88ゲーム回想録(59)「かわいさとみのなかよくしてネ」


かわいさとみのなかよくしてネ
発売元:宇宙企画
発売時期:1988年4月
定価:7800円
機種:PC8801
ディスク2枚組

 


1988年から1989年にかけて
アダルトビデオ制作会社の宇宙企画
AV女優を起用したゲームタイトルをリリース。
ビデオに並ぶ商品媒体を模索していた。

かわいさとみは1987年頃に爆発的に売れたAV女優だったが、
実際にカラミのあるAVを撮ったのはデビュー作のみで、
以後はヌードグラビアやテレビタレントで活躍した人である。
いわゆる“清純派AV女優”という
矛盾した立ち位置を成立させた始祖的存在であった。
それだけ「AV女優らしくないかわいいビジュアル」が
インパクトを与えたのである。

 


まずは掛け金を決める。
さとみの残金に比例して上限は決まっており、
上限以上に賭けようとすると「多すぎる」と文句を言われる。
(だったら最初から上限までしか賭けられないようにしてくれ・・)


5枚のカードが配られる。
さらに掛け金をベットするか決められる。
なぜかこのときはMAXまでベットできる。


ポーカーの役がさとみより強ければ勝利。
掛け金分のポイントが増える。
さとみの残金が0になればゲーム終了。


この画面のあとに全画面のヌード画像が表示される。
あとは最初に戻って同じポーカーを繰り返すだけ。

「小森愛のどきどきラリー」や「早川愛美のスネークキャンプ」などは
簡素な内容ながらもオリジナルゲームで遊ばせる気概はあったが、
本作はただポーカーを遊ばせるだけの空虚な内容で、
数合わせに作ったとしか思えない、
7800円の価値を見出だせない代物であった。