カレー番長への道 〜望郷編〜 第16回「インド式チャオカリー」

今日は仕事を抜け出し久しぶりの西新宿。
今日はあの夢民カレーを模倣した店『インド式チャオカリー』に行ってみる事にした。
高層ビルの森に迷いまくり。
辿り着いてみると、スパゲティの名店「HASHIYA」と同じビルにあったよw

到着したのは開店時間と同じ11時半。
開店するなり席が埋まる盛況ぶり。
カウンターに座った俺様はメニューに目を通す。
やはりほとんどメニューの構成は夢民と同じだ。
この店に訪れた一番の理由は
「夢民体験を再び味わう事が出来るかどうか?」に尽きる。
もう食べる事が出来ない夢民カレーの味が継承されているなら、
こんなに嬉しい事は無い。
俺様はかつて定番にしていたベーコンエッグ野菜トマトカレーを注文した。
やがてカレーがやってくる。

見た目はまさに夢民式だ。
口の中に運ぶと野菜の味が広がる。
うむ。ルーが少なめで野菜炒めカレー味を食べている感覚。
なるほどなー。
完食して思う。
夢民カレーと何が違うのか?と問われれば何も答えられない。
だが、あのとき味わった感動はわいて来なかった。
それは本当に味が違うのかも知れないし、
夢民への郷愁がそう思わせたいだけかも知れない。

店を出ると並んでる人もいた。
この店だけでなく、他の店舗もどこも列が出来ている。
どうやらこの野村ビルというのは、
平日サラリーマンが集うランチスポットだったようだ。
過ぎ去った宝物を取り戻すのは難しい。
思い出には誰も勝てないからだ。
だからその一瞬を全力で生き、
新たな宝物を求める航海を続けるのだ。
そんな事を考えながら、
俺様は新宿を後にするのだった。