カレー番長への道 〜望郷編〜 第46回「銀座ブラン亭」

今日は銀座にある「銀座ブラン亭」というカレー店へ。

ブラン亭のブランとは電気ブランのこと。
電気ブランはブランデーベースのカクテルで、
痺れるほどの度数である事から“電気”と名付けられた
昭和生まれのお酒である。
夜はバーとして機能しているのかな?
ここは平日しかやっていない店なので、
なかなか訪れるチャンスが少ない。
暗い階段を降りると、カウンターだけ、
イス6脚の狭いスナック風の店舗がある。

おばちゃんが一人で切り盛り。
銀座の歴史を感じるお店だ。
メニューはチキンカレー、ポークカレー、ヤサイカレー、
キーマカレー、豆カレー。
カレーを1種類か2種類かで選べる。
メニューには
「カレースパケディにしたい人は麺を持参して下さい」とあるw
俺様はポークとヤサイを選択。(780円)
やがてカレーがやってくる。

付け合せの種類が多いね。
福神漬け、らっきょうといった定番に加え、
ライムのペースト、フライドオニオン、干しブドウという変化球もある。
ヤサイカレーはグリーンカレー風。
カブやナスなどの野菜がゴロゴロ入っている。
ポークカレーもサラサラ系で旨味がルー全体に行き渡っている。
うむ、美味い。どちらも美味いよ。
正直、シチュエーション的に
スタンドカレーのようなものが出てくるのも覚悟していた。
それなのにここまで丁寧な仕事のカレーが出てきてビックリだ・・。
そして驚いたのは“ライムのペースト”である。
ライスに少しだけ乗せてカレーと一緒に口に運ぶと・・
柑橘系の爽やかな酸味がフワーーーッッッッ!!!と広がり、
カレーを次の次元へと運んでくれる。
なんだこれ・・。カレー革命がこんなところで起こっていたとは!
平日にしか食べられないカレー。
次にここに来るのはだいぶ先になりそうだが、
“銀座カレーの良心”がココにあった。