ジャッキー・チェン烈伝「プロジェクトXートラクション」


プロジェクトXートラクション
2023年制作
中国&アメリ
[原題]狂怒沙暴、HIDDEN STRIKE
監督:スコット・ウォー
製作:エスモンド・レン、ハンス・カノーザ
脚本:アラッシュ・アメル
音楽:ネイサン・ファースト
日本劇場未公開
出演:ジャッキー・チェンジョン・シナ、ピルー・アスベック、
アマデウス・セラフィーニ、マー・チュンルイ、ジァン・ウェンリー、
シュー・ジア、ゴン・ジュン、ホウ・ミンハオ
製作年度のジャッキー年齢:69歳頃

中国企業が持つイラクの石油精製所。
武装集団に狙われているその場所から職員達を脱出させるため、
民間警備会社のルオ隊長は、バスでの輸送を指揮する。
職員の中には疎遠になっていたルオ隊長の娘もいた。
デスロードと呼ばれる危険地帯に差し掛かった時、バスは襲撃される。
このシーンが「マッドマックス 地獄のデスロード」っぽいが、
演出レベル的には稚拙なので、マッドマックスには全然追い付いていない。
「ジャッキー版マッドマックス」の雰囲気で続くのかと思ったけど、
模倣されてるのはこのシーンだけ。
このあと、弟を殺されたアメリカ人クリスとともに捕まった人質救出に向かう。
このクリスを演じているのが、WWE所属のプロレスラー、ジョン・シナ
ジョン・シナは2006年の「ネバー・サレンダー 肉弾凶器」で主演して依頼、
アクション映画を中心に俳優のキャリアを積み重ねており、
ジャッキーとの共演は本作の目玉だったと言える。
(当初、クリス役はスタローンだったらしいが)
二人の合流以降はわかりやすいドタバタも織り混ざったバディムービーとなっており、
ジェット噴射で急加速するトラックのシーンや、
ゴムを体につけて泡だらけの中で跳ねながらジャッキーが悪漢と戦うシーン、
足場の上で大人数と立ち回るシーンなど、
往年のジャッキーアクションらしさが復活したような映画になっている。
ジャッキーってときおりアクション引退を匂わせながら、
時折この手の映画に復帰してるんだよなあw
本作、2018年に完成していたものの、
コロナによるパンデミックなどの様々なトラブルによって公開の目処が立たず、
日本やアメリカではNetflixによる配信という形で2023年公開となった。
ジャッキー主演映画で劇場公開が無かったのって
1978年の「燃えよ!飛龍神拳 怒りのプロジェクト・カンフー」以来じゃないかなあ?