カレー番長への道 〜望郷編〜 第74回「鯱市 錦通伏見店」

名古屋の夜。
実は夜食を食べに繁華街へと出向いていた。
名古屋と言えば“味噌煮込みうどん”も有名なものの一つ。
そんな“味噌煮込みうどん”の老舗「山本屋」が展開する“カレー煮込みうどん”の店。
それが「鯱市 錦通伏見店」だ。
地下鉄伏見駅を出たすぐの交差点角という最高の立地にこの店はある。
店内はアメリカンなカフェ風。若い顧客狙いかな?

メニューに目を通す。
ノーマルなカレー煮込みうどんが770円。
それにトッピングのバリエーションが様々に用意されている。
夕方頃にどて焼きを食べているのであまり肉系に触手が動かない。
そんなとき“季節限定メニュー”として「春キャベツカレー煮込うどん」が目に飛び込んできた。
春キャベツいいね。いまの胃腸にも優しそう。
俺様はそれに生タマゴをトッピングして注文した。
やがてカレーがやってくる。

土鍋の蓋を開けると中はグツグツ言っていた。
ビジュアル的にも美味そうである。
まずはフーフーしながらうどんを食べてみる。
美味い!名古屋特有の芯が残っている感じのシコシコ食感。
おそらく山本屋本店と同等のクオリティなんだろうねぇ。
そしてカレースープだが、出汁の効いた旨味の強いスープで、これ飲んでるだけでも美味しい。
大正解だったのが春キャベツ。キャベツの甘味がこのカレースープに合う!
さらに後半は生卵を崩して食べる。
よりいっそうクリィーミーな味わいになった事はご想像の通りだ。
炒めたウインナーが散りばめられているのも嬉しい演出だぜ。
名古屋メシの応用力を感じさせるカレー旅の一幕であった。
 
ちなみにこの店、テーブルに常設されているのは福神漬ではなくオカキと柿の種。
そう言えば名古屋モーニングのときも柿の種がついてきたが、名古屋では食事と一緒にお菓子を食べる習慣でもあるのだろうか?