ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(112)「メタルスラッグ5」


メタルスラッグ5
(SNKプレイモア)
2004.2.19発売/43780円/アクションシューティング

 


メタルスラッグシリーズ6作目。
本作はネオジオで開発された最後のシリーズ作である。
アーケードゲームとしては「メタルスラッグ6」も存在するが、
そちらはATOMISWAVE基板での開発となる。
販売はSNK知的財産権を取得したSNKプレイモア
開発はSNKプレイモアのグループ会社だった「サンアミューズメント」
(この会社は同年6月に社名を「SNKネオジオ」に変えている)

 


画面構成はこれまでのシリーズ同様に
サイドビューのステージをスクロール移動しながら進んでいく
アクションシューティングだ。

 


選択できるキャラクターは上記の4人で、2人協力プレイも可能。

 


スティックで移動。
4つのボタンは、ショット、ジャンプ、
榴弾投げ、メタスラアタックという操作に割り振られている。
これは前作から踏襲。
今作ではしゃがみながらジャンプボタンを押す事で
「スライディング」という操作が新たに加わっている。
捕虜や避難民を助けると武器などを提供してくれる。

 


ステージ1はまずカヌーに乗って進む。

 


天井が下がってくるお馴染みの仕掛け。

 


このようにスライディングでしかいけないルートもあるが、
全体的にスライディングが活かせる場所は少ない。

 


メタルスラッグと言えば様々な乗り物に搭乗できる事も特徴。
こちらは新登場の二足歩行型戦車「スラグガンナー」。
短足ロボットっぽくて好き。カワカッコいい。

 


ミッション1のボスは巨大な戦車。

 


ミッション1クリア時に原住民が飛来した白い仮面をつける演出が流れるが、
これが後の展開でどう関係しているのか謎のまま終わる。

 


こちらお馴染みのメタルスラッグ

 


高速エレベーター下りでタチコマみたいのが追ってくる。

 


ミッション2のボスは空中戦。

 


ミッション3のボスは建物の外から襲ってくる縦に長いマシン。

 


ミッション4は港から潜水艇に乗って海中へと進み、
最後は砂漠へと出るという謎の地形。
ボスは砂漠を進む潜砂艦みたいなやつ。

 


最後のミッションはまずルパン三世を思わせる軽自動車で進む。
続いて4本のアームを壁に這わせるロボットに乗る。
足場をジャンプで渡って像のようなセキュリティを破壊すると最終ボスステージへ。


最終ボスは死神型の巨大生命体らしいけど、
今まで戦ってきた組織とどういう関連があるのかは不明のまま終わる。

 

-STAFF-

PRODUCER
MOON

DIRECTOR
MOON
Heehaw

SUB DIRECTOR
UNDO
T.HAGIHARA

MAIN PROGRAMMER
UNDO

SUB PROGRAMMER
ICK
WORK RAM
OIDON

CHARACTER DESIGNER
RINKN
EGLAVR
SHIO SHIO
AKR+AMK
GENIES KUBOTA
JYAGADANSYAKU
TOAD
YUKA

BACKGROUND DESIGNER
MIYUKI.O
MIYAVI
REIKO.N
SAYURI M
MISAO YOSHIDA
KENTA

SOUND PRODUCED
STUDIO AQUA

TITLE DESIGN
NAOHISA

SPECIAL THANKS
T.YAMADA
SEISHIROU

ALL SNK PLAYMORE STAFF
&
ALL METAL SLUG STAFF

PRESENTED BY SNK PLAYMORE

 

俺様にとって「メタルスラッグ」シリーズというのは、
連コインして描き込まれたドット絵と演出を鑑賞するエンターテイメントで、
アクションゲームとしてはそれほど楽しめていない。
アーケードゲームとしてリリースする場合、
長時間ワンコインで遊べてしまわないように難易度が調整されているが故に、
難易度が理不尽に高いからだ。
それはもう仕方ない。
なのでアクションゲームというジャンルで傑作を作ろうと思ったら、
コンシューマゲーム機の方が圧倒的有利なのである。
それでもなお「メタルスラッグ」は楽しい。
今度のメタルスラッグはどんな演出が待ち構えているのだろう?とワクワクする。
1作目の「メタルスラッグ」はミリタリー色が強いゲームだったが、
もはや5作目ともなるとSF色が強くなり、
ハリウッドB級映画の世界へ舞い込んだような感覚である。
もしくはテーマパークのアトラクションか。
ステージの繋がりが意味不明だったり、
結局はどんな事件だったのか良くわからなかったりしたわけだが、
アトラクションエンターテイメントとしては及第点だと俺様は思う。
1作目からスタッフは変わっても
グラフィッククオリティがそれほど落ちていないのは偉い。