無くしてしまうには惜しい味だった。
すでに夢民カレーで満腹になっていたのがあまりに惜しい。