俺様、ほぼ最北端に行って来た

日本に生まれたからには一度は日本の端まで確認しておきたいと思う。
そこで俺様はおもむろに北海道の稚内市を目指す事にした。
札幌から7時半の特急列車に乗って稚内駅に向かう。
途中、電車が蝦夷鹿と接触して止まるなどの事故もあり、
稚内に到着したのは14時近くだった。


長かった・・。
これだけ乗ってもまだ北海道だw


何にしても、日本最北端の線路まで辿り着くという体験は果たす事が出来た。
だがこれからである。
日本の最北端の地は宗谷岬である。
移動方法はバスかレンタル自転車である。
レンタル自転車の最終返却時間は17時。
そして宗谷岬までは自転車で3時間かかるという・・。
片道2時間にタイムを縮めたとしても帰還は無理である。
ではバスはどうか?
稚内駅から宗谷岬へ行くバスは一日4本。
そしてこの時点で乗れるのは16時12分と19時30分のみ。
行けない事は無いが、実はそれだと稚内へ戻って来れない。
宗谷岬から稚内駅への最終バスは15時20分なのだ。
最北端を体感する冒険・・
失敗。(^◇^;)
俺様はあわてて地図を広げる。
おや?稚内駅の近くに「ノシャップ岬」というのがあるぞ?
地図で言うとココだ。


ここもう、ほぼ最北端じゃね?
「ほぼ」ではあるが、日本の端っこには違いない。
また近くなら時間の余裕もあるからランチ食べたりも出来るし。
俺様はレンタル自転車を借りてノシャップ岬を目指す事にした。

 


こちらは稚内港北防波堤ドーム」
巨大な筒の中を自転車で疾走するとテンション上がるぜ。

 


ドームを過ぎるとノシャップ岬まではひたすら海岸沿いを進む。
雄大な景色に息が詰まる。
そして寒い。
風がビュービュー吹いてよろける程だ。
つい調子に乗った春コーデで来てしまった自分を呪う。

 


鼻水垂らしながら見えて来た灯台
もうすぐそこがゴール。

 


やったぜここがノシャップ岬だ!
俺様、ほぼ最北端を制覇したぜー!

 


そう言えばまだこの日何もたべてなかったので腹が減った。
このあたりで唯一営業していた「漁師の店」へ。


隣の販売所みたいなところで注文を伝えると、
空き次第にイートインスペースへ案内される。
ここはウニ丼が有名らしいけど、このあたりで獲れるムラサキウニは旬が6~8月。
ウニ丼は提供が終わっていた。
そこで俺様は「海鮮丼」「つぶ貝焼き」イカ焼き」をお願いした。
20分ぐらい外で待っていたら案内された。
中は8人がけぐらいの長テーブルが4卓。
1人でも1卓を占領してしまうので回転は悪そう。
1卓潰してカウンター席とかにすれば改善しそうだけどなあ。
店主らしきおじさんは
「今日来たの?」「自転車寒くなかった?」など気さくに話しかけてくれる。

 


まずは目の前のコンロでつぶ貝とイカを焼く。
どんなに良いネタでも焼き過ぎると味が悪くなってしまうので緊張するぜ・・。
貝はだいたい3分ぐらいだったよなあ。
まずはつぶ貝をフォークで慎重に取り出す。
・・あ!肝が切れちゃった(T . T)


でもメチャメチャ美味い!
やっぱ現地で食べる貝はレベチだなあ。
2個目のツブ貝はちゃんと肝まで取れました。

 


イカも美味かったけど、ゲソはちょっと焼き過ぎてコゲ味になっちゃった。トホホ。

 


そして「海鮮丼」。
サーモン、イカ、エビ、ホタテ、サーモン、タコ、いくら、ブリというラインナップ。
見た目はシンプルだけど、1600円の海鮮丼ならこんなもんだろう。


味噌汁に入ってるこの貝なんだろう?ベビーホタテかな?
味噌汁の具に入ってるの初めて見たわ。

 


腹も満たされたので、
ノシャップ岬の目の前にある「市立ノシャップ寒流水族館」に入ってみた。
市立青少年科学館が併設されており、500円で両方楽しめる。
日本最北端に所在する水族館であり、科学館とのこと。

 


この円形の回遊水槽が目玉みたい。
展示スペース自体は狭い。

 


これミズダコの卵らしいよ。

 


さっき食べたツブ貝(^◇^;)
とてもあんなに美味い生物には見えないw

 


ユルい感じのアザラシショー。
お姉さんが敬語でアザラシに話しかけるのがキュンときた。

 


そのあと科学館へ。なぜか手描きのドラビアンナイト
ちょうどプラネタリウムの上映時間だったので、
せっかくだからオーロラの映像を見た。
最果ての地に来てまで映像で撮られたオーロラを見るの何か妙だなあ(^_^;)

 

そこから目的もなく海岸線を走る。
道路沿いの草地には普通に蝦夷鹿がいる。


道路をピョンピョンと横断して車を止めている光景を何度か見た。轢かれるなよー。

 


太陽が沈み始める。そろそろ戻って自転車を返却しなければ。
宿は隣駅の南稚内の方に取ってある。徒歩で20分ぐらいだ。

 


宿に向けて歩いていると、わっかない海の駅なる施設が見えて来た。
「道の駅」なら知ってるけど「海の駅」とな?
陸にあっていいのかな?w

 


中は半分がカニなどを売っている海鮮観光市場。

 


そしてもう半分は昭和の街並みを再現したエリアになっている。
なぜだ?


俺様としては楽しいけど、
観光市場との一貫性が無くて集客の効果が果たしてあるのか疑問だ。

 


外には昭和の飲み屋横丁をイメージした場所もあった。


4店舗ぐらいあるうち、鉄板焼き屋しか営業して無かった。

 


そして、なぜかガンダムのマンホール。
一貫性・・。