地獄の名古屋行脚 〜第5話〜

浜松に迷い込んでしまった俺様。
だがタダで転ぶ俺様ではない。
以前行った「宇都宮餃子食べ比べ」。
今回は「浜松餃子食べ比べ」と洒落込もうではないか!
俺様は浜松餃子で評判の良い店の中から一店舗を選抜。
駅から徒歩30分の「むつ菊」へと向かった。

1時間前に到着したが誰も並んでいない。
一人で1時間もいたら熱中症になりそうなので周辺を散歩。
30分前に戻ったらすでに10人以上並んどる!ファーック!!
 
とにかく列に並ぶ。
言っても餃子である。
作るのにそんなに時間のかかる料理では無い。
また食べるのに1時間もかかるものでもない。
2巡目になったとしてもすぐに入れると画策。
店のおばさんに名前を伝える。
店の隣が今は営業をしていないフロアになっていて、
呼ばれるまでそこで休んでいていいとのこと。
そこにはトイレもある。
これはGJ。
この日は陽射しが強く、外に並び続けていたらやばかった。
俺様は3DSを取り出して遊びながら待つ事にした。
だが異変に気づいたのはその3DSによってだった。
3DSの充電が切れたのである・・。
オープン時間の12時からすでに1時間半が過ぎている!
え!言っても俺様の前には10人ぐらいしか並んでいなかったはず。
その人達がそんなに長時間かけて食べてんの?
それからしばらくして俺様の名前が呼ばれた。
店内に入る。
確かに店内は狭い。6人ぐらいまでしか座れないカウンター。
奥には狭い座敷。2階にも座敷がある様子。
メニューは餃子と飲み物しかない。
俺様は瓶ビールと餃子・特大(26個)を注文した。
そのとき気づいた事がある。
俺様が席について注文したその時、列で俺様の前にいた親子連れが、いま食べ終わって会計していたのだ!
あの待ち時間には2つの謎があった。
1つ目は餃子を作る時間。
餃子を作っているのは店主のみ。
それ以外の事は先ほどのおばさんがやっている。
そして1つ1つの餃子はフライパンに弱火でじっくりと作っている。
しかもそれらは皮に餡を包むところから注文を受けたあとに行っている。
これはこだわりなんだろうなぁ。

2つ目は予約客が行列客の間に挿入されるシステムだったこと。
ちなみに予約客も時間を指定されているようだが、前の予約客が帰らないと入れないシステム。
これはどちらの客も忍耐を強いられる仕組みだなぁ。
それだったら予約制を廃止するか、予約のみの店にすればいいのにね。
 
そして俺様のもとに餃子が運ばれたのは注文から30分ほど経過した頃だった。

美味そうだ。このビジュアルを見ると待った時間を許せてしまう。
皮はモチモチだが焦げ目はパリパリ。
そして中の餡は野菜の甘味と肉の旨味がいい感じで配合されている。
浜松餃子ではお馴染みのモヤシはほぼ無味だが、口休めに調度良い感じ。
なるほどなー、これが浜松餃子か。
丁寧な仕事が活きているね。
そして安い。26個で1100円。
宇都宮餃子が“刺激”なら、浜松餃子は“王道”といった言葉が似合う。
でもさすがに同じ餃子を26個食べ続けると後半は飽きてくるなー。
ここまでデキの良い餃子だからこそ、一緒にチャーハンとかラーメンとか食べたいよ。
 
とにかく腹も満たされたので、俺様は周辺を散歩する事にした。
そうして辿り着いたのが「エアーパーク」という場所。

正式名称は「航空自衛隊浜松広報館」。
1999年4月にオープンした航空自衛隊の資料展示を中心とした施設である。





展示を見るだけでなく、コックピットにも乗れたりする。
これは男の子にとっては心キラキラスポットだねぇ。
 
そこから駅の方面へと向かい、途中で浜松城に立ち寄り。

もし徳川家康が江戸に飛ばされて無かったら、ここが日本の首都になったかも知れないんだなぁ。

時間にして17時。
夕飯を食べて帰ろうと思ったが、うなぎは前日に食べてしまったし、ソウルフードの“さわやかハンバーグ”は駅から遠い。
疲れてもいるし、新幹線ですぐに帰る事にした。
 
埼玉に入る最後の関所と言われている赤羽。
(ちなみに板橋は埼玉の属国と言われているw)
家へ帰る前にここで晩飯を食う事にした。
さっと食べて帰れるものがいいな。
俺様はイートインのある店で親子丼を注文。

美味いなぁ。卵も鶏も旨味たっぷりに口の中に広がる。
さすが名古屋コーチンだ。名古屋メシの王様と言ってもいいぜ。
ん…!?
名古屋メシの王様、埼玉にあったよ(^^;


【おしまい】