88ゲーム回想録(45)「華三眩」


華三眩
発売元:オフサイド
発売時期:1988年2月
定価:7800円
対応機種::PC-8801
ディスク2枚組

 


オフサイドとは、
のちに『ポッキー』でヒットを飛ばすポニーテールソフトの前身である。
オフサイド名義で唯一88でリリースしたのがこの『華三眩』だ。
ゲームはアーケードゲームにあるような二人打ちの脱衣麻雀だ。

対局相手は3人の女子。

 

相手より先に上がると女の子が1枚ずつ服を脱いでいく。
3人の女の子を全員脱がせるとクリアとなる。


女の子はなかなかよく描けている。
アウトラインを描かずに仕上げたアーケードゲームっぽい絵で、
同時期の他のアダルトゲームに比べてもレベルが高い。

 


チーやポンといった操作に割り当てられたボタンが
画面に表示されているのは意外に親切。
しかし、3人しか女の子がいないからなのか、かなりの難易度。
それも女の子の思考が強いのではなく、ゲームのルールがすでに厳しい。
勝てば脱ぐが、相手に上がられると着てしまう。
なのでシーソーゲームが延々と続きやすい。
しかも、全部着た状態で負けると即ゲームオーバー。
無論、どんなに先に進んでいてもコンティニューなんてものは無い。
最初の女の子からやり直しだ。
しかも、全部脱がせる前に相手をドボンさせると、
こっちのミス(持ち点リセット)になるという謎仕様。
さらに3人目の女の子は
役満以外で上がるとチョンボになる”という鬼畜ルール。


ボリュームが少ないのを補うために難易度を上げるというのは
よく使われる手段だが、
難易度が高ければ長く遊んでくれるわけもなく、
ゲームの印象も悪くなるので、長い目でみればメリットが少ない。
結果的に本作は5千本ちょいしか売れなかったそうで、
会社は仕切り直しされ、
ポニーテールソフトとして再スタートを切る事になるのであった。