EGRETⅡ mini収録タイトルレビュー(19)「逆鱗弾」


逆鱗弾
1995年リリース

 


タイトーの基板「F3システム」で制作された縦スクロールシューティング。
名作シューティングを生み出していた東亜プランは1994年7月4日付けで破産。
BATSUGUN』などを作っていたスタッフの一部はタイトー東京開発課に移籍。
そこで作られたのが本作「逆鱗弾」である。

 


ギアンディガスという巨大ロボットがタイムトラベルを繰り返しながら逃走。
それを追う主人公達・・という設定だが、
このオープニングからはそれを想像する事すら出来ない。
アーケードのシューティングでことさらストーリーを演出する必要は無いが、
本作は語らない事を小出しに演出しているので逆に気になってしまう。

 


3種類の機体から選択。
TYPE-Aは前方広範囲ショットとロックオンレーザーを装備。
TYPE-Bは最大4機の子機が付く。
TYPE-Cは前方広範囲のショットとうねる動きをうるフレイムショットを装備。
また、それぞれパイロットも違うので、
ここの選択でステージクリア時のセリフが変化する。
1Pと2Pでもパイロットが異なるので、
全てのセリフを知るには6回クリアする必要がある。

 


このゲームはステージごとに時代が設定とされている。
まずはAD.3195からスタート。

 


ショットボタンとボムボタンというシンプル設計。
Cと書かれたアイテムを取ると2種類のショットを切り替える事ができる。
また、Pと書かれたアイテムを取ると最大5段階までパワーアップ。
通常ショットの他にサブウェポンを装備する事もできる。
Hと書かれたアイテムはホーミングレーザー、
Nと書かれたアイテムはナパーム弾、
Mと書かれたアイテムは拡散ミサイル。

 


ボムは画面左下に蓄積された数だけ使用できる。
画面全体にダメージを与える。
ビジュアルは「TATUJINボム」に似ている。
(機体により絵は異なる)

 


こいつがギアンディガス。
ゲーム中、何度も登場する。

 




日雀北斗「両親の仇!!絶対に逃さん」
どうやらギアンディガスは主人公の両親を殺した仇らしい。

 


ステージ2はAD.1942。

 




アン・クトス「どうして私のジャマをしたのかしら?」

コンティニューで機体を変更できるが、
そうするとクリア時のセリフもキャラが変わるので、
いまいち何を言っているのかわからなくなるw
同じ機体で通してクリアした方がいいかも。

 


ステージ3はAD.1999。

 




ディッツア・セイビス「あの世で聞いていて下さい。オイラの歌を!!」

 


ステージ4はAD.2373。

 




アン・クトス「もうアイツから聞きだすしかテはないわ」

 


ステージ5はAD.4580。

 




日雀北斗「父さん・・母さん・・仇は討ったよ。」

 


再びAD.3195に戻ってきてエンディングへ。

 

PRODUCER
LEE OTA

PROGRAM
MR.LEE
TOTEN
TAKAHITO NAOI
RIKI

SYSTEM ENGINEER
YMOT
NOB

CHARACTER
YASUNOBU KOUSOKABE
SAORI HIRATSUKA
RYOTA SASAKI
SAKOTAN
MIYABI TASHIRO
DEBI.
KAO

DESIGN
HIDETOMO OGINO

CG DESIGN
K.KINOSHITA

SOUND
KAZUKO KARU UMINO
KOJI SASURAI
(ZUNTATA)

SPECIAL THANKS
TAKAO YOSHIBA
TOKIMEMORI
ZABORG OSAKA
EIJI KAWABATA
&
TC TOKYO ALL STAFF

 

 

どことなく「TATUJIN」などの東亜プラン色も感じつつ、
難易度は低めで遊びやすくはあるが、
全体的に地味で記憶に残るような印象的なシーンが薄い。
手堅くまとめ過ぎたのかなぁと思う。
また、前述したように思わせぶりな設定を垣間見せるものの、
説明不足感は否めない。
例えば主人公・日雀北斗のエンディング。
髪を束ねた布を解いて長髪になった顔が描かれているのみ。
この絵が何を意味するのかよくわからない。
(意味は特に無い可能性ありw)